たしか1956年の作品、じゃなくてちゃんとググって確認、確かに1956年の作品です。すごいよね、なにが凄いって、わたしが生まれる5年も前の作品ってこと。わたしが覚えている最古の映画館で観た作品が「ワタリ」。
5歳ですよ、わたし。もう適役の忍者だか怪物みたいのが怖くて怖くて、映画館のおトイレにだれかと一緒に行ってもらった記憶もあり。その「ワタリ」の10年前に、もうこんな素晴らしい作品が作られていたとは。
もうね、惑星に住んでいる博士の娘ですよ、娘。白のワンピースの超ミニで現れます。なんて可愛いんだ、としばし絶句。もうヒラヒラなんです、ミニスカート。しかも世間ってものを知らないから、宇宙船で来た男たちにもてあそばれて(嘘)。
その後もプールやら、違った服装で楽しませてくれます。まあ、それはそれってことでお終い。次は大事なこと。この映画を観て思い出したんですよ、小さい頃のわたしが感じた恐怖を。見えない何か?。ザクっと沈む足跡。バリアに引っかかって浮かび上がる猛獣のような輪郭。吠える声。本当に怖かった記憶が明瞭に蘇りました。SEも秀逸なんです、サイン波形のような周波数を連続に変化させる音なんか、実に宇宙っぽくていい。
そしてこの作品のオチ。人間?の潜在意識が仲間を滅ぼしてしまったこと。小さい頃の自分に理解できたか記憶はありませんが、文明をも滅ぼす恐ろしい現象です。実によくできています。
というわけで、こんなにも古いのに、こんなにも良く作られている名作。素晴らしい、実に素晴らしいと思います。ぜひ観てください。