ある日、全世界的な停電が起こり、そのときバスに弾き飛ばされた売れないミュージシャン。気が付くと病床。驚いたことにその世界にはあのビートルズの存在自体がなくなっておりました。自分の記憶以外からは。
この映画説明を読んで面白そうだから予約録画したのですが、まず、まず思うこと。「それがオレだったらどうする?」。
おそらくこの作品の主人公は、ビートルズの歌を自分の曲として歌うんだろうってことは簡単に予想できます。じゃあ~もしそれが自分だったら。え?、どうしよ?。そりゃなんとなく知っている曲はいくつもありますよ、なんたってビートルズですから。でもね、ほぼほぼ9割がた再構築できるのはこの作品のお題「Yesterday」だけ。あとは出だしとかサビの一部の歌詞を覚えているだけ。う~む、鼻歌でメロディを楽譜化し、それをネットに上げるとか、どこぞへ売り込むしかないか?(絶対に成功はしない)。
こちとら自慢じゃないですが、楽器もろくすっぽ弾けないし、コード進行なんて???の世界に生きてますからね~。
そしてまた別の角度から思ったこと。お恥ずかしいハナシですが、みなさんはこういう経験ありませんかね~。自分が大好きな曲をですね、それを自分が作ったことにして、中学や高校の文化祭の舞台でみんなの前で歌う、って妄想。今書いてても冷や汗出るくらい恥ずかしいんですが、わたしけっこうこの手の妄想、嫌いじゃありません。カラオケもたまにこういう心境で歌ってます。
閑話休題。冒頭に書いた予想通り、物語は進みます。主人公は自分で曲も作る(売れない)ミュージシャン。しかもイギリス人。だからビートルズの曲を再現するのはお手のもの。徐々に話題となり、びっくらこいたことになんと、本物のエド・シーランも出てきます。
しかしね~、欧米の感覚ってよくわからん。主人公の男が不細工だの、華がないの、見た目がパッとしないなどと、プロデュース側からさんざんな言われよう。オレからみればスタイル良いし、十分にイイ男なんだけどね。もしもだよ、見た目がオレだったらどうするんだ!って。たぶん、裏方に回されて存在を消されるね、きっと。
ヒロインの女の子も、おそらくそんなに美人じゃない設定なんだろうけれども、目がとてもとても魅力的なキュートな人でした。
大方の進行は予想通り。そこで問題なのがオチですよ。どうするんだろうと思っていたら...。ふむふむ、そうか、でもね、それってちょっと無理ある気もする。本人には納得の決断だけれども、聞かされた方はね、チンプンカンプンのままじゃなかろうか?。
というわけで、予想はつくものの、楽しく、面白く観続けることができました。おススメです、ぜひ観てください。さてこれからカラオケタイムですが、歌っちゃうよね、ビートルズ。