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koyanの明石

Mac、TV、映画、カメラ、イタチ、猫等についてボチボチ語ります。書いているのはおっさんです。

「月は無慈悲な夜の女王」(ロバート・A・ハインライン)はとても読みづらいのであった

 

 う~ん、このブックカバーじゃないんだよね。

www.suruga-ya.jp

 コチラ↑です。この絵なんですけど、最初気づかなかったんですが、よ~く見ると月から岩石が降ってきてますよね。コレです、コレ。コレが月世界人の地球に対する攻撃手段なんです。

 さて、例の岡田斗司夫が「日本からGAFAのような会社が生まれないのは、海外の作家が書いたSF小説を読まないからだ!」、という言葉に乗せられて購入した2冊のうちの第2弾です。第1弾はコチラ↓

koyan.hatenablog.com

 「タイタンの妖女」の感想を読んでもらうとわかるように、非常に読むのが辛い、苦痛であるとまで書いております。同じ言葉をこの「月は無慈悲な夜の女王」にも送りましょうw。読み終えた直後に書いた感想のメモ書きをそのまま載せます。

 「読むのが大変な作品。やはり英語と日本語では根本的な違いがあり、微妙なニュアンスやリズム、心地よさなどが訳とはいえ感じられないのは、どうしようもない壁だと思う。

 登場人物や大筋の流れに魅力は感じるが、とにかく読むのがツラい箇所が多かった(すべてではない)。おそらく、海外のSFを読むのはこれで最後のような気がする。もっと落ち着いて読めるようになったら、再挑戦するかも?。

 ちなみに原題「THE MOON IS A HARSH MISTRESS」は「月はきびしい女教師」の意。教授(登場人物)の地球での演説の中の言葉だ。

 となっております。やはりわたしにはGAFAのような会社は作れそうもありません。

 閑話休題。ストーリーを一言で書くと、月が地球から独立を勝ち取るための革命のおハナシ。そもそも月は地球で犯罪を犯した人の流刑地です。もうかなりの年代を経ているため、その流刑人の子孫たちも生活しておりますし、流刑されるときに家族なども一緒に、なんていうこともあり、そこに住み人々は必ずしも犯罪者ではありません。

 そこで仕事をしていたコンピューター技師の男が、月世界のほぼすべての仕事をまかされているシステムに、人間のような感情が生まれていることを知ります。これがきっかけで月世界は地球に宣戦を布告するまでに至ります。

 面白そうですよね、こう書くと。でも前述の通りその文章がヤバい。おそらくわたしが英語辞書を片手に有り余る時間を浪費しながら原作本を読んだとします。わからんですよ、いちいち文章の意味が。それがプロの翻訳家によってより上手に訳されていたところで、もとの文章のアレがアレですから(わかるかな~、この感覚)、どう訳そうとわからんところはとことんわからんのです。ちょっとその例みたいのをわざわざメモ書きしてあったので、書いてみますね↓

 「おれが少しきれいにしたのは、男性が多すぎる社会で、家族生活ではない哀れなその代用品といったようなことを言わないでおいたことだけだ。

 このメモのにはこう書き足されております、「この意味わかる人は天才だと思う」と。もうね、メモに残したくなるくらいワケワカメな文章が次々に出てくるんですよ。これが訳の問題ではなく、そもそもの文章の言語世界が違うことが、決定的な理解しにくさを生んでいると、わたしは言いたいのです!(演説になってもうた)。

 というわけで、もしもですよ、ハインラインが日本語を母国語のように使いこなせる人であって、敢えてこの小説を日本語で書いたならば、それは英語版の訳本とはかなり違った文章になったであろう、とわたしは思うのですよ。さようなら、ハインライン。次に会える機会は、ほぼないかもしれません。