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koyanの明石

Mac、TV、映画、カメラ、イタチ、猫等についてボチボチ語ります。書いているのはおっさんです。

「タイタンの妖女」(カート・ヴォネガット・ジュニア)は何が面白いのだろう?

 

 ちょぼちょぼ本は読んでいるのですが、そのほとんどが日本の作品と言えるくらい、海外の作品、特に海外小説に至ってはほぼ読んだことがないくらい、だと思う。そんなわたしですが、YouTubeでサイコパスおじさんである岡田斗司夫がですね、日本人からガーファみたいな会社を作る経営者は生まれない。なぜか?。それは日本人が海外の著名なSF小説を読まないからだ!、と。あのとんでもない発想で書かれたSF小説を読まないから、誰も考えないような想像力を養うことができない。とおっしゃっておりまして。そのとき推薦していた本のうち、2作品だけ手に入れたその1つがこの「タイタンの妖女」。ワクテカ半分、難しそう半分といった不安な気持ちで読み始めました。

 ちょっと読んですでに心が少し折れる。そう、わたしの予想はまさに後者で当たり。もう、なに書いてんだかワケワカメですよ、まったく。

 だいたいね、あの表紙の絵はなんなんですか?。ラムファード邸の玄関にあるヤツ?だよね、奥さんのビアトリスが装飾品として置いている。別に深い意味もないのに、しかも絵のようにタイタンにあるわけでもないのに、意味不明。

 そしてお題であるタイタンの妖女。あの写真の3人のベッピンさんたちがタイタンにある彫刻?であることはわかったけど、なんとその意味について書いてない。ストーリーにもまるで深く関わりあっていない。いったいどうゆうことよ、まったく。

 と、最初に表面的な重大事項を2つ上げておきます。内容についてですが、途中の種明かしでコンスタントにこれほどまでの過酷な試練を与えたのが、すべてラムファードのおぜん立ての上だったってのが、ムカついてしょうがない。なんで火星に軍隊をわざわざ作るわけ?。え?、なんで地球を攻めるんだ?。なんでこんな大仰なことを?。

 で、結局はトラルファマドール星人のせいだったと。その目的がアレだもの、ホントに理解不能。なんでアレだけのために、これだけの地球の人々がわけわからない行動を強要されなきゃいけないんですか?。もう、ムカつくだけ

 なんか読んでいても、霞を食っているようなフワフワした感触で、どうにも落ち着かない気持ち。思いましたね、コレ、原作本を辞書片手に読んでいたら、訳書の100分の1も理解できないだろうって。てか、すぐに挫けて放り投げますよ、こんな難解な文章の和訳なんて。翻訳している人(浅倉久志)、ホントに凄いと思う。

 というわけで、わたしにはガーファのような会社を起こすことは無理だったようです。発想がぶっ飛んでいるのは理解できますが、そのぶっ飛びかたにまるで共感ができない。楽しかったか?と思いなおすも、いやいや、苦痛の方が先に立ってたし。この作品を面白いと感じる人って、どんな人なんだろうね。宇宙人かな?、なんて思ったりします。わたし個人的には、とてもオススメできません。ごめんなさい。

 あ、あと1冊買っちゃったんだ、岡田斗司夫のオススメSF本。ちょっと間を空けて、英気を養ってから読みましょう。