- 作者: 恩田陸,笠井潔
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2004/01/16
- メディア: 文庫
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そこにも書いたとおり、しばし本が読めない状態に。がしかし、ココにきてなんらかの呪いが解けたのか、ザクザク(あくまでも自分のペース的に)と読みはじめ、気がつくと半分以上を読み終えておりました。
では、気になった点など。
しばらくは面白くない
恩田先生、ごめんなさい。正直、序盤からしばらくのあいだ、なかなかページが進みませんでした。特殊な学校の描写、ファミリーと呼ばれる学友たち、あやしげな校長先生。それらが主人公である理瀬の目を通して描かれる。
理瀬という女の子は嫌いじゃない。繊細な美少女。そんな異性の目を通して描かれる作品として「蒲公英草子」(記事)が思い出されます。とても好きな作品。でも、でもさ、コチラはなぜか退屈だったのですよ。
やっと面白くなる ダンスパーティー
その退屈さから空気が変わった瞬間が、ヨハンの冷静さに気づいたとき。そう、ダンスパーティーの日です。そりゃ、校長が言い出しっぺの降霊会には驚きましたよ。空気が変わるくらいね。ただ、あまりにも突飛、ワケワカメ、雰囲気台無し感が強過ぎて、こりゃ強烈な布石、なんかの布石、あとでちゃ〜んと論理的に説明される出来事、だと自分に言い聞かせました。
それよりも、あのヨハンがいきなり「キリリッ!」と冷静な顔を見せるところ、個人的に「キタァ〜!」と思いましたよ。
というわけで
で、麗子。え?、まさかの校長の...。でもね、アレ、麗子だって誰も確認してないよね。なんて思っていたら、麻理衣が...。もう、なにもかもが信じられんよ。先が楽しみ(笑
「麦の海に沈む果実」(恩田陸)を読み終えたメモ その2