- 出版社/メーカー: キングレコード
- 発売日: 2006/04/05
- メディア: DVD
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ところがところがところが、けっこう面白かったんですよ、コレが。二人の少女とその母親が銃で殺された殺人事件の容疑者にされた男が、警察側の自白強要が理由で棄却となったものの、その後10年間、自分のアリバイを常に証明するために、24時間ビデオテープに記録し続けてたんですよ。すごいでしょ。
なんでこんなことしたかというと、事件を担当した心理学者に「このような残酷な犯罪を犯す人間は心が病んでいる。必ず同じ犯罪を繰り返すことになる」と言われたから。手続き上の理由で棄却されたわけだから、本人が本当に無罪かどうかは裁判で証明されてないんだよね。つまり本人にとっては、社会的には立派な冤罪扱いというワケだ。
それにしても1秒ももらさずにビデオテープに録りまくるってのが、やっぱかなり異常な雰囲気。異常だからそんなことやってるのか?、はたまたそんなことやってるおかげで異常っぽくなっちゃったのか?、どっちなんだろな〜って観てる方は思うですよ。
で、題名が「フリーズ・フレーム」でしょ。フリーズってパソコンが固まっちゃったときによく使う言葉。フレームってのはビデオ映像を構成している1枚1枚の絵のこと。な〜るほど、再びなんらかの事件に巻き込まれて、そのときのアリバイ用テープには肝心の時刻の映像が映っていない!!!、てな展開を期待しますよね。
実際には似てるけどちょっと違う展開になって...。この先書いちゃうと楽しみがなくなっちゃうんで書きません。最後の怒濤の展開では思わず口元が緩んじゃいましたよ、ホント、怒濤の展開だな〜って。
私個人としてはかなり気に入ってます、この映画。でも、合わない人も多いかもしんない。暗くてジットリしてる男の日常風景に耐えられかどうかが心配。それを越えられると最後のご褒美にありつけるんだけど。
というわけで、個人的には強くお勧めしときます。ツマんなくても文句言わないでね。しかし、あれだけの機材をどうやって維持してるんでしょ、この人。仕事なんかデキるわけないし。もしかして大金持ちのおぼっちゃんだったのかな?。