1969年の作品。前にも絶対に観ているけれど、記憶がないので予約録画。題名的に最後に惜しまれつつ教壇を去る風景が目に浮かぶ。ありきたり?。
でもね、観終わってとても感動しています。いい作品です。最初、テニスの試合に出たがっていた子を、授業の延長で許さなかったチップス先生に大いに反感を抱きました。こういう先生って絶対に好きになれないと。
その点だけが心に引っかかったまま、舞台女優との出会いへ。いや、あれだ。書いちゃいけないのかもしれないけれど、あんまし奇麗な人じゃないし、若くもない。どちらかというとベテラン女優の顔。
再び、でもね。おハナシが進みにつれ彼女の良さがわかってきます。ある程度歳を召した感じの彼女はとてもキレイに見えました。とにかく素敵な女性。彼女だからこそチップス先生を愛せたんだと思います。そして彼女だからこそ、チップス先生も愛したんだと思います。
ミュージカルっぽいところもあって、おやおや?と思ったのですが、曲がすごくいい。スローでわかりやすく、心にしみてくるような曲。曲数も増やし過ぎることなく、印象的に使いまわす。いい。
ラスト、もう泣くしかありません。そんなことになるなんて。そしてオーラス。彼はあのテニスの子のことをずっと思っていたんですね。許しますよ、はい。
というわけで、とてもとても素敵な作品でした。好きです。みなさんもぜひ観てください。そうそう、チップス先生の走る姿、とても迫力があって、好き。