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koyanの明石

Mac、TV、映画、カメラ、イタチ、猫等についてボチボチ語ります。書いているのはおっさんです。

「ピースメーカー」はニコール目当て

 

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  • ジョージ・クルーニー
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 よくありそうな内容。テロ組織が核弾頭を盗み、それを取り戻すべく戦う男と女。ふむふむ。男はジョージ・クルーニー。元特殊部隊?の精鋭みたいな設定なので、自分でガンガン行くタイプ。そして女がニコール・キッドマン。コレですよ~。

 ニコールはね、背がとても高い。でもさ、大柄な女性にありがちな無骨な体じゃないんだ。なんたってお尻がとてもかわいい。元旦那?のトム・クルーズと共演した、変装パーティーみたいな作品で、奇麗でかわいいお尻を披露してくれました。それ以来、ファンです。

 今回はそうゆう特典はなしですが、ちょっとしたプールシーンや、パンツルックで目の保養をさせていただきました。ありがとうございます。

「チップス先生さようなら」はとても素敵な作品です

 

 1969年の作品。前にも絶対に観ているけれど、記憶がないので予約録画。題名的に最後に惜しまれつつ教壇を去る風景が目に浮かぶ。ありきたり?。

 でもね、観終わってとても感動しています。いい作品です。最初、テニスの試合に出たがっていた子を、授業の延長で許さなかったチップス先生に大いに反感を抱きました。こういう先生って絶対に好きになれないと。

 その点だけが心に引っかかったまま、舞台女優との出会いへ。いや、あれだ。書いちゃいけないのかもしれないけれど、あんまし奇麗な人じゃないし、若くもない。どちらかというとベテラン女優の顔。

 再び、でもね。おハナシが進みにつれ彼女の良さがわかってきます。ある程度歳を召した感じの彼女はとてもキレイに見えました。とにかく素敵な女性。彼女だからこそチップス先生を愛せたんだと思います。そして彼女だからこそ、チップス先生も愛したんだと思います。

 ミュージカルっぽいところもあって、おやおや?と思ったのですが、曲がすごくいい。スローでわかりやすく、心にしみてくるような曲。曲数も増やし過ぎることなく、印象的に使いまわす。いい。

 ラスト、もう泣くしかありません。そんなことになるなんて。そしてオーラス。彼はあのテニスの子のことをずっと思っていたんですね。許しますよ、はい。

 というわけで、とてもとても素敵な作品でした。好きです。みなさんもぜひ観てください。そうそう、チップス先生の走る姿、とても迫力があって、好き。

「7月4日に生まれて」の記録だけ

 

 オリバー・ストーンだったっけか?、トム・クルーズ主演のベトナム戦争映画。自分で志願して戦争に行って、ベトナムの民間人、女子供、赤ちゃんまで殺して、自分が被弾して下半身不随の車椅子生活になって帰ってきて、オレは政府に騙されたんだって、もうアメリカそのものって感じの作品。

「ジュディ 虹の彼方に」は大女優の悲しい物語

 

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  • レネー・ゼルウィガー
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 中学生の頃、何も知らない友人を誘って新宿まで「ザッツ・エンターテイメント」を観に行ったわたし。ミュージカルに本格的な興味などなく、いろいろな大作をつまみ食いできるこの作品に、食指を伸ばしたのではないだろうかと、今思えば不思議な体験。てか、付き合わされた友人に陳謝。

 当然「オズの魔法使い」のジュディ・ガーランドは知っていた。娘がライザ・ミネリであることも。そしてなぜかその血縁が「スター・ウォーズ」のレイア姫へと。って、今調べたらレイア姫を演じたキャリー・フィッシャーって、デビー・レイノルズの娘だったのね、あの「雨に唄えば」の。なんかジョディとデビーって似てる?、オデコちゃんだからw。

 閑話休題。ジョディの自伝映画です。もういいお年になっておられて、仕事の方もなかなかに厳しいご様子のジョディ。小さいお子さんが2人いますが、ライザはもう大人になっているようです。で、離婚、親権は父親に。

