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koyanの明石

Mac、TV、映画、カメラ、イタチ、猫等についてボチボチ語ります。書いているのはおっさんです。

「荒野のストレンジャー」はオカルト作品?

 

荒野のストレンジャー [Blu-ray]

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  • クリント・イーストウッド
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 クリント・イーストウッドが監督かつ主演の作品。たぶん2作目とかくらいの初期の作品だったような気がする(監督として)。どっかで見たような海辺、もしくは湖畔の町。これがね、全部ロケ地に作ったセットなんだと。たしかにそれっぽいけど、それはそれで凄い。

 いつもどおりに怪しげに登場するクリント。さっそく酒場で悪そうなやつを3人ヌッ殺す。この3人、実はもっとヤバそうなヤツらが刑務所から出てきて、町に復讐に来るってんでそのために雇った用心棒だった。当然の流れで町の人たちはクリントに代わりの用心棒を頼む。報酬はなんでも言うことを聞くこと。

 で、クリントはヤバい奴がくるまで、それなりに自分勝手に町で暮らすんだけど、反感買ったりなどのゴタゴタあり。でね、なんか変なんだけど、そのヤバい奴らが刑務所に入った理由ってのが、前の保安官をムチでなぶり殺しにした罪らしい。おかしいのが、この前の保安官ってのがクリント???。うん、ここで止めておきましょう。

 とうわけで、西部劇にしては珍しく、なにやらオカルトチックな作りになっているんですよ。その点を評価します、わたし。変わってるから観てください。

「羅生門」の京マチ子はエロい

 

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  • 角川エンタテインメント
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 黒澤映画です。おそらく前に観ていると思うのですが、いつものとおり記憶がすっかり抜け落ちていたので、なつかしさを求めつつ鑑賞。

 記憶のない状態では、鬼のような三船敏郎が女を捕まえて、羅生門の上で犯してしまう、みたいなものを勝手に想像してましたが、かなり違って笑えましたよ、自分。

 百姓(志村喬)と坊主(千秋実)が「もう人を信じられん!」みたいなことを呟くように、羅生門の下で雨宿りしている。なんか魂が抜けちゃったような感じで、よほどひどいことを目にしてしまったのだろうと思うでしょ?。そこにやってきた半分泥棒みたいなやつがその理由を聞き、それに答えるように物語は進みます。

 ここで京マチ子が登場です。馬に乗って市女笠をかぶり、旦那は馬を引いて旅でもしているのでしょうか?。そこになんとかっていう大泥棒らしい三船敏郎。昼寝しつつなので、木の陰で二人を見過ごすみたいな感じだったのですが、そこに一陣の風が。レース(とは言わないか)が風にあおられて京マチ子の顔が一瞬晒されます。これがまた、なんともエロっぽい。プクッとした顔は時代的に美人の要素だったのでしょうけれど、目は紐みたいではなく、しっかりと大きい。そして白い。やわらかそうに、白い。これは三船も堪らんとばかり襲ってしまったわけ。

 当然のように事件が起こるわけですが、場面は検非違使の前で証言する人々。あの百姓と坊主は目撃者として連れてこられた模様。ゲラゲラ不敵な笑いを浮かべながら証言する三船。号泣しながら悲しみを訴えかける京マチ子。旦那は予想通り殺されたみたいで、潮来みたいのが降霊して証言します。時代が時代だからね。

 で、なんかみんなの証言が一致しない。真実は如何に?ってのが、百姓と坊主が人間不信に陥った原因らしい。でもね、そこんとこ、あまりピンときませんでした。わたしの理解力が劣るのはもちろんですが、音声が昔の作品ゆえか、どうにも聞き取りにくくて、それが理解を妨げてしまったという言い訳をさせてください。

 というわけで、実際にチャンバラになったら、あんな感じなんだろうな。ってのと、京マチ子のエロさが輝いていた作品でした。

「村上海賊の娘」(和田竜)の景ちゃんはアイドルです

 

 

