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koyanの明石

Mac、TV、映画、カメラ、イタチ、猫等についてボチボチ語ります。書いているのはおっさんです。

「来る」のメモ

 

来る DVD通常版

来る DVD通常版

  • 発売日: 2019/07/03
  • メディア: DVD
 

  Amazonプライムを久々に覗いたら、お〜、ホラーっぽい邦画があるやん。しかも妻夫木聡が出てる。珍しいね、ホラーに有名人が出てるの。なんて思いながら予告編を観たら、おいおい岡田准一黒木華も出てるやん!。こりゃすごい、とばかりに鑑賞開始。

 冒頭のテロップを観てさらに驚く。小松菜奈松たか子青木崇高まで!。なんやこの映画、2018年っぽいけど、話題になったんでしょうか?、全然知らんかった。

 ついでに書くと、他にも柴田理恵太賀石田えり伊集院光など、そうそうたる出演陣である。しかもジャンルはホラーだからね〜。

 がしかし、序盤の描写がかなり鬱陶しい。妻夫木と黒木が夫婦役なんだが、旦那の田舎に法事で帰ったときのこと。ど田舎らしく、集まった人たちの個性がなかなかに強い。嫁さんの黒木の立場的なかわいそうさも手伝って、とってもうざったい。でもこの時に、悪い子供を叱る時に、怖いホニャララ(すいません、聞き取れなかった)が来るぞ〜!って大人が脅すんですが、これが何やら化け物のヒントになってるんすかね〜?。

 次は妻夫木の会社での風景から、結婚披露宴や二次会、マンションの新居の描写。もうね、なんでこんな披露宴やりたいの?と思うくらい、鬱陶しい。二次会や新居での旦那の振る舞いがもうね、アレなんですよ。そう、妻夫木聡の役どころはこの鬱陶しさだったんです。

 妻夫木の会社の後輩である太賀の体から、謎の出血。治ったと思ったら、倒れて入院。性格もなんか変になっている。あと、マンションの部屋にもなんか起こったんだっけ?。心配した妻夫木が友達の民俗学の准教授である青木崇高に相談。彼の紹介で何でも屋の岡田准一登場。古いボルボが懐かしい。その彼が妻夫木を連れて行ったのが、キャバ嬢である小松菜奈の汚い部屋。彼女がそのマンションに来た時、やっとこさホラー映画っぽくなって来るわけだ。ほんと、ここまでが長かったよ。

 ここからは怒涛の展開で、なかなかに面白い。この監督の中島哲也、序盤から評価が一転しましたよ。特に最後の儀式。ありゃ好きものじゃないと作れない、豪華さ。

 それと小松菜奈のおねいさんにあたる、その関係では国家のお偉方とも繋がりのある凄い人物を松たか子が熱演。いいキャラだね、冷徹そのものなんだけど、うまそうに食堂のラーメンを完食する姿がかわいい。

 そろそろまとめ。なかなかに豪華なホラー映画となってます。しかし肝心の「来る」の主語がわからない。そう化け物の正体。田舎で出て来た子供を怖がらせるための作られた怪物そのものなのか?、とも思うけど、ピンとこない。わたしが思ったのは、青木崇高の言葉の中にあった、「昔は飢餓で間引きなど子供に対して悲しいことが行われていたが、人々はそれを隠すように妖怪のようなものを作り、自分たちの行為を隠し、その化け物のせいにした。」と。そう、親に見捨てられた子供達の怨念がその正体ではなかろうかと。思えば、子供のことを邪険に扱う大人たちが命を奪われていると、言えなくもない。でも、確信も、ない、です。

 というわけで、ちょっと変わった切り口のホラー映画ですが、序盤さへ乗り切れば徐々に面白くなるので、頑張って観て欲しいです。オススメします。