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koyanの明石

Mac、TV、映画、カメラ、イタチ、猫等についてボチボチ語ります。書いているのはおっさんです。

「エディプスの恋人」(筒井康隆)でとうとう神が現れる

 

 読んでからだいぶ日が経ったのは内緒。なぜかね、いや、答えは簡単、読みながらやたらメモを書きまくったから、これをどうやって記事にまとめるか自信がなかったからです。メモも適量を守らないと後が辛い。

 前の記事でも書いた通り、これはシリーズ3部作の中の最終作品。第1部は↓

koyan.hatenablog.com

読んだのは2番目。で、最初に読んだ第2部が↓

koyan.hatenablog.com

読んだのは最初。なんかごちゃごちゃ。ともあれ、七瀬シリーズの流れとしては、お手伝い時代の傍観者である七瀬から、一躍主役として謎の敵と戦う七瀬ときたわけです。

そしてですよ、最期の七瀬は...

 解説で読んでいたので、神という存在が出てくることは覚悟していました。とはいうものの、ここまで来るとはさすがの筒井康隆、ぶっちぎり方が半端ない。それが正直な感想。

 第2部の最後で死んだはずの七瀬。その彼女がなぜか高校の教務員をやっている。これも神のお導き。その学校の2年生男子。何かが特別。でも、彼自身の能力ではないっぽい。何かとても強大な力で守られているといった感じ。

 メモの内容をいちいち書いていると、とてもじゃないけど終わらないので、簡単に書きます。いろいろあるんですが、ホントにいろいろあるんですが、とにかくとんでもない存在ってヤツが顔を出します。おいおい、なんで七瀬シリーズでそこまで行くか?感は否定できませんが、まさに筒井康隆の独断場、大暴走、好きにやってくれ、と表現に困ります。

 ここまで来ちゃうと心配なのは落としどころ。まあ、そこはみなさん自身で確認してください。

 というわけで、とても簡単に書きましたが、ホントはもっとガシガシ書きたいのですよ、なんたってとても面白かったから。そうそう、エディプスですが、わたしの個人的な記憶では、エディプスコンプレックスって、男の子の去勢不安だと思っていたのですが、なにやら母親を愛し父親を排除する心の葛藤みたいな感じで扱われています。

 Wikipediaによると、わたしの記憶も合っていたようで、父親に対し去勢される不安を抱くとあります。そう、男の子って初めて女の子の性器を見たときに、ペニスがないことに衝撃を受けるんです。きっと悪いことをしたバツとして、親にペニスを取られてしまったのだと。怖いですね~、父親が恐怖の対象としてどれだけの存在感を持つか。他の成人した男たちも恐怖の対象です。

 わたしが高校生の頃、小さな甥っ子が居まして、外部の共同トイレ等でわたしのする様子を覗き見る時期があったのです。その直後、彼はわたしとお風呂に入るのを拒否するようになりました。怖かったのでしょう、ペニスをもった大人の男の前で裸になるのが。

 閑話休題ってか、ハナシがズレすぎ。ともあれ、とても面白いんです。ぜひ、シリーズ3部作、順番通りに読んでみてください。