「片腕カンフー対空飛ぶギロチン」

　この映画、何日か前にTVで放送してたんですよ。というか、レンタルDVDを観終えてTVのリモコン弄ってたら現れた映画。武道大会らしき場面。2枚目っぽい男と、南国風の背の小さい男が戦ってます。ハイハイ、むか〜しのカンフー映画ね、って一目見てわかる作り。しかもアクションがなっとらん。ぜんぜん迫力がない。そのくせやたらとブンブン効果音だけが鳴り響く。
　何気に観てたら2枚目が背中蹴られて大量の血を流しながら死亡。な〜んだ、彼が主人公かと思ったら違ったのね。また別の男たちで試合は続行。適当に観てたら恐ろしいシーンが！。なんと、ノコギリみたいな刃の付いたヒモ付き帽子を投げるじいさん登場。その帽子が相手の頭に乗っかると、カシャ〜ン！って防虫網みたいのが首まで降りる。クイッとヒモを引くじいさん。すると相手の首がスコーン！と取れちゃうんです。あとでわかったんですが、帽子の外周だけでなく、内周にもノコギリ刃が仕込んであったんですね〜。それにしても、首が取れた男、ジャミラ以上に肩が盛り上がっちゃうのが笑える。もうちょっと上手に作れよな。
　どうやら片腕を無くした男が主人公らしく、それを恐怖の帽子じいさんが追っている模様。もうアクションがヘタレでどうしようもないんですが、なんか惹かれるモノがあるんです。つれあいはチャンネル変えろとブーブー言ってるし。それでも見続けちゃう。今度は両手が異様に長いインド人登場。もうおかしくて、おかしくて。
　しかし馴れとは恐ろしいもので、最後の対決のときには迫力すら感じてたわたし。そう、あの棺桶屋での最終決戦です。おふざけでしょ？と思っていたギロチン帽子にもだんだん恐怖すら感じるようになってます。そして終劇。ふ〜、なかなかジャン！。
　とは思ったものの、この映画のことをわざわざブログに書くつもりは無かったんですよ。ところが、久しぶりに映画の面白い評論が読める破壊屋さんとこ覗いたら、この映画のことがチョコっと書いてあったんです。へ〜、そこで取り上げるような映画だったんだ、しかもTV放送なのに。と少し興味が。
　そしてminami-no-nekoさんのコメントに答えるため、プレミアDVDについて検索していたら...、また出てきたんです、この映画が。もう書かずにはいられなくなりましたとも。で、この有様。たいしたこと書けないくせに。機会があったらぜひ観てくださいね。そして、怒らないでくださいね。わたしがそのブッ飛んだ作りに惚れたのは事実ですから。