 本屋大賞です。ずいぶん前ですが。おかげで安く購入することができるのです。まずは上巻。表紙に後ろ姿を晒すこの物語の主人公、。大きな目に筋の通った鼻、分厚い唇。彼女は瀬戸内周辺では大変な醜女(しこめ)として有名。だけどそれは西洋の女性と似た風貌だから。オランダ人などを見慣れている地域では、えらい別嬪さんとして迎えられます。そう、それが彼女のモチベーションで大坂方面に向かうのです。かわいいよね。

 村上海賊は瀬戸内海の能島来島因島に分れた海賊さんたち。三島村上などと呼ばれています。一番強いのが能島の村上武吉。その娘が景です。表紙絵でわかるとおり、手足が長く、ノースリーブだし太ももも露わだしと、サービス満点。戦うとめっちゃ強い。登場していきなり何人もの人を斬り刻むんですが、それは相手も承知の上で戦っているので、決して無抵抗の人間を斬るような人ではありません。でも、怖いけどね、強すぎて。

 父武吉に溺愛されて育ったので、自由気ままというか、好き勝手やって生きてます。娘の景ちゃん。先に述べたなんともかわいらしいモチベーションにより、船を出すのですが、行った先で散々な目に会います。自分が戦好きとか思っていたのも、なんと甘い考えの上だったのだと、もう、コテンパンに打ちのめされて能島に帰ってくるのです。

 かわいそうだよね、わたしも胸が苦しくなりました。そう、帰ってきたのはもう下巻に入っていました。この下巻の表紙にさりげなく景ちゃんの顔が書いてあります。微妙にあっさりと描いているところが、まあ、いいでしょう?。それより前にわたしの心の中にはしっかりとした景ちゃん像がすでに出来上がっていましたから。

 帰ってきた景は、再び心を熱くタギラせて戦場へと向かっていきます。能島から着物をすべて脱ぎ捨てて海に飛び込み、船のある浜に上がり全裸のまま仁王立ち!。う~ん、いいね~景ちゃん。

 そんな彼女の信念を、何度も何度も死の淵に立ちながらも、しっかりと最後まで貫きとおす。立派です。わたしは完全に景ちゃんのファンになりました。

 というわけで、いつものように何書いているかようわからん感想になりましたが、とても、とてもとても面白い読み物です。ぜひぜひ、まだの方は読んでくださいませ。必ず景ちゃんのファンになること必須です。

「鹿の王」(神橋菜穂子)は素晴らしい

 

 いや~、この題名、なんだろ?TVCMで見たのかな?。そんときわたしの頭に浮かんだのは、ずいぶん前にドラマでやってた「鹿男」。なんか面白くて観てた記憶アリ。だって頭だけ鹿なんだものw。

 そんな記憶持ちのわたしがこの本を選んだのは、そう、本屋大賞漁りをやってたから。恩田陸もずいぶん読んだし、次は何読もうかと悩んだときは、本屋大賞ですよ。例題の受賞作を検索して、古本で安くなっているのを探す。この作品もかなり前なんですね、受賞したの。だから安く買えたというハナシ。

 表紙の裏、作者紹介。なんと、あの「獣の奏者」の作者さんですか。あれね、NHKでアニメやってたの観てたんですよ。それが正直言ってつまらなかった。まず、肝心の獣の姿や動き、表情がダメで感情移入できない。だから獣を愛する主人公エリンにも感情移入できない。困ったもんだ、鹿男とエリン。なんか悪い予感しかしない。

 でもね、読み始めたら.....。もう、すぐにハマりました。主人公のヴァンが奴隷として働いている岩塩鉱が、犬に襲われる。噛まれた人はみな死んだのに、なぜかヴァンだけは生き残る。そして、幼子のユナを見つける。

 ぐいぐい引き込まれる。主人公はもうひとり居て、昔黒狼熱で滅んだ国の末裔である医者のホッサル。若い彼が病気と向きあう姿は、なぜかすがすがしさを感じるほど。古い宗教的な医術の考えも、確かに、確かにアリだとは思うけれども、ホッサルのそれは現代医学そのもの。病原菌やウイルスまで想定して、人々を救おうとしています。

