最初、題名からアニメ映画だろうと予約録画した作品。観てみたらカナダのドキュメンタリー映画でした。
Amazonにて円盤販売していない?ようなので、他で見つけた紹介記事をお借りします。
5歳の少女。スミス・レムリ・オピッツ症候群というとても珍しく治療方法もない病気。筋肉や脳の発達が遅れている。映画監督である父親が、アルフェの世界を優しく映し取っている。
彼女が屈託のない笑顔をいつも見せるのは、父親の接し方のせいだろう。決して怒らず、怒鳴らず。ひとつひとつ言い含めるようにアルフェと対話する。彼女はそんな父親が大好きである。
もうね、アルフェが可愛くてしかたがない。気持ちはしっかりと父親に感情移入してしまう。好きな人たちに囲まれて、アルフェは幸せに生きている。
しかし、そうではない環境もある。父親はあえてアルフェを特殊学級ではない普通の生徒として学校に行かせた。いつもの笑顔でないアルフェの顔から、緊張の具合が読み取れる。帽子を必要に顔にズラすいたずらをする男の子。アルフェは怒らず我慢して対応している。止める先生。そんなアルフェをかばうように近づく他の少女。
いつも誰かが守ってくれるとは限らない。そんな環境でもアルフェは生きていかなければならない。病気のことはよくわからないが、言葉等の発声が素早くできるようになったというくだりがある。つまり彼女はちゃんと成長している途中なんだ、そうわかるととても気持ちが明るくなった。
ツラさに触れ、優しさに触れ、彼女は成長していく。そんな姿を見るたびにわたしは泣いてしまうのだ。彼女の笑顔が天使のそれに見える。
というわけで、とても気持ちが動かされた作品でした。自分の気持ちをどう言葉にするかもわからず、こんな感想しか書けません。多くの人に観て欲しい作品です。おススメします。