観ました。夕べの「予言」に引き続き、「感染」です。こちらが公式サイト(「予言」といっしょのサイト)。さて感想を書きましょうか。ちと気が重い。
出演陣が豪華ですよね。佐藤浩市、高嶋政伸にはじまって、佐野史郎、木村多江、草村礼子、南果歩などなど。舞台はもうやんなっちゃくらい経営破綻寸前の病院。人が足りない、機材が足りない、患者がさばけない。スタッフも当然気持ちが荒れてくる。もう観ててイヤになっちゃうような光景。
そんなときにひとつの医療事故が。もともと崩れかかってた秩序が一気に崩壊していく。そして救命受け入れ口に置き去りにされた感染者...。
いや〜もう〜シッチャカメッチャカ。そんな印象。それは最後まで続きます。焦点が絞れてない感じ。当然、ラストではその謎の解明が行われると期待していたんだけど、フン、フン、フン〜。なんらかのカタチでまとめあげくれれば、それもアリだと思うのだけれど。脚本の最後で損してます、この映画。
雰囲気は悪くないですよ。というか、こういう和風のホラーってイイもんです。「予言」もそうだったけど、わたしの大好きな日本の映画文化のひとつです。その上、人間関係の描写も良かった(観てるのは辛いけど)のに、う〜ん、やっぱまとめかたに不満ですね〜。もったいない。
というわけで、「予言」と「感染」、甲乙付けがたし。「予言」の方は出演者の評価にわたしの色濃い好みが反映されちゃって損してます。そうそう、監督勝負という観点ですから、ここは冷静に、「予言」に一票!。