例の上司から借りたコーラン三部作のメモはコチラ↓
「コーラン 上」(井筒俊彦訳)は不思議な本 - koyanの明石
「コーラン 中」(井筒俊彦訳)は宗教を考えさせる - koyanの明石
「コーラン 下」(井筒俊彦訳)は面白い - koyanの明石
その後に借りたのが、お堅そうな本↓
「「イスラム原理主義」とは何か」(山内昌之編)は難しいけど勉強になる - koyanの明石
で、今回はこの新書です。
ウチの上司はマジでわたしをイスラムの世界に導きたいのでしょうか?。で、お題の通り、とても読みやすい本です。出版されたのは2009年。今から12年前。序章はサッカーの試合中に相手選手に頭突きをして退場扱いになったジダンのおハナシ。導入からして庶民的。
その後もとても読みやすく、アメリカがムスリムの人々にどれだけ酷いことを行ってきたか、とか、ヨーロッパでのムスリムを理解しようとしなかったが故の、嫌悪感など、西欧文化こそ正義的な発想がいかに驕ったものであるかをこれでもかと教えてくれます。
親近感を覚えたのが、ムスリムの人々のおハナシ。何に怒るのか?、何に価値を置くのか?、善行を積むことをとても重視していることなどなど。日常的な彼らとの会話なども紹介されていて、とても興味深いです。コーランの引用もいくつかあり、とてもなつかしく思えました。
という感じで、とても紹介という内容にもなっていないのですが、この本はとても参考になるので、手に取って読んでほしいと思える本です。おススメです。