1993年の作品。もう12年前になるのですね。主人公のギルバート役をやってるジョニー・デップも、弟アーニー役のレオナルド・デカプリオも若いわけです。まずはデカプリオ。やはり有名俳優になっただけのことありますね。すばらしい演技。どれほどの努力の積み重ねがあったのか、想像することすらできないほど。
そしてジョニー。「妹の恋人」の印象が強いわたしには、実にピッタリのハマリ役に思えました。「夢は?」と聞かれて家族のことしか思いつかない、それがすべてを物語っている。そんな役どころ。
なんかすごい田舎町なもんで、時代まで逆行してるのかと勘違いするほど。給水塔に登ったアーニーを救助したハシゴ車を見て「あ〜、現代のハナシなんだよね」なんて我に返ったり。バースデーケーキを買ったスーパーもしかり。しかし家の前に好き勝手に車を停められるのは実にうらやましい。せせこましい車庫入れはもうウンザリ。
しかしそんな町に住むまじめな青年ギルバートも、ちゃっかり他所の奥さんと楽しんでる。小さな町ではすぐに噂になりそうなものを。彼女との関係はなんか妙にリアリティーがあって面白かったですよ。キャンピングカーで生活をしてる女の子よりもね。
とにもかくにも、最後までずぅ〜っと目を離せないまま魅せられてしまいました。この映画の2年後には「ニック・オブ・タイム」が公開されてるんですね〜。デカプリオの秀逸な演技と朴訥なジョニーが見たい方には文句なしにお勧めです。