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koyanの明石

Mac、TV、映画、カメラ、イタチ、猫等についてボチボチ語ります。書いているのはおっさんです。

「21グラム」はヤバすぎる重さ

 

21グラム [Blu-ray]

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  • ショーン・ペン
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 これね、なんとなく題名で避けていたような気がします。ほら、命の重さみたいな作品あったでしょ?。それと類似のヤツかな?なんて。でも21グラムって微妙ですよね。作品のメインイベントでもある心臓の重さかなとも思ったのですが、ちょっと軽すぎますよね、たぶん。もっと500グラムとかありそう(適当)。

 で、なんで予約録画したかというと、おそらくショーン・ペン主演の文字情報に目が行ったから。そんなことも忘れて観始めて、あらショーンさんじゃないと喜んだのは内緒。しかもですよ、あのナオミ・ワッツも出てる。大好きなんです、あの人の口もと。

 めっけもん、めっけもんと喜びながら鑑賞。そうそう、最初に監督があの↓

koyan.hatenablog.com

レヴェナント:蘇えりし者」の人だとか。いや~、この映画↑最高に良かったですよ。だから期待はどんどん高まります。

 しかしその期待に対して苦しい展開を突き付けられる。この作品、時間軸がとんでもなく動きまくるんです。そう、メチャクチャに時系列が前後します。最初の方なんてホントわけわかめ。メイン出演者の3家族。彼らの描写がくるくると時間の中を泳ぎまくる。しかも接点のわからないうちに、一緒に行動していたりしている。いや、マジわかりづらい。

 でもね、逆に言うと3つの視点にだけコチラも集中すればいいんです。中盤辺りから理解が深まる。あ~これは接触のあとだとか、手術はもう終わってるんだねとか、ほぼラストに近いんじゃん!、とか。

 こうなればこっちのもの。面白いですよ、ハイ。しかもテーマが重い、重い、重すぎる(風が語りかけます)。どうもがこうと対応しきれない悲しみ。その罪の重さにつぶされている人。その絡みで命を授かった男。本当に、重い。

 というわけで、とても悲しく、そしてただただ投げかけられる重さに、なすすべもなく観ているだけのわたし。ずっしりとした感触の作品です。そうそう、モーテルでショーンがテラスに座っているシーン、ナオミが声をかけに来るのですが、このシーンを見てはじめて思い出しました。この作品、前に観ています。なぜかこの、この景色だけしか覚えていませんでした。あまりに重すぎると、脳が記憶を排除してしまうのでしょうか?。おススメです。ぜひ、観てください。