 一人になり絶望するジョディ。ロンドン公演で新しいアシスタントが付く。この女の子がとてもかわいい。調べたらジェシー・バックリーという人。

 詳細は覚えていませんが、お酒なんですかね、ジョディの人生を狂わせているのは。まだ新人時代、オズの魔法使いの頃のジョディも記憶として登場します。まさにアイドル。厳しい食事制限。辛い思いをたくさんしております。

 お酒、客とのやり取りでライブは台無し。仕事を失う。そんな彼女も最後に知人の好演に一曲だけとお願いして最後の熱演を。圧倒的歌唱力。いやはやアチラの女優さんは本当に唄の上手な人が多いんですね。って調べたら、なんとジョディ役の人、レネー・ゼルウィガーだったんですね、あらまビックリ。こちらもずいぶんとお年を召されて、まるで気づきませんでした。

 というわけで、号泣の中、作品を観終わりました。ジョディ、なんと47歳の若さで永眠されてます。最後の最期までとっておいた楽曲「虹の彼方へ」。観客との合唱、もう涙なしには観られません。ジュディ、素敵な作品をありがとう。

「ベニスに死す」はBLだったのだ

 

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  • ダーク・ボガード
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 言わずと知れたトーマス・マンの文学作品。といいつつ読んだこともなし。ただ雑学として知っているだけ。今ググったら驚いたことに......、この件については後で書きます。

 静養のためにベニスに訪れた主人公のおっちゃん。ダーク・ボガードって聞くとハンフリーじゃないの?と一瞬でも思ってしまう悲しさ。港の人?に「閣下」と呼ばれ、ホテルの人?に「教授」と呼ばれる謎の人物。

 でもこの役者さん、見た目は今風って言うか優男って感じで、ハンフリーのような強烈なキャラでもない。夏。暑い中背広を着たまま外などを眺めているおっちゃん。で、上の絵にもあるんですが、とある少年に目が行く。

 そうね、年のころは15歳?くらい。中坊か高校生って感じ。これがまたいい男なんですよ。いい男の少年と言うと、わたしの世代ではマーク・レスター(「小さな恋のメロディ」主演)を思い浮かべます。たしかにあの作品のトレーシー・ハイドは可愛く、誰もが恋したもんですが、大人になってから観ると、いやいやマーク・レスターの美少年っぷりの方が上回っているんじゃない?、と思ったり。

 でもね、マークのいい男ってのは可愛さなんだよね。この作品に出てくる彼(ビョルン・アンドレセン)の顔は、そりゃもうベルサイユのばらか宝塚って感じ。わかってもらえます?。正統派のいい男。

 でこのおっちゃんが恋に落ちるわけです、彼に。でもコミュ障のおっちゃんは声をかけるなんてもっての外、ただただ距離を保って見つめるだけ。なんとな~く変なおっちゃんに見られてると気づいたっぽい少年。相手をしっかり認識すると、わざと目を合わせつつ、そらすときにうっすらと微妙な笑みを浮かべるんです。というか、そうわたしには見えました。

 かといって少年から敢えて怪しいおっちゃんに接触することもなく、おっちゃんの悲しい恋はずっと片思いのまま。そして夏のベニスにひそかに流行していたコレラにやられて?.....。

 そうそう、おっちゃんには唯一ハナシのデキる友達?みたいな人がおりまして、彼がまた妙に自分の価値観を押し付けてくる輩。なんか芸術について、ときおり音楽のハナシも交えて論争しておりました。

 主人公のおっちゃんの正体は「教授」ってんだから、どこぞの大学の先生、それも芸術関係の人なのかな?と今の今まで思っておりました(作品内では明かされません)。でさっきググってビックリ。なんとあのグスタフ・マーラーをモデルとしていたと。あの「巨根」で有名、否、「巨人」で名をはせた作曲家ですよ。

