コチラです。このライターと違ってリアルタイムでTVアニメ放送を見ていたわたしとしては、「どろろ」に対する思い入れは相当なもの、というか、ぶっちゃけ大好きな番組だったんですよ。なんたって出てくる妖怪のおどろおどろしさ、このわたしがハマらないワケない。
そこで今回のゲーム化。「どろろ」が好き、あ〜んどキャラデザインの沙村広明(月刊アフタヌーンで「無限の住人」連載中)も好きとくれば、プレイしない理由はありません。
はじめてゲーム内の百鬼丸を見て「だ、だれ?、何人(なにじん)?」。どろろを見て「キモっ!」。あ〜ん、せっかくの沙村のキャラデザが生きてないよ〜。なんていうか沙村広明の絵ってCGにしにくい線じゃないですか。まさにその点を心配してたんだけど、やっぱりダメだったってのが正直な感想。もう人物キャラすべてにおいて、ハレヒレホロハレ〜って感じ。
ゲームをプレイしてみて、まあ〜普通のアクションゲームだなと。スライスはいいアイデアだけど、飽きちゃうし。一番問題なのは一度エンディングを迎えるとやることがないんですよ。やり込み要素がないってヤツ。もっと「どろろ」の世界に浸っていたいのにさ。
見た目がダメって書いたけど、やってるうちに愛着は湧くんです。このゲームの一番良かった点は、どろろキャラのしゃべり。声優さんもイイし、セリフも生き生きしてる。キャラデザインはいまいちだけど、その明るい性格でかな〜り救われている感じ。
そしてエンディング。わたしはこれでイイと思いましたよ。修行のひと言で片付けちゃっていいものか?って文句のひとつも出そうだけど、当時の手塚治虫にしたって、もし最後まで描いていてもけっこう無理矢理な筋合わせくらいしてそうだし。そもそも百鬼丸の設定自体がアレなんだから。
というわけで、なんともむず痒い位置にあるゲームなんです。やることないけど手放したくない、そんな気持ち。10年って単位が過ぎないと新たなリメイク版など出ないんでしょうね。そうそう、このあいだカラオケに行ったら、なんと「どろろと百鬼丸」のエンディングテーマがありましたよ(JoySound)。ホゲホゲタラタラホゲタラポン!ってヤツ。もううれしくてしっかり歌ったのは言うまでもありません。