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koyanの明石

Mac、TV、映画、カメラ、イタチ、猫等についてボチボチ語ります。書いているのはおっさんです。

「夢違」(恩田陸)は最期がズルい♪

 

夢違 (角川文庫)

夢違 (角川文庫)

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 仕事の合間用にたっぷりと購入した恩田陸文庫本たち。その2つ目。1つ目は↓

 やはりこちらもお得意のミステリー。お題は。わたしも学生の頃、夢に興味があってフロイトの本を何冊か読んだことがあります。「精神分析入門」はとても読みやすく面白かったのですが、肝心の「夢判断」がクソ難しかったのを覚えております。

 で、すごく距離のない近未来。なんと夢の映像記録ができちゃうんですね~。これ、人類の夢、ですよ。

 夢札を引く、という行為が夢の記録。その夢札を映像として再生するのが、通称「」と呼ばれる専用の装置。けっこうな設備らしく、一般人が購入・維持するのはまずありえないとのこと。この装置が使われだした頃は、当然のように夢を記録して見ることがブームとなり、エンタメ的な使い道で流行ったそうですが、その後鎮静化し、今の日本ではほぼ医療用として使われているそうです。

 患者の夢を再生して、まさに判断するのが「夢判断」というそのものズバリの資格をもった人。なんかね、「夢札を引く」や「夢判断」の言葉のセンスがイマイチに感じますよ、恩田陸さん(超個人的感想)。

 貞子じゃないですが、予知夢を見ることができる古藤結衣子という女性が、兄の妻という関係を持つ主人公の夢判断、野田浩章。結衣子は当然のように世間から注目され、自身もその能力と葛藤しながら生きておりました。そして事故死。

 神隠し的な事件が各地で起こり、その関係者の夢札を見る浩章。そこには結衣子の影がチラホラと。

 てな具合で、内容的には個人的な興味もあり、とても面白いものです。恩田陸らしく、難解な部分もそれなりにあるのですが(特にラスト)、面白ければそれでいい!、そんな勢いで読めてしまう作品。

 しかしね、最期がね、書けないけどね、もうズルいったらありゃしない。もうね、そう来たか~的なアレですよ。書きませんが。

 というわけで、どうしようもない感想になりましたが、夢に興味のある方は読んでくださいませ。おススメです。