 というわけで1971公開のカラー作品。作品名からもっと違った、運命に翻弄される主人公がついにはベニスで死んでしまう、みたいなのを想像していたんですが、まさかのBLモノだったとは!。トーマス・マン、そういうのがお好きなのね。こりゃわたしがよく読む作家さん、三浦しをんちゃんが喜びそうな作品だわw。この手のがお好きな人にだけおススメしておきます。

「セントラル・ステーション」は悲しくやさしい物語

 

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  • フェルナンダ・モンテネグロ
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 なぜ予約録画したかは不明。ブラジル。駅周辺で代筆業を行う老婆。老婆ね~、わたしよりちょっとだけ上くらい?って感じの女性。代筆業って言うとアレだ、バイオレット・エバーガーデンだ!。って叫ぶほどじゃないけれど、いわゆる文盲って今は言わないのかな?、文字を書けない人たちのために手紙を書くお仕事。

 彼女のもとを色々な人が訪れて、家族や恋人など親しい人たちに向けた手紙を託す。この彼女の仕事のシーンはなんどか描かれるが、それは客の純粋な強い願いを託す思いを描くため。おそらく貧困のせいでまともな教育を受けられなかった人々が、まだまだたくさんブラジルには居るということ。

 そう貧困。それは人の心を蝕む。この老婆、自分の部屋に帰ると元教師と言う女友達と一緒に、本日の手紙を選別するのだ。何の選別?、なんと出すか捨てるかの....。

 おそらく手間や切手代が浮くということ。けっこうまともな生活をしているように見えるこの老婆でも、そうやって生きている。あの、真面目に純粋な目で語り掛けていた客たちを、そんなかたちで裏切るのだ。

 思ったね、貧困が悪いって。きっと客たちも100%この老婆を信用していない。騙されるかもしれないと思っているんだよ。でも、もしかしたらちゃんと手紙を届けてくれるかもしれないと、真剣に自分の気持ちを老婆に語っているんだ。

 最初はこの老婆を極悪人だと思ったわたし。地獄に落ちればいいと。でもね、目の前の交通事故で母親を亡くした少年を救おうとしたんだ、彼女は。しかし少年を預けた先が悪かった。生きたまま内臓を取り出し売買しているという噂の人たち。

 それを知った彼女は自分の身を危険にさらしてまで、少年を助けに行った。そして、以前別れた父親のところへ一緒に旅に出る。

 貧しさが軽い罪を呼びはするが、本当の悪人かどうかはまた違うハナシだった。このあとは老婆と少年のロードムービーとなる。

 というわけで、結末付近は書きません。でもラストの涙なしでは観られないシーン。それでも二人はお互いにあのときに撮った写真を見て、笑顔を見せるのです。すばらしいエンディング。いい作品です。ぜひ観てください。

「3時10分、決断のとき」お題がちょっとね~

 

 ラッセル・クロークリスチャン・ベイルの名前で予約録画。クリスチャンの方は不眠症でしたっけ?、そう「マシニスト」↓

って、これは衝撃的でしたよね~。もう一度観たい。で、ラッセルさん。この人、いつも「グラディエイター」の方って覚え方してるんですよ。え?、方ってことはそう、もう一人どうしても似た役者さんとダブってしまうんです。ちょっと待ってね、今名前思い出すから。って、思い出せないw。プクッとした顔が似てて、サスペンスとかドロドロした心理モノの作品によく出ている印象の人。あ~悔しい。思い出したら追記しておきます、すいません。

 閑話休題。ラッセルさんはその風格通り、有名な悪党で多くのならず者を率いるボス的な役どころ。クリスチャンは借金を取り立てられて、瀕死状態の牧場をどうにかしようとあがいている家族思いのお父ちゃん役。ちなみに戦争?で片足を失った元スナイパーだった気が。

 200ドルのお金のために、ラッセルボスの護送をお手伝い。3時10分の列車に乗せるまでがお仕事。ってことですよ、お題は。クリスチャンさんはラッセルボスから、もっと金払うから俺を逃がせと提案されます。悩みますよね、そもそも借金のために受けた仕事ですから、もっと大金が手に入るのなら、ね、って。それがお題。ちょっとね~、ダサくないですか、このお題。そもそもクリスチャンさんは生真面目もいいところなんで、そんな悪党の提案なんて乗るわけないんですよ。なのに「決断のとき」って、大袈裟な。

