ご存知の通り名監督アルフレッド・ヒッチコックの作品。1954年というから、私の体の影も形もなかった昔ですよ。
主演はお題のジェームズ・スチュアート。フリー?のカメラマンで、何かの事故で左脚を骨折。石膏のギブスを巻き巻きされて7か月の固定中。もちろん寄りかかって立つのがやっと。歩くことはまるでできません。車椅子生活です。
そんな彼が住むアパートの窓の外は、まわりをグルリと他のアパートが囲っている中庭っぽいところ。当然、他のアパートの住人の窓からその暮らしぶりが見えたりします。
今の時代なら考えられないことですが、彼は暇を持て余して住人観察に勤しんでおります。ある時怪しい夫婦の情景を見てしまった彼。なにやら事件の香り。カメラマンの魂が黙っちゃいない、てな感じで観察を続けます。
ストーリー的にはひどく単純。でもね、ちゃんとラストにはヒッチコックらしい恐怖を味わうことができます。ちゃんとオチまでついてw。
で、気になったのがジェームズ。もちろんいい男なんですが、今どきの男優なら脱いだら凄いって人ばかりだけれど、当時の役者さんはそれほど筋肉には執着がないらしく、けっこうというかかなりの痩せっぽち。まさに優男。上半身の着替えのシーンで気になっただけですが、時代を感じました。
それにしてもグレース・ケリー。ほんとに見目麗しいこと。正直、なんでこんなきれいな彼女がジェームズに夢中で、彼の方がそれほど惚れこんでいるわけじゃないという関係が信じられない。もったいないったらありゃしない。
というわけで、かなり古い作品ですが、十二分に楽しめました。てか、いつものように風呂の中で観ていたんですが、単調なせいか途中で居眠りすることしばし。単調な割に、なんかややこしい。そんな作品です。おススメは他のヒッチコックの名作の方にしておきます。