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koyanの明石

Mac、TV、映画、カメラ、イタチ、猫等についてボチボチ語ります。書いているのはおっさんです。

「ペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書」は素直に感動していいものか?

 

 新し目の作品ですね、2017年です。おそらく録画予約した要因は、トム・ハンクス。この人の名前はけっこう見るのですが、たまには観てみようと思ったような気が。主役はあのメリル・ストリープ。監督はなんとスティーブン・スピルバーグだって、知らなかった。

 ペンタゴンですから軍事関係。ベトナム戦争絡みの最高機密文書が盗み出されたわけ。その経緯も描かれてますが、アメリカにとってベトナム戦争って?、と思わずにはいられない、反戦と言うかなんというか、その手のアレです。

 地方紙を強調しておりますが、紙名がワシントン・ポストですからね~、どこぞの田舎の新聞とは違う。でも、全国紙とも当然違う。夫の死ののち、そんな新聞社の社長になってしまった、女性の苦悩をメリルが上手に表現しております。

 最初見ていて(いつもながら状況が呑み込めていないわたし)、なんでメリルは社長なのに、あんなに自信なさげでオドオドしているのか?と不思議だったんですよ。結婚した相手が新聞社の社長だったから、その後継になったと。う~みゅ、嫌なら断ればいいんじゃないかとか、他に候補者はいなかったのか?とか思いますが、それはそれ、逃げられない事情があったんでしょう。家や家族を守る的なことを言っておりました、メリル。

 その新聞社の重臣?の1人がトム・ハンクス。最高機密文書をですね、不正な手段によって手に入れたとある人物と接触に成功し、それを手に入れたわけですが、コレがヤバい。現在進行形のベトナム戦争の真実を隠し、嘘を国民に公表し続けた政府=大統領たち。かの地に送り込まれ、散っていったアメリカの若者たちの命って?。

 このあたりでようやく大筋を掴んできたわたし。俄然、面白くなる。この最高機密文書の内容を紙面に載せるかどうか?、揉めに揉めまくるワシントン・ポストの幹部たち。最終的に決断を下さなければならない、社長のメリル。この辺の盛り上げ方はさすがスピルバーグってことで、よろしいんでしょうか?。

 思わす涙も出てしまうシーンもあったんですが、なんかね、素直に観ることができないわたしが居る。映画の中には大統領や新聞社の名称も実名で出てくるんで、おそらく事実をもとに作られた作品だとは思ったんですが、こんなに純粋で崇高な思いで、マスコミって動くんだろうかって?。

 ネット時代になって、日本のマスコミのあまりにも酷い状況(生態って言った方がいいい?)を、嫌と言うほど目にしてますからね~。もう黙って信じられる存在じゃなくなっているんですよ。日本じゃなくてアメリカなら?、とも素直に思えなくなるほど、疑ってしまう。

 というわけで、個人的な疑り深さが邪魔をしてしまったものの、この作品の中の新聞社の人々には賞賛の拍手を送りたい。それがマスコミの役目なんだよな~、ってことです。なんかエラそうに書いてしまって申し訳ありません。作品は面白かったってことで、オススメします。