お題の先読みってのは、こう本を読んでいて、すぐ先の行につい目が行ってしまう、そう、はやくその先を知りたくなるってことです。そんだけ面白いってこと。こんな経験初めてだったので、思わずお題にしてしまいました。
裏表紙には「MAZE」というシリーズ第1作があって、その2作目ってことらしい。つまりは主人公が同じキャラの神原恵弥という人だ。なになに、MAZE読んでないけど大丈夫?。なんかTVドラマシリーズを意識した内容?、てな具合に読む前に少々不安になってしまいました。
読み始める。女言葉話してるけど、明らかに男だわ、この神原恵弥。つまりはおねえってことか?。場所はクリスマス前の寒い寒いH市(函館という地名を伏せているのはなぜか?)。歳は三十代半ばとか。なにやらとても美しい男らしい。
その彼がH市に来たのは、双子の妹、和見に会うため。こちらも二卵性とはいえ同じように美しいらしい。
内容についてはごちゃごちゃしているのであまり書きませんが、面白いですよ、当初の不安はなんだったのかというくらい。探偵ものじゃないけど、推理要素が多い。徐々に、徐々に明らかになっていく事実。ま、これがじれったいくらい終盤に集中しちゃっているんだけど。
というわけで、さすが恩田陸ってことでしょうか?。こんなにも面白いものをたくさん書ける彼女は偉大です。おススメです、読んでください。おっと、わたしも「MAZE」を読まないと。