女子高生のイキイキとした描写が好きな、綿谷りさの作品。いや〜、予想と違う内容で、少し困惑しましたわ、正直。
各章ごとに感想をメモっておいたので、それをペーストします。
岩盤浴にて
1人で近所の岩盤浴に来て、何やら心の中で呟きまくるおハナシ。いろんな客を見て、なぜあのおばさん2人は連んでいるのか?、などと考えている。
コレって、エッセイなのか?みたいな書き味。
こたつのUFO
正直、なに言ってるか、意味わからん。
ベッドの上の手紙
男の置き手紙。作家らしい。手紙は半年前から会ってない彼女に宛てたもの。
なんだろね、死にたいらしいけど、死んで欲しいらしいけど、そうじゃない?
コレも、よくわからん。
履歴の無い女
先に結婚し、子供もできた妹。彼女との比較をまじえて、何かを、何かを語ろうとしている。でも、よくわからん。
履歴の無い妹
その妹が結婚する前に、彼氏と同棲をはじめる。その引っ越しの手伝いをしながら、姉を通して妹が描写されている。
荷物の整理で、昔の彼が撮った妹ともう1人の女とのヌード写真が出てくる。よく撮れた写真で、姉は残そうというが、当の本人は…
どうもこの本の真意がわからない、ままここまで読んでしまった。
怒りの漂白剤
なんで散歩してて怒るのか、理解に苦しむ。ただ、怒りの沸点の低さは共感できるかも。車の運転をしている時のわたしに近い。
怒りの制御について、延々と試行錯誤した結果が書かれている。わかりやすく、面白い。そう、好きになり過ぎない、って発想は自分からは生まれてこない感覚。
声の無い誰か
近所に女の子を追いかけ回す変態が現れた、との噂あり。子供を持つ親はこの噂に反応し、我が子を守る対策を取る。がしかし…。
なんだろね、最後に出てくるお題の「声の無い誰か」とは?。わかりづらい。
意識のリボン
生まれる時の記憶を持って生まれた子。その言動の動画はネットに。母は若くして他界。ある日職場の用事でスクーターを運転中に事故に遭う。
今度はこの世とあの世の間を彷徨った記憶を得る。
という感じです。どうです、混乱してるでしょ、わたし。自分の過去の体験を書いたエッセイのようにも思えるし、「つくり」部分もあるような気がするし、マジわからんです。
どちらかと言うと後半の方が楽しめたかな?。前半はかなりヤバいね。
というわけで、女子高生の好きな人には、残念ながらオススメできません、という結果に。