「崖の上のポニョ」はヤバい

崖の上のポニョ [DVD]

　さっそくレンタルしたDVD。そりゃもう期待しながら鑑賞開始。海の底、フジモトのシーン。さっそく感じるこの違和感。なんだこの色使いは！、は！、は！
　ビビッドというか、原色系というか、とにかく色がドギつい。いままでの宮崎作品は鮮やかではあったものの、これほどまでに妙に色数を感じるようなことはなかったのに。正直、品がないっすよ。まるでMac OS Xに対するWindowsのごとし（むかしの印象ね）。この印象は最後の最後まで続く。
　しかも違和感を感じたのは色だけではなかったのです。最初にソウスケを襲う怪しい波。なんだこの安っぽいキャラたちは。散霧機フジモトを警戒する母ちゃんはまるでイヤな感じだし、ホーム？のおばあちゃんたちも、いかんせん魅力のないキャラばかり。その中の一人は宮崎の母親をイメージしたものらしいが、どうにもこうにも楽しくない。
　フジモトの某読み台詞（所ジョージ）に辟易しながらですよ、彼がなにをやっているかまるで理解できないのは、わたしがアホなせい？。ポニョが人間に憧れる理由とか背景とか、そういうのは描かないんですかね〜。
　ついでに書いちゃいますが、どうにもストーリーがわからない。フジモトのアレがあ〜したからこ〜なったみたいだけれども、それが人類の未来とかソウスケが担ってるとか、ワケワカメ。母ちゃんと観音様の密談も意味不明。ポニョを観た他の皆さんは理解されたんでしょか？、なんか不安。
　とういわけで、1回目の鑑賞の感想は、「とうとう終わったか、宮崎駿！」です。悲しい、悲しいよぉ〜。NHKのドキュメンタリー番組で、あれほどの産みの苦しみを味わった宮崎を見ていただけに、その結果がコレですか！？、とつい思ってしまいました。
　やばいですね〜、うん、やばい。わたし個人的には、コレが宮崎作品だとは思いたくありません。安っぽい色使い、雑なキャラたち。あまりにも意味不明なストーリーも勘弁して欲しい。宮崎アニメらしいダイナミックな動きも随所に見られますが、なにやらとってつけたみたいな感じで、なにも伝わってこないのです。
　さて、こんだけ好き勝手に書いてしまって、あとで後悔しそうな雰囲気ですが、心情的にはぜひ後悔したいのです。今後訪れる2回目の鑑賞にて、この印象は変わるのでしょうか？。