知らなかった、こんな棋士が居たことを。東の羽生、西の村山」とまで言われた、羽生と同期?の天才棋士、村山聖。小さい頃から腎臓の病気があり、長い入院期間を紛らわすために親が与えた将棋版。映画の中のセリフでもありますが、もし彼が病気でなければ、将棋をやっていなかったかもしれません。
病気のせいもあり、独特の風貌である聖。主演の松山ケンイチは、その彼に寄せるため、20kgの体重増量をやってのけたとか。確かにプクプクに太ってます、松ケン。
羽生役は東出昌大。あの松ケンが小さく見える。どちらもそれぞれの棋士に似せるよう、細かい演技をしているのが楽しい。
そして聖は…。彼と羽生の対戦成績は6勝8敗だそうで、最後の対戦のあの悪手が無ければ(たらればの話ですが)、7勝7敗の分けだったのに。
最後、思ったほど泣けませんでした。彼の生き方に感銘を受けたからかもしれません。オススメです。