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koyanの明石

Mac、TV、映画、カメラ、イタチ、猫等についてボチボチ語ります。書いているのはおっさんです。

「チョコレートドーナッツ」は悲しいけど観てほしいと強く思う

 

 ダウン症の子供をゲイのカップルが育てる...、そんな説明を読んで予約録画。予兆は当然のようにありました。きっときっと、悲しいおハナシなんだろうと。そしてそれは現実となります。

 ストーリーはまさに冒頭に書いた通り。子供はアパートのお隣のネグレクト母親が1人で育てていた子。名前はマルコ(アイザック・レイヴァ)。彼女は麻薬を常用していたということで刑務所へ。母親が居ない期間だけ子供を預かる署名を、隣のゲイの人が母親からもらって云々。

 まず主演のルディ役のアラン・カミング。最初、ゲイバーの歌謡ショーのシーンのせいか、ちょっと独特な雰囲気のゲイさんかと警戒したんですが、慣れてくるとヤバい。ゲイやおかまの人って、お店で見るとすごく良い人って感じの人が多いのですが、それは何故でしょう?。今までの人生でマイノリティーとしての辛いことをさんざん経験しているから?、なんでしょうか?。

 それにしても、アランの演技には脱帽です。彼のマルコへの愛情の深さ、ゲイとして差別されることへの悲しみと怒り。もうとんでもなくすばらしい。とにかく好きにならずにはいられないくらい。

 ルディの相手役であるポールギャレット・ディラハント)は弁護士の人なんですが、彼もいろいろと苦悩しながら最終的にはルディと心ひとつとなるんですが、アランがあまりにもアレなんで、アレですよね~、こればかりはしょうがない。

 マルコがね、15歳になるんですよ劇中で。その年齢まであの母親のもと、どれほどの我慢を重ねて生きてきたのだろうか?。それでも母親の言うことは聞くんですよ、男と寝るために廊下に出てろと言われても。反抗したっていいじゃないか?。

 そのマルコが、最終的にはあの母親よりもルディやポールを選ぶんです。どれだけ彼らの愛情が深いかってことです。でもね、自由の国アメリカなんでしょ?、って頭が爆発しそうに怒れるほど、世の中はゲイに対して差別を平然と行うのです。そう、裁判所でさえも、差別をするんです、平然と。

 というわけで、結末は書きません。書けません。そう、最後になりましたが、アランの歌。最高です。彼の気持ちのこもった熱唱。もう涙なしには聴けません。おススメです。ぜひぜひみなさんに観てほしい作品です。