- 作者: 恩田陸
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2001/07/13
- メディア: 文庫
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iPhoneで打った記事
ようやく読み終えました、第三章。「虹と雲と鳥と」という章題、後半にきてやっと出処がわかる。
二人の女子高生(二年生と三年生)が、城址公園の崖の下で遺体で発見されるという、ショッキングな出だし。どちらも恩田陸お得意の美少女。彼女たちに何があったのか?。
二人の間には一人の男子高校生(二年生)の存在あり。やはり美男子らしい。この子の心理描写が笑える。母子家庭の女子との付き合い心地や、振られたときに、真っ先にクラスの男子の反応を気にするところなんか、妙にリアルなんだもの。
ともあれ、死んでしまった個性の強い二人の女子高生、その謎が終盤にてようやく明かされる。そしてもう一段階のオチ。悲しい、哀しい、結末。
で、ですよ、この第三章、一章、二章で主役扱いだったあの本「三月は深き紅の淵を」がまるで出てこない。なんなんでしょうか?、もしやここら辺で変化球とか。
多分、たぶん、第四章に続くものだと、なんとはなしに思っております。お話的には面白かったですよ、ちゃんとまとまっていましたし(根拠のない上から目線)。
グチを少し。最近本を読むモチベーションが維持できなくなって、なかなか先に進めません。読んだことを報告したり、感想を言い合ったりする仲間の喪失が、徐々に響いてきました。
次に読む本も決まっているのに、辿り着けるかどうか自信がない…
第四章を読みはじめてやっと気づいたこと(遅い)
いや〜、ホントはわかっていたんですよ、マジで(言い訳)。四章を読みはじめて、そのあまりの違和感にさすがのわたしの固い頭も反応しましたとさ。そうです、第一章の謎の本「三月は深き紅の淵を」のあらすじを語る場面です。というかですね、少しは気づいていたんですよ、ホントに(クドイ)。
わたしってね、「そうそう、あのことが書いてあったページってどこだっけ?」と探すのがすご〜く下手糞ゆえ、最初からあきらめちゃうんです。だって、面倒くさいの嫌いだから(笑。でも、今回は探しましたよ、そして謎本の各章の内容と、この本そのものの章構成がほのかに似ていることを、再確認しました。
この「ほのかに」ってのがくせ者で、人によっちゃ〜否定できちゃう訳ですよ、違う!って。わたしもそれを口実に、記載の場所を探すのを拒否っていたわけです、きっと。
第一部の四人の老人、第一章の本好きな四人。第二部の夜の話、第二章の寝台列車。第三部の血の話、第三章のまさに血縁関係。そして、第四部の一人称過ぎるほどの一人称、これですよ、すごい違和感を感じたのは。おかげさまで目が覚めました。
というわけで、わたしの浅はかな思惑はあっという間に玉砕してしまいました。第四章、これからどこへ行くのでしょうか?。まだ少し、読み続けられそうです。
「三月は深き紅の淵に」(恩田陸)の第四章読み終えたメモ その6