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koyanの明石

Mac、TV、映画、カメラ、イタチ、猫等についてボチボチ語ります。書いているのはおっさんです。

「赤毛」最初はちゃらいな、最後は号泣

 

 BS日テレでちょくちょく時代劇を流してくれる貴重な番組で予約録画。今回は三船敏郎の「赤毛」。当然のように三船プロダクション時代のもの。不安な面持ちで鑑賞開始。

 時は幕末。尊王攘夷派が錦の御旗を掲げて江戸に向かう途中。パッケージの絵のようにどこぞで見た記憶の在りそうな、赤い毛をかぶっている三船ですが、コレ、偉い人用らしく、百姓の子せがれである三船はそのキャラのおかげで、無理言って偉い人から借りたもの。なんかほかに、白とか黒とかのバージョンもあるらしい。

 とある地域に差し掛かった時、斥候としてその村出身の三船を行かせたというストーリー。三船、てか権蔵みたいな名前だったかな、彼は官軍の隊長と噓をつく流れになってしまい、借金や重い年貢に苦しむ村人たちを助け出し、一躍村の救世主となる。

 このへんのハナシがほぼメインで、権蔵の役どころは元ガキ大将の暴れん坊。そう、あの「七人の侍」のときに三船の役どころとキャラがかぶります。なので、観ているわたしとしては、あ~あ、黒澤の時に作ったキャラでゴリ押し商売ですか?、と非常に失礼な印象を抱いてしまいました。昔の三船敏郎の大ファンだからこそ、見る目が厳しくなってしまうファン心理だと思ってください。

 そして、いざ官軍の本体との接触をもったとき、ここからがこの作品の肝です。いままで嘘の権威で女郎屋やお代官をだまして、村人にいい顔してきた権蔵。でもそれは官軍が江戸への道中、その地域の人々に支援してもらうために行ってきた政策のひとつ。隊長と偽る結果になりましたが、それ以外は嘘をついていたわけではないのです、権蔵は。

 というわけで、大事なところはこれっぽっちも書きません。ぜひ観てください。わたしゃしっかり号泣できました。何度も泣きました。泣ける、それだけでわたしにとってはいい作品になり得ます。おススメします。