 他に登場する人々も、みな魅力的に描かれております。ユナの可愛さは天下一品。今放送している某アニメのアーニャに匹敵するくらいw。ヴァンを追い続けるモルファという組織の女性サエ。ホッサルの彼女というか助手のミラルも捨てがたいですが、サエはやはりこの物語のヒロインです。動物や人を追跡する技が半端ない。そして弓の名手。終盤ではすっかりヴァンに思いを寄せている描写が増え、読んでるコッチが嫉妬しちゃいます。容姿は詳しく描かれておりませんが、美人であると誰もが思い込む設定でしょう。

 いくつかの国、それぞれの事情。その国に生きているひとの考え。戦争で追い出された民。勝った側でも無理やり移住させられた民がいる。統治されていることが100%悪いことでもなく、メリットもしっかりとある。そんなそれぞれの立場の人々が、黒狼熱という病に対し、それぞれの行動をとるのです。このあたりの設定がまさに素晴らしく、感情だけで動いているわけではない複雑な心境の描写も、実に上手に描かれております。

 読書中に書いていたメモの量もかなりの枚数に。全部書いていたら終わりません。というわけで、とにかく面白かったことをみなさんに伝えたい。ぜひ、読んでください。

「ガール・オン・ザ・トレイン」は怖くてわかりにくいけど...

 

 ガールじゃなくてリーアム・ニーソンが乗っていたら違う映画になったよね、なんだったっけ?。

 これね、ちょっと深いですよ、造りが。まず登場女性の整理がなかなかできない、のはわたしの認知能力のせいだけど。3人覚えましょう。そして男、コチラはそうね、やはり3人かな?。

 パッケージの女性が主人公。なんで電車乗ってるのってツッコミは後半してください。ここでさ、車窓に流れる住宅なんだけど、気になる女性が居るとか言って、その2軒隣が昔住んでいたところとか言うもんだから、なんかごちゃごちゃになっちゃんたんですよ。いまだに整理できていないw。

 アル中で離婚した旦那がさ、新しい妻と同じ家に住んでいるのなら、2軒隣じゃないじゃん!。と思うんだけれど、違うのかな?。そこにベビーシッターとして来ている女性が2軒隣に住んでいて、精神科の先生とのツーショットを目撃したってこと?。なんかそんな気がしてきた。

 でも、元旦の新しい妻の赤ちゃんを誘拐するシーンとか、最後のシーンって、電車のわきの家じゃん。それっていつも車窓から見ている家じゃん。う~みゅ、よくわからん。

 というわけで、すいません、意味不明の感想ばかりで。もう一度観た方がいいかな?。でも最後はなんとなく納得できる終わり方するんで、これはこれで面白かったですよ、怖いけど。おススメしとこうかな、半分だけ。

「ドメスティック・フィア」はよくある新パパの恐怖

 

 久々にトラボルタなんぞ、と思いつつ予約録画。題名からお察しの通り、ドメスティックなアレですよ。

 息子が大好きなんだけれども、夫婦は離婚、てな状態のトラボルタ。それにしても太りすぎじゃなかろうか?。役柄とかそういうんじゃないし。

 てな感じでもう言葉に表れちゃってますんで、書いちゃいますが、あまり好きなタイプの作品ではありません。よくあるタイプの自分の神経に無遠慮に触ってくるような構成で、正直、途中で観るのやめようかと思ってしまった。

 なんで元妻は町に来てまだ2年の、素性もわからないただの金持ちをあれほど信用するのか?。町に至っては表彰するくらい。少しは調査でもしなさいな。その不自然さが鼻につく。

 真実を知るのは、殺人を目撃した息子だけ。ずっとその状態。またこの息子、虚言壁のある自己主張の強い性格なのに、殺人犯と一緒に暮らすとかどうかしている。家出してでも離れるだろ。後半は大好きなパパが殺されるという恐怖があったから、まだ理解できるが。

