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koyanの明石

Mac、TV、映画、カメラ、イタチ、猫等についてボチボチ語ります。書いているのはおっさんです。

「パフューム ある人殺しの物語」のメモ

 WOWOW録画。暗くジメジメした中世の時代が舞台なのは知っておりました。苦手なんですよ、その時代。よ〜くデキた作品ならば、もちろん大丈夫なんですが、少しでも興が醒めると眠りたくなってしまう。そんな心配をしながら鑑賞開始。
 ところがところが、そんな不安なんぞ初っ端から軽く砕いてくれました。臭い中心に描かれるパリの風景。もう、とんでもなく臭そう。そんな中で吐き捨てられるように生まれた主人公のグルヌイユ。彼の臭覚が尋常でないこと、その表現方法もイイんだけれど、なにが素晴らしいかというと、彼が臭いのえり好みをしないこと。この画期的な表現のおかげで、我々凡人もこの作品と彼の存在自体を受け入れ易くなっているに違いない!、とわたしは強く思うしだいであります。
 もちろん惹かれる香りもある。おそらく一生に一度出合えるかどうかの香り。その香りを目の前にしたとき、彼が強く望んだのは香りの保存であった。それがこの映画のテーマ。ラストの驚き、そして思いもよらぬオーラスも、悪くないと思う。
 というわけで、見応え十分なイイ作品でありました。常に画面に引き寄せられながら、最後まで鑑賞できます。人、そしてその特殊能力の描き方、それらがとても上手な監督だと思います。ぜひ観てくださいませ。