タイプスリップという表現でいいのかわかりませんが、地下鉄に乗ると時代を遡って、過去の世界に行ってしまうというファンタジー?作品。
堤真一が主人公。何度も過去に飛ばされて、身近な人たちとの接触があるのですが、その飛び方がね、なんとも物語前提的というか、なんというか。簡単に言っちゃえば、神(学生時代の先生がそれっぽい)が主人公の心の中のわだかまりを取ってあげるため、いい具合に過去を経験させている感じ。つまり都合がイイ。
最初はだれかわからなかったんですが、大沢たかおが堤のお父さん役なんですよ。最初出てきたときはそれなりの年齢だったんですが、それが似合わない。老人メイクがまるで嘘くさくて見てられない。うん、文句が多くてごめんなさい。
で、この堤、てか主人公。暴力的な父親が大嫌いだったくせに、会社の同僚と不倫してるんですよ。ろくでなし、ってヤツですか。まあ、他の身近な人から「お前は父さんに似ている」って言われてますから、そういう設定なんでしょうね~。
その不倫相手、この子が、イイ。もう、不倫相手って顔している。調べたら岡本綾っていう女優さんでした。キレイな人ですが、しっかりと不幸顔っていうのがにじみ出ていて、とても良かったです。
でもですよ、オーラスでの彼女の行動がわたしには理解できない。オチなんで書きませんが、意味が分からない。彼女がどうのこうのってのも、確かにあるんですが、一番悪いのは、隣で父親の知られざるやさしさに触れて、ほっこりしているクソ野郎なんですよ。
というわけで、観ている最中はここまで怒っていたわけじゃないんですが(それなりに、ふざけんな!とは思って観てましたが)、思い返して感想を書くと、文句の羅列になってしまいました。わたしだけなのかな、こんな感想を抱くのは?。困ったちゃんですね、ごめんなさい。