 というわけで、なんとなく最後まで観れてしまう作りではあるものの、なんで観ちゃったんだろうとモヤモヤする感じ、わかります?。そんな作品です。おススメは、しません。

「雪国」はツンデレの極致

www6.nhk.or.jp

 ドラマでした、映画じゃありません。しかも再放送ではなかったですよ、初回放送にちゃんとぶち当たりました。

 主演は島村役の高橋一生駒子役の奈緒って女優さん。学生の頃ちょこちょこと文学作品を読んでいたわたしですが、雪国は未読。せっかくなので映画(ドラマでしたが)でも観ておこうかと予約録画しました。

 まず驚いたのが小説冒頭の誰もが聞いたことのある文章。「長いトンネルを抜けると、雪だった...」でしたっけ?。あれね、わたしゃてっきり汽車がトンネルを抜けるシーンを連想していたのですが、なんと、徒歩だったのですね。あれま、ビックリ。

 ちょっと気になってググってみたら、「国境の長いトンネルを抜けると雪国であった」が正解みたい。しかも鉄道のトンネルがモデルと書いてあります。改編したのかな?、このドラマ。

 高橋一生のとらえどころのないひょうひょうとした人物キャラ。いかにも作家らしいけれど、小説作家ではなくて西洋の衣服の評論家みたいな紹介でした。着たこともない服のことについて書いていると、何度か作中で言ってるし言われてます。

 問題は奈緒演じる駒子。お家の事情?で芸者さんやってます。でも、元カレである行男が病気だからどうとかこうとかって言ってた気がするけど、時間軸が合わないよね、なんかあやふやな理解力が情けない。そう、この行男役の人、どっかで見たことあるよ、高良健吾って人。朝ドラに出てましたっけ?。

 閑話休題。この駒子。島村のことが好きになっているんだろうけれど、恐ろしいほどのツンデレ。てかね、ほとんどツンなんですよ。ほぼ、ツン。ごくごくたまに可愛げなくデレるんだ。でも、デレるんだから、島村としては好かれている自覚アリ。まあ、わざわざ他の客のお座敷抜け出して、島村の部屋に逢いに来たりするんで、気に入られているのは明白なんだけれど、あまりにツンなんで、こりゃ大変だわ!と島村に同情するわたしでした(笑。

というわけで、ありゃりゃ、もうラストの終わり方覚えてません。描写的には再びトンネルだった気がするんですが、島村は駒子とどう別れたんでしたっけ?。また来るつもり?。う~ん、今度は本で読みたいです。そのうちに。ドラマ、オススメですよ。

「RONIN」は正統派カーアクション

 

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  • ロバート・デ・ニーロ
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 絶対に前に何度か観ているはずだけど、内容はすっからかんと忘れているのでokです。だってあの倉庫みたいなところに何人か集まっている景色、あそこだけは覚えてますよ。そう、あと、カーアクションのシーンの一部も。

 場所がフランスのパリだし、ジャン・レノが出てるからな、フランス映画かと思ったら1998年のアメリカ製でした。パッケージの絵の通りロバート・デニーロが主役です。いろんなところから集められた怪しい男たち。仕事は銀色のケースを無傷で奪うこと。

 このケース、中身は???でして、普通に考えると戦略核ってことですかね?。だったらあんな無茶できないわな。なんだったんでしょ?。

 とにかくすごいのはカーアクション。見たなりのスピードで走っているって、それなりにすごいんですよ。荷重移動やタイヤの軋み等で、インチキしてもすぐにバレます。このリアルな臨場感、マジでたいしたもんです、カーアクション。

 細かいこと一つ上げると、BMWで逃げるのを追うデニーロのプジョー。方向転換にちゃんとサイドブレーキを引いている絵を入れてます。もちろんFRでも使いますが、FFのプジョーはサイド引かないとケツがグルっと流れないもんね。カーアクションが好きなんだろな、この監督。

 というわけで、カーアクションや銃撃戦は迫力満点ですよ。日本じゃ絶対に作れない、と思うと悲しくなります。おススメです。

「続・激突!カージャック」にゴールディが(ハート

 

 スティーブン・スピルバーグ初の劇場公開作品だってことで、そうか、あの有名な「激突!」はテレビ映画だったのねと勝手に納得しているわたしです。続!、なんて付いてますが前作とは何の関係もありません。ただロードムービーってことが同じなだけ。

 でですよ、スピルバーグってことで予約録画したんですが、なんと主演にあの、わたしの大好きなゴールディ・ホーンが、が、が。若い、若い。もうピッチピチ娘です、アハ~ン。

 ストーリーなんですが、おそらく軽い刑期の刑務所に入っている旦那に会いに来たゴールディ。あと4か月というところなのに、なんと脱獄させるつもり。どうやら親権を奪われて養子に出された息子を取り返しに行きたいらしい。で、無理やり脱獄。

 ここからは警察との鬼ごっこ。何台ものパトカーを引き連れて、息子がいるシュガータウンだっけ?を目指します。

 コメディですよ、旦那もゴールディも前科者ですが、軽い罪しか犯しておらず、人質に取った若い実直な警官とも心を通わすようになる。警察のボスもやさしく見守りつつ隙を狙うタイプ。車での旅は平凡に進み、終盤、命の危険というスリルを味合わせた後、ラストの展開。

 そりゃ予想してましたって。なんたってスピルバーグですよ、どういう結末が好きなのかなんとなくわかるってもんです。ラストを想像して途中から涙、涙でした。

 というわけで、おそらく前にも観ていますが、若いゴールディが見られて幸せでした。楽しめる作品です。おススメします。

「魔術はささやく」(宮部みゆき)は手慣れた上手さ

 

 久しぶりの宮部みゆきです。恩田陸と比べれば読んだ量的にはかなり少ないのですが、作品的に印象に残っている感じ。コレとコレとか↓

koyan.hatenablog.com

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 そう、ゲーム絡みです。ICOは、というか、ヨルダはゲームキャラとして今日もなお、「最高にかわいいで賞」の栄冠に輝いております。その作品を後付けで小説化した宮部みゆきの勇気に乾杯!、って感じ。

 ブレイブ・ストーリーはゲームは未体験でアニメでしか観てませんが、やはり原作はかくありき、というその深さにおいおいと泣かせてもらいました。どちらも好きな作品。

 ミステリーっぽい一般的な作品も読んだのですが、恩田陸と比べて、なんていうんだろう、明るいというか軽快というか、そんな印象。恩田陸が常に重たいわけではないのですが、作者としての印象はそうなっております。

 で今作。内容的にはかなり重いのですが、ハナシの運びっていうか雰囲気は、やはりカラッとしたものが感じられるんですよ、宮部みゆきは。

 おっと閑話休題。最近の個人的な流行りで、読みながらメモを取っているのですが、今作もけっこうな量のメモが。それをいちいち書いていると終わらないので、簡単にまとめます。

 ストーリーは日下守という16歳の男の子が主人公。4歳の時父親が横領の疑いをかけられたまま行方不明。母はそれでも父を待つ覚悟をしていたのか、どんなに非難されようとも引っ越しすることもなく暮らしますが、守が15歳の時に脳血栓で死亡。

 守は母親の姉である浅野よう子の家に引き取られる。5つ年上の従姉と、タクシードライバーの叔父と暮らしている。が、あるとき事件が。父親のタクシーが交差点で飛び出してきた女子大生を轢いてしまい、死亡させてしまう。

 この事件をきっかけに、以前にビルの屋上から身を投げた女性と、駅のホームから飛び降りた女性が、タクシー事故で亡くなった女子大生がとある関連で結びついていることを知る。たて続けに自殺をするかのように命を落とした3人の女性。そして関係のある最後の1人となる女性の存在が。彼女も己の意思に反して命を落としてしまうのだろうか?。

 てな感じでおハナシは続きます。彼女らに恨みを抱く謎の男の存在。そして守のそばをうかがうように付きまとう別の男。後者も正体が割れてしまうと、予想以上に守との距離の近さに驚かされますが、問題は前者の、そう犯人ですよ。このオチが後半半ばあたりで明かされるのですが、正直おいおい、マジかよって仕掛けだったんですよ。ちょっと犯罪に結びつけるには、確証がたりないというか、心もとない方法。ココだけはね、ちょっと残念でした。

 というわけで、おハナシとしてはとても読みやすく、ぐいぐい読み進めてしまう宮部みゆきらしい作品でした。文章的な魅力はとてもあるんですよ。ただただ、オチの仕掛けが...。それと最後の最後のキーワード、わたしには意味わからん。ごめんなさい。でも面白いからおススメしておきます。

「ノーゲーム・ノーライフ ゼロ」はわからんけど泣ける

 

 昔、というほどじゃないですが、前にアニメで観ていた記憶のある題名。ゲーム好きな男と、なんかちっちゃい女の子が主人公だったような、という記憶しかない。他はほぼ覚えていない。

 でも、観始めれば思い出すだろうと思ったのが甘かった。主人公っぽい男のことも覚えてないし、ちっちゃい女の子がさ、ロボット、しかも戦闘ロボットやん???。そう、お題をしっかり見て欲しいぞ、オレ。「ゼロ」が付いてます。これはきっと、アニメの時代より前のおハナシなんだよね~、たぶん。

 しかしま~、ロボットちゃんのかわいいこと。シヴィとか言ってたかな(風呂場で観ているので、音の細かいところが聞き分けできない)、案の定お気に入りになって最後には.....。

 世界観的には、もう絶望しかありません。エルフとかドワーフ?とかなんとかかとか?、という神クラスの強者が三つ巴で争う世界。人間なんて弱すぎて存在価値なしみたいな。で、簡単に死ぬんですよ、人が。多くの人を犠牲にしつつ生き延び出来たという過去。もう、それだけで泣けます。

 そしてシヴィとの出会い。あ、主人公の男は人々の集団の長ね。誰も死なないゲームをしようと目論むわけですが、さてどうなるか?。

 一応の決着らしきものがついた後、おそらく、おそらくですがアニメのときの登場人物たちが出てきたの?。それでもやはり思い出せませんでした、アニメの内容。

 というわけで、ともかくしっかりと泣かせてくれたので、わたしにとってはありがたい作品です。劇場版なのでクオリティーも文句ありません。おススメです。

「エディプスの恋人」(筒井康隆)でとうとう神が現れる

 

 読んでからだいぶ日が経ったのは内緒。なぜかね、いや、答えは簡単、読みながらやたらメモを書きまくったから、これをどうやって記事にまとめるか自信がなかったからです。メモも適量を守らないと後が辛い。

 前の記事でも書いた通り、これはシリーズ3部作の中の最終作品。第1部は↓

koyan.hatenablog.com

読んだのは2番目。で、最初に読んだ第2部が↓

koyan.hatenablog.com

読んだのは最初。なんかごちゃごちゃ。ともあれ、七瀬シリーズの流れとしては、お手伝い時代の傍観者である七瀬から、一躍主役として謎の敵と戦う七瀬ときたわけです。

そしてですよ、最期の七瀬は...

 解説で読んでいたので、神という存在が出てくることは覚悟していました。とはいうものの、ここまで来るとはさすがの筒井康隆、ぶっちぎり方が半端ない。それが正直な感想。

 第2部の最後で死んだはずの七瀬。その彼女がなぜか高校の教務員をやっている。これも神のお導き。その学校の2年生男子。何かが特別。でも、彼自身の能力ではないっぽい。何かとても強大な力で守られているといった感じ。

 メモの内容をいちいち書いていると、とてもじゃないけど終わらないので、簡単に書きます。いろいろあるんですが、ホントにいろいろあるんですが、とにかくとんでもない存在ってヤツが顔を出します。おいおい、なんで七瀬シリーズでそこまで行くか?感は否定できませんが、まさに筒井康隆の独断場、大暴走、好きにやってくれ、と表現に困ります。

 ここまで来ちゃうと心配なのは落としどころ。まあ、そこはみなさん自身で確認してください。

 というわけで、とても簡単に書きましたが、ホントはもっとガシガシ書きたいのですよ、なんたってとても面白かったから。そうそう、エディプスですが、わたしの個人的な記憶では、エディプスコンプレックスって、男の子の去勢不安だと思っていたのですが、なにやら母親を愛し父親を排除する心の葛藤みたいな感じで扱われています。

 Wikipediaによると、わたしの記憶も合っていたようで、父親に対し去勢される不安を抱くとあります。そう、男の子って初めて女の子の性器を見たときに、ペニスがないことに衝撃を受けるんです。きっと悪いことをしたバツとして、親にペニスを取られてしまったのだと。怖いですね~、父親が恐怖の対象としてどれだけの存在感を持つか。他の成人した男たちも恐怖の対象です。

 わたしが高校生の頃、小さな甥っ子が居まして、外部の共同トイレ等でわたしのする様子を覗き見る時期があったのです。その直後、彼はわたしとお風呂に入るのを拒否するようになりました。怖かったのでしょう、ペニスをもった大人の男の前で裸になるのが。

 閑話休題ってか、ハナシがズレすぎ。ともあれ、とても面白いんです。ぜひ、シリーズ3部作、順番通りに読んでみてください。

「ドント・ブリーズ2」は続編なのに面白い

 

 あるじゃないですか、~~~2ってヤツに面白いものはない!、ってジンクス(ジンクスなのか?)。でもね、これは十分に面白かったですよ、良かった、よかった。

 前作の感想↓、ってアレ?、書いてなかったみたい。簡単に内容を書くと、目の不自由な老人が1人で住む家に、お金を欲した若者たちが強盗に入ったのだが、この老人が戦争経験者のとんでもないツワモノで、逆にやられまくっちゃうというモノ。

 Amazonプライムを覗いてて、続編を発見。即視聴。そうそうこのおじいさん。顔ははっきりと覚えてました。だけどなんで娘が居るの?。それも孫みたいに小さい子。後々の説明で、8年前の火事で焼け出された少女を云々ってあったけど、この子の親って前作と関係してた?。まったく記憶なし。

 てなわけで、娘が居ます。それは当然のように弱点になるわけで、その娘をごろつきどもが何故か襲うという、今思えば理由は何だっけ?、覚えてないw(書いてて思い出した)。そうそう、その前に帰還兵でもあるかわいい感じの女性が、いともあっさりとコイツらに殺されるシーンあり。怖い恐い。

 家を見つけられ、とうとうゴロツキどもがやってきます。最初に飼い犬が犠牲に。この時点で許し難し。前作でどうだったか忘れましたが、今作では相手がそれなりに強い&数が多いので、かなりの苦戦の強いられる老人。そして娘は.....。

 というわけで、オチがちゃんと用意されております。なんてひどい親なんだと憤ること間違いなし。今作もとてもハラハラドキドキ、痛そうで目をつぶるシーンも多々ありましたが、面白かったです。おススメしましょう。

 おっと、最期のテロップが始まったからって映画を止めてはいけません。最後の最後までちゃんと観ましょう。わたしは何度か巻き戻してそのシーンを確認しました。ほんんのちょっと、ほんのちょっとだけホニャフニャホニャ。3、ありますよw。

「チョコレートドーナッツ」は悲しいけど観てほしいと強く思う

 

 ダウン症の子供をゲイのカップルが育てる...、そんな説明を読んで予約録画。予兆は当然のようにありました。きっときっと、悲しいおハナシなんだろうと。そしてそれは現実となります。

 ストーリーはまさに冒頭に書いた通り。子供はアパートのお隣のネグレクト母親が1人で育てていた子。名前はマルコ(アイザック・レイヴァ)。彼女は麻薬を常用していたということで刑務所へ。母親が居ない期間だけ子供を預かる署名を、隣のゲイの人が母親からもらって云々。

 まず主演のルディ役のアラン・カミング。最初、ゲイバーの歌謡ショーのシーンのせいか、ちょっと独特な雰囲気のゲイさんかと警戒したんですが、慣れてくるとヤバい。ゲイやおかまの人って、お店で見るとすごく良い人って感じの人が多いのですが、それは何故でしょう?。今までの人生でマイノリティーとしての辛いことをさんざん経験しているから?、なんでしょうか?。

 それにしても、アランの演技には脱帽です。彼のマルコへの愛情の深さ、ゲイとして差別されることへの悲しみと怒り。もうとんでもなくすばらしい。とにかく好きにならずにはいられないくらい。

 ルディの相手役であるポールギャレット・ディラハント)は弁護士の人なんですが、彼もいろいろと苦悩しながら最終的にはルディと心ひとつとなるんですが、アランがあまりにもアレなんで、アレですよね~、こればかりはしょうがない。

 マルコがね、15歳になるんですよ劇中で。その年齢まであの母親のもと、どれほどの我慢を重ねて生きてきたのだろうか?。それでも母親の言うことは聞くんですよ、男と寝るために廊下に出てろと言われても。反抗したっていいじゃないか?。

 そのマルコが、最終的にはあの母親よりもルディやポールを選ぶんです。どれだけ彼らの愛情が深いかってことです。でもね、自由の国アメリカなんでしょ?、って頭が爆発しそうに怒れるほど、世の中はゲイに対して差別を平然と行うのです。そう、裁判所でさえも、差別をするんです、平然と。

 というわけで、結末は書きません。書けません。そう、最後になりましたが、アランの歌。最高です。彼の気持ちのこもった熱唱。もう涙なしには聴けません。おススメです。ぜひぜひみなさんに観てほしい作品です。

「SING」で歌の上手さに泣く

 

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 なぜこの作品を録画する気になったのかは記憶にないのですが、録画されたものをチラっと覗いて、うわっCGアニメじゃん!と思ってしまったのも事実。でもね、予感はしていたんですよ、ヤバいって。

 アメリカでしょうか、制作国は。見た目云々言う前に、しっかりとお金をかけて、丁寧にきちんと作ってあるんですよ、この手の作品って。てか、お金が恐ろしくかかるのは当たり前でしょうから、変なものを作るわけがないんですよ、アメリカって国が。

 その予想は見事に的中し、しばらく観ているうちにすっかりとハマってしまいました。父親から継承した劇場を経営する若きオーナーのコアラ。でも、どうにもうまくいってない様子。銀行からは負債の返済を迫られ、次の興行で当たるからと言っても「あなたの企画で当たったものなんてないでしょ?」と言われる始末。

 そこでお金をかけずにみんなの興味を惹く企画として、歌のオーディションをおこなうことに。ま、いろいろあって街の歌上手な仲間たちが集まってきます。

 で、わたしが観た作品は日本語吹き替え版。ごく一部で元音声の歌唱シーンがありましたが、他はほぼ吹き替え担当の日本の人が歌ってます。それがものすごく上手なんですよ。もう、ワンフレーズ聞いただけで、胸がキューンとするくらい。

 原音の人が上手いだろうことは当然のように予想していましたが、まさかほぼ全吹き替えでこれほどの歌声を聴けるとは。なんかね、聴いてるだけで涙が出てきてしまいました。

 わたし、実はカラオケが趣味で、しかもお家でカラオケができるよう環境を整えておりまして(ゲーム機やらPC用の家庭的なヤツ)、休みの日になると遊んでいるのですが、どうにも歌唱力とやらが向上しません。もともと下手くその部類なので、歌の上手な人に対する憧れが強く、少しでもそういう人々に近づきたいと、採点機能も駆使していろいろと歌い方を考えながらやっているのです。

 が、録画した自分の歌を聴く限り、何年も前の自分とたいして印象が変わらない。点数を上げるコツみたいなものは、なにかしら掴んできたのか、点数自体は徐々にですが上がっているのですが、なんたって第三者的に聴いてみると、特に上手くなったなんて印象は得られないのです。あ~、くやしい。

 だからこそこの作品の吹き替えの人のように、先にも書いたワンフレーズ聴いただけでゾクッと来る上手い人特有のオーラを目の当たりにすると、それだけで感動してしまうのです。自分からあまりにもかけ離れている存在として。

 閑話休題。というわけで、とても感動できた作品でした。子供から大人までだれでもが楽しめる、素敵なアニメです。おススメします。