 というわけで、このダサいお題にはがっかりしましたが、なんと邦題だけではなく、パッケージにある通りその時刻そのものが原題にもなってましたね。ダサ(怒られるか?)。クリスチャンさんの朴訥さ、無骨さがさんざん描かれますが、ラッセルボスも本領を発揮?。わけわからない漢として感じる何かにほだされたような行動を取ったりします。内容的には面白いので観る価値ありと思うエラそうなわたし。お題だけ、残念だね~。

「ベンジャミン・バトン 数奇な人生」は悲し過ぎる物語

 

 前に観ているハズだけれど、例によってすっかり忘れているので予約録画。さかさまの人生ってのは記憶にある。ええ?、じいさんとして生まれてくるの?。デカくない?。と心配していたら、しわくちゃな赤ちゃんでした。そりゃそうだ。

 その容姿ゆえ、捨てられたベンジャミン。高齢者施設の人に拾われ、そこで育ててもらえたのは、奇跡と言っていいと思う。

 スタートが赤ちゃんだから、体は徐々に大きくなる。このあたり丁寧に描いていて、好感度高し。大事なところだからね。車椅子から初めて歩いた時には、大いに笑った、じゃなくて、感動した。

 旅をしている変な兄ちゃんが夜中に連れ出してくれた。こちとら酒も女も未経験、だからね。あの喜びよう、観ているこっちもうれしい。こういう兄ちゃんは必要なんだよ、生きていくうえで。

 そうそう、ベンジャミンはバレエをしている奇麗な少女に恋をする。見た目おじいちゃんだけど。二人は一度離れて、再び会うのだけれど、少女は素敵な女性に、ベンジャミンはおじさんくらいだったか、に若返っている。あ~この辺、記憶曖昧。

 とにかく、ある程度若返ったベンジャミンはブラッド・ピットが演じ、この女性をあのケイト・ブランシェットが演じている。ブラピはイケメンすぎだろ!、と思いつつも、ケイトがいいんだ。あの人の演技力には吸い込まれるようだ。

 逢瀬を重ねる2人。しかしある日、ベンジャミンは彼女のもとを離れる。この後は書きませんが、ラストはもう泣くしかない。号泣です。彼女に愛されてベンジャミンは、幸せだった。そして育ててくれたママも。

 というわけで、思いのほか泣かされてしまいました。大満足です。おススメします。

「ピエロがお前を嘲笑う」は大どんでん返しだけちゃうで

 

 おそらく予約録画した要因は、ハッカーって言葉だと思う。んん、英語じゃない?、ドイツ語だ。学校で孤独になりがちだった少年がコンピューターの世界に目覚め、天才的なハッカーとなり、より堅牢なシステムを狙うことに執着するようになる。みたいな感じですか。

 主演のトム・シリングって名前、聞いたことある。若くて小さてナイーブそうな青年。どこぞのハッカー野郎たち(3人)から誘われて、仲間になる。コイツらのリーダー格の男は女たらし、そして筋肉野郎は完全に頭も筋肉(脳筋)のガサツな男、もう一人のデブはハードオタク?の疑心暗鬼タイプ。面白いのがこのハッカーたち、入っちゃいけないところに侵入して騒動を起こすんだが、決してお金目当てとかそういうわけじゃない。自分たちの名前をハッカー界にとどろかせたいだけ。

 で、終盤。あらまビックリの大どんでん返し。そうか、そうきたか。もちろんその内容は絶対に書かないけれど、見事に騙されました。手の傷を見てそれとなく気づいた人がいたら、エライんだろうな~と。

 というわけで、久しぶりにどんでん返っちゃいましたよ、気持ちよく。おいおいおいおい、キューザックか!と思わず声に(ごめん、大ヒントだ)。そしてオーラス。角砂糖のところ、何度か観なおしてしまいました。え?、つまりは、そういうことなんか。ふむふむ、ふむふむ、ふむふ~む?。ホンマにそれでいいんだよな?(たぶん、ちょっと自信ないけど)。面白いです、観てください。

「泣きたい私は猫をかぶる」は当然のようにズルい

 

 はい、何がズルいのか?。もうそれは指摘するのもばからしいくらい、二次元作品ではありふれたこと。そう、大好きな男の子に積極アピールするけれど、まるで相手にされず「嫌い」とまで言われてしまうヒロインの女の子、の容姿がかわいいってこと。

 まあ、ヒロインがかわいくないと誰も観てくれない(そんなことはないが)んで、当然のようにキャラ設定はかわいい女の子になる。男の観客視線からすると、この告られ続ける(はた目にはそうとしか見えない)男の、釈然としない態度に腹が立つだけ。

 あ、そうそう、今どき風に制服もしっかりミニスカートなのに、どれだけ活発に動き回ろうが、決してパンツが見えない。人はこれを鉄板スカートと言う。そこも気に食わない。見えないなら動かすな!。動かしたいならスパッツ履け。

 その彼女がある日、猫になれる猫の仮面を手に入れる。これまたかわいい白い子猫の姿になって、いつも相手にすらしてくれない彼の家に行って、すっぽりと彼に甘えるのである。これはエロ表現以外のなにものでもない。

 その猫仮面をいつまでも付けていると、人の姿に戻れなくなる。はい、この先どういうストーリーになるか、もうはっきりと浮かぶでしょ?。その通りです。あなたの思った通りにハナシは進みます。

 つまり、最後の最後に彼女は、好きな男の子の気持ちを知るわけです。てか、ここまできてやっと、この男は彼女のことを好きだと認めるわけですよ。あ~、じれったい。この世のじれったいってヤツを集めに集めて、固めてこね回すとこの男の子が出来上がるんですよ。

 そこで、わかっていても泣いてしまうわたし。ね~、ズルいでしょ?。もうこの作品はズルさで溢れている。てか、もちっと二人の心情をしっかりとズルさを使わないで、描いて欲しい。え?、どうやってやれって言うの?。そだね、まずヒロインの見た目を変えましょう。この作品のヒロインなんて良かったよね↓

youtu.be

 原作と違ってアニメ版のキャラはいろいろと批判を浴びましたが、このキャラに毎日ヒップアタックされたら、その男の子の気持ちにも共感できる人が増えるんじゃなかろうか?。当然、この見た目キャラで同じ結末を迎えても、わたしゃなんの文句もありはしない。てか、そっちの方が感動するかも。

 というわけで、個人的な感情にまみれた感想を書いてしまいましたが、お気を悪くされた方が居たら申し訳ありません。おっと忘れてた。この作品のわたしの一番の推しは、ヒロインの親友のヨリちゃんである。こんな友達思いのいい子はいない。そして、ショートカットの見た目もメッチャかわいいぞっと。そんなヨリちゃんを見たい人はぜひ観てください。

「犬王」はミュージカルというかバンドのライブ会場

 

 源平合戦のあと、琵琶法師が平家の唄を伝えているその時代。壇ノ浦で平家が海に落とした三種の神器の剣によって、父を亡くし幼くしてめしいとなってしまった友魚。宮島で琵琶法師として弟子入りする。

 片や京で猿楽の一座の子として生まれた異形の子。独自に唄と舞を身に着けていく。のちに犬王と名乗る。この二人が出会い、まだ語られていない平家の言葉をその亡霊から聴き、新しい唄と舞を披露し人気を博す。

 友魚が奏でる琵琶の音は、しだいに現代のギターの音となり、太鼓、ベースを合わせ、その様はまるでバンド演奏。それに合わせた犬王の舞はまさに、マイケル・ジャクソン。つられて踊りだす観衆の様は、ブレイクダンス。二人の口から語られる唄は、平家の語り。図太くしっかりとした歌声が気持ちいい。このバンドのライブ演奏がずっとずっとずっと、続く。

 一応、ミュージカルアニメみたいなくくりになっているみたいですが、お題の通り、わたしが感じたのはまさにライブ感。あの奏者、観衆が一体となって盛り上がる様子、好きな人にはたまらないと思います。わたしゃまったく得意ではない。でも、楽しかった。

 犬王の異形のワケ、国家の対応、友魚の最期など、楽曲以外にも観るべき点はしっかりとあります。わたしこの作品を観てて、なぜか既視感を覚えたのですが、その理由をやっと思い出しました。コレです↓

 これ、連載中、ずっと読んでいたんですよね。なんでもすぐ詳細を忘れるわたしですが、主人公が幼いころの世阿弥で、将軍足利義満に贔屓されていたのだけは覚えておりました。そこに犬王が出ていたかは定かではありませんが。

 というわけで、ストーリー半分、ライブ半分と二つの要素をしっかりと楽しめた作品です。面白かった。おススメします。

「ペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書」は素直に感動していいものか?

 

 新し目の作品ですね、2017年です。おそらく録画予約した要因は、トム・ハンクス。この人の名前はけっこう見るのですが、たまには観てみようと思ったような気が。主役はあのメリル・ストリープ。監督はなんとスティーブン・スピルバーグだって、知らなかった。

 ペンタゴンですから軍事関係。ベトナム戦争絡みの最高機密文書が盗み出されたわけ。その経緯も描かれてますが、アメリカにとってベトナム戦争って?、と思わずにはいられない、反戦と言うかなんというか、その手のアレです。

 地方紙を強調しておりますが、紙名がワシントン・ポストですからね~、どこぞの田舎の新聞とは違う。でも、全国紙とも当然違う。夫の死ののち、そんな新聞社の社長になってしまった、女性の苦悩をメリルが上手に表現しております。

 最初見ていて(いつもながら状況が呑み込めていないわたし)、なんでメリルは社長なのに、あんなに自信なさげでオドオドしているのか?と不思議だったんですよ。結婚した相手が新聞社の社長だったから、その後継になったと。う~みゅ、嫌なら断ればいいんじゃないかとか、他に候補者はいなかったのか?とか思いますが、それはそれ、逃げられない事情があったんでしょう。家や家族を守る的なことを言っておりました、メリル。

 その新聞社の重臣?の1人がトム・ハンクス。最高機密文書をですね、不正な手段によって手に入れたとある人物と接触に成功し、それを手に入れたわけですが、コレがヤバい。現在進行形のベトナム戦争の真実を隠し、嘘を国民に公表し続けた政府=大統領たち。かの地に送り込まれ、散っていったアメリカの若者たちの命って?。

 このあたりでようやく大筋を掴んできたわたし。俄然、面白くなる。この最高機密文書の内容を紙面に載せるかどうか?、揉めに揉めまくるワシントン・ポストの幹部たち。最終的に決断を下さなければならない、社長のメリル。この辺の盛り上げ方はさすがスピルバーグってことで、よろしいんでしょうか?。

 思わす涙も出てしまうシーンもあったんですが、なんかね、素直に観ることができないわたしが居る。映画の中には大統領や新聞社の名称も実名で出てくるんで、おそらく事実をもとに作られた作品だとは思ったんですが、こんなに純粋で崇高な思いで、マスコミって動くんだろうかって?。

 ネット時代になって、日本のマスコミのあまりにも酷い状況(生態って言った方がいいい?)を、嫌と言うほど目にしてますからね~。もう黙って信じられる存在じゃなくなっているんですよ。日本じゃなくてアメリカなら?、とも素直に思えなくなるほど、疑ってしまう。

 というわけで、個人的な疑り深さが邪魔をしてしまったものの、この作品の中の新聞社の人々には賞賛の拍手を送りたい。それがマスコミの役目なんだよな~、ってことです。なんかエラそうに書いてしまって申し訳ありません。作品は面白かったってことで、オススメします。