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koyanの明石

Mac、TV、映画、カメラ、イタチ、猫等についてボチボチ語ります。書いているのはおっさんです。

「犬王」はミュージカルというかバンドのライブ会場

 

 源平合戦のあと、琵琶法師が平家の唄を伝えているその時代。壇ノ浦で平家が海に落とした三種の神器の剣によって、父を亡くし幼くしてめしいとなってしまった友魚。宮島で琵琶法師として弟子入りする。

 片や京で猿楽の一座の子として生まれた異形の子。独自に唄と舞を身に着けていく。のちに犬王と名乗る。この二人が出会い、まだ語られていない平家の言葉をその亡霊から聴き、新しい唄と舞を披露し人気を博す。

 友魚が奏でる琵琶の音は、しだいに現代のギターの音となり、太鼓、ベースを合わせ、その様はまるでバンド演奏。それに合わせた犬王の舞はまさに、マイケル・ジャクソン。つられて踊りだす観衆の様は、ブレイクダンス。二人の口から語られる唄は、平家の語り。図太くしっかりとした歌声が気持ちいい。このバンドのライブ演奏がずっとずっとずっと、続く。

 一応、ミュージカルアニメみたいなくくりになっているみたいですが、お題の通り、わたしが感じたのはまさにライブ感。あの奏者、観衆が一体となって盛り上がる様子、好きな人にはたまらないと思います。わたしゃまったく得意ではない。でも、楽しかった。

 犬王の異形のワケ、国家の対応、友魚の最期など、楽曲以外にも観るべき点はしっかりとあります。わたしこの作品を観てて、なぜか既視感を覚えたのですが、その理由をやっと思い出しました。コレです↓

 これ、連載中、ずっと読んでいたんですよね。なんでもすぐ詳細を忘れるわたしですが、主人公が幼いころの世阿弥で、将軍足利義満に贔屓されていたのだけは覚えておりました。そこに犬王が出ていたかは定かではありませんが。

 というわけで、ストーリー半分、ライブ半分と二つの要素をしっかりと楽しめた作品です。面白かった。おススメします。