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koyanの明石

Mac、TV、映画、カメラ、イタチ、猫等についてボチボチ語ります。書いているのはおっさんです。

「RONIN」は正統派カーアクション

 

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  • ロバート・デ・ニーロ
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 絶対に前に何度か観ているはずだけど、内容はすっからかんと忘れているのでokです。だってあの倉庫みたいなところに何人か集まっている景色、あそこだけは覚えてますよ。そう、あと、カーアクションのシーンの一部も。

 場所がフランスのパリだし、ジャン・レノが出てるからな、フランス映画かと思ったら1998年のアメリカ製でした。パッケージの絵の通りロバート・デニーロが主役です。いろんなところから集められた怪しい男たち。仕事は銀色のケースを無傷で奪うこと。

 このケース、中身は???でして、普通に考えると戦略核ってことですかね?。だったらあんな無茶できないわな。なんだったんでしょ?。

 とにかくすごいのはカーアクション。見たなりのスピードで走っているって、それなりにすごいんですよ。荷重移動やタイヤの軋み等で、インチキしてもすぐにバレます。このリアルな臨場感、マジでたいしたもんです、カーアクション。

 細かいこと一つ上げると、BMWで逃げるのを追うデニーロのプジョー。方向転換にちゃんとサイドブレーキを引いている絵を入れてます。もちろんFRでも使いますが、FFのプジョーはサイド引かないとケツがグルっと流れないもんね。カーアクションが好きなんだろな、この監督。

 というわけで、カーアクションや銃撃戦は迫力満点ですよ。日本じゃ絶対に作れない、と思うと悲しくなります。おススメです。

「続・激突!カージャック」にゴールディが(ハート

 

 スティーブン・スピルバーグ初の劇場公開作品だってことで、そうか、あの有名な「激突!」はテレビ映画だったのねと勝手に納得しているわたしです。続!、なんて付いてますが前作とは何の関係もありません。ただロードムービーってことが同じなだけ。

 でですよ、スピルバーグってことで予約録画したんですが、なんと主演にあの、わたしの大好きなゴールディ・ホーンが、が、が。若い、若い。もうピッチピチ娘です、アハ~ン。

 ストーリーなんですが、おそらく軽い刑期の刑務所に入っている旦那に会いに来たゴールディ。あと4か月というところなのに、なんと脱獄させるつもり。どうやら親権を奪われて養子に出された息子を取り返しに行きたいらしい。で、無理やり脱獄。

 ここからは警察との鬼ごっこ。何台ものパトカーを引き連れて、息子がいるシュガータウンだっけ?を目指します。

 コメディですよ、旦那もゴールディも前科者ですが、軽い罪しか犯しておらず、人質に取った若い実直な警官とも心を通わすようになる。警察のボスもやさしく見守りつつ隙を狙うタイプ。車での旅は平凡に進み、終盤、命の危険というスリルを味合わせた後、ラストの展開。

 そりゃ予想してましたって。なんたってスピルバーグですよ、どういう結末が好きなのかなんとなくわかるってもんです。ラストを想像して途中から涙、涙でした。

 というわけで、おそらく前にも観ていますが、若いゴールディが見られて幸せでした。楽しめる作品です。おススメします。

「魔術はささやく」(宮部みゆき)は手慣れた上手さ

 

 久しぶりの宮部みゆきです。恩田陸と比べれば読んだ量的にはかなり少ないのですが、作品的に印象に残っている感じ。コレとコレとか↓

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 そう、ゲーム絡みです。ICOは、というか、ヨルダはゲームキャラとして今日もなお、「最高にかわいいで賞」の栄冠に輝いております。その作品を後付けで小説化した宮部みゆきの勇気に乾杯!、って感じ。

 ブレイブ・ストーリーはゲームは未体験でアニメでしか観てませんが、やはり原作はかくありき、というその深さにおいおいと泣かせてもらいました。どちらも好きな作品。

 ミステリーっぽい一般的な作品も読んだのですが、恩田陸と比べて、なんていうんだろう、明るいというか軽快というか、そんな印象。恩田陸が常に重たいわけではないのですが、作者としての印象はそうなっております。

 で今作。内容的にはかなり重いのですが、ハナシの運びっていうか雰囲気は、やはりカラッとしたものが感じられるんですよ、宮部みゆきは。

 おっと閑話休題。最近の個人的な流行りで、読みながらメモを取っているのですが、今作もけっこうな量のメモが。それをいちいち書いていると終わらないので、簡単にまとめます。

 ストーリーは日下守という16歳の男の子が主人公。4歳の時父親が横領の疑いをかけられたまま行方不明。母はそれでも父を待つ覚悟をしていたのか、どんなに非難されようとも引っ越しすることもなく暮らしますが、守が15歳の時に脳血栓で死亡。

 守は母親の姉である浅野よう子の家に引き取られる。5つ年上の従姉と、タクシードライバーの叔父と暮らしている。が、あるとき事件が。父親のタクシーが交差点で飛び出してきた女子大生を轢いてしまい、死亡させてしまう。

 この事件をきっかけに、以前にビルの屋上から身を投げた女性と、駅のホームから飛び降りた女性が、タクシー事故で亡くなった女子大生がとある関連で結びついていることを知る。たて続けに自殺をするかのように命を落とした3人の女性。そして関係のある最後の1人となる女性の存在が。彼女も己の意思に反して命を落としてしまうのだろうか?。

 てな感じでおハナシは続きます。彼女らに恨みを抱く謎の男の存在。そして守のそばをうかがうように付きまとう別の男。後者も正体が割れてしまうと、予想以上に守との距離の近さに驚かされますが、問題は前者の、そう犯人ですよ。このオチが後半半ばあたりで明かされるのですが、正直おいおい、マジかよって仕掛けだったんですよ。ちょっと犯罪に結びつけるには、確証がたりないというか、心もとない方法。ココだけはね、ちょっと残念でした。

 というわけで、おハナシとしてはとても読みやすