レンタルDVD。TVCMでの記憶はハリポタに似た雰囲気の子ども向け不思議映画って感じ。そもそも題名の記憶が不確かだったもんで、核心となる「不幸せ」を意識せずに鑑賞。
いきなり感想。やはり子ども向け映画でした。なんかね、子ども向け、子ども向けって悪いみたいに書くことが多いけど、決して批判してるわけじゃないんですよ。子どもだって立派なお客さんだし、その子どもたちにターゲットを絞った映画も必要だと思ってるし。
ただ稀に「大人も感動できる」子ども向け映画があったりするもんだから、ついついね、「あ〜コレ、子ども向けだな〜」で済ませたくなっちゃたりするんです。ごめんなさい。
主人公の女の子ヴァイオレット、最初日本人かと思いました(10秒くらい)。しっかりした女の子をしっかりと演じております。男の子クラウスはいわゆるハマり役。読んだ本をすべて暗記しちゃうという頭の良さをもっと発揮して欲しかった。おチビちゃんサニーは唯一大人でも笑えるキャラ。ただし、赤ちゃん言葉の翻訳字幕(日本語字幕で鑑賞)を見てるとボス格ですな、この子。
悪役のオラフ伯爵。な〜んか演技がジム・キャリーしてて苦手だな〜っと思っていたら、最後のエンドロールで本人であることを確認。あの程度のメイクでわからなくなるくらい、わたしジム・キャリーに興味ありません。
っていうか、メリル・ストリープも出てるんですよ。しかもチョイ役でダスティン・ホフマンまで。もしかしてすごく豪華な映画なのかな〜とエンドロールの役者名に注目してたら...、え?、え?、ええぇ〜!?、ジュード・ロウですと!!。
悩みました。目立った男性役といえばあのヘビおじさんしかおりません。まさかね〜とは思いつつも、思い切りメイクしたらもしかして、な〜んてあやふやな気持ちのまま、公式サイトで確認。なんだ、作者レモニー・スニケットの声だけだったんですね。あ〜悩んで損した。
子ども向けとしてはかなりイイ作品になってると思います。ハラハラドキドキさせてくれるでしょう。でもね、子ども向きにしては「不幸せ」を売りにしてるだけあって、やや暗い。全体的に暗い。
ところが大人のわたしとしてはそこが良かったんです。とっても雰囲気を大事にしてる映画で、衣装とか家の中とか町や断崖の風景なんかかなりのこだわりを感じます。ただし、特殊じゃないだろ?ってところまでCGを多用してるっぽく感じられたのは少しマイナス(真偽のほどは定かでないけど)。
そしてわたしが最も評価したのが最初と終わりに見れる動く影絵風味のアニメーション。背景のデザインも含めすんごくイイ!よコレ。映画でエンドロール最後まで見ちゃったのってあまり記憶にないくらい。変なとこ誉めてすいません。お子様にはお勧めしておきます。