前におそらく観ているだろうけれど、例によってほぼ記憶はなかったので、そのまま鑑賞。山奥に引っ込んでしまった年老いた女優のインタビュー、それがこの映画のかたち。鍵の男、彼女は彼をずっと追いかけている。
現実と女優としてのお仕事が、ごっちゃごちゃというか、出演した作品を通して鍵の男を追いかけるようすを描いている、と言った方がいいんでしょうか?。最初、混乱しましたが、そうだとわかればそれがこの作品の味になります。お題の千年という意味も、作品の時代の幅、と考えれば合点がいきます。
正直、最初のうちはあまり面白くなかったんですよ。でもね、そこまで強く追いかける彼女の姿と、これほどまでに思われる男って幸せだよな~、なんていう気持ちからどんどん吸い込まれるように...。
そうすると先に書いたごちゃごちゃと感じていた構成が、これはすごいもんじゃなかろうかと気づかされるわけです。それが今回のお題。
ラストは例によって号泣です。オーラスの最後の彼女のセリフ。このセリフのおかげで彼女は不幸ではなかったんだと、納得することができました。
おまけにもうひとつ。そうそう、前回トグサの声の話をしましたが、今回も山ちゃんが鍵の男の声でした。それはさておき、エンディングの曲です。流れ始めて、あれ?って。これって平沢進?????。
わたし別にコアな平沢進のファンではないんですが、YouTubeで出会って何曲か聴いてまして、特にこの曲が好きでした↓
彼の独特のメロディとういか雰囲気が心地よい。それだけの記憶から、この作品のエンディングを聴いただけで、そう感じ、実際にテロップで確認できた時は、けっこううれしかったですよ。
というわけで、今回もしっかりと楽しまさせてもらいました。しっかり泣けるいい作品です。観てください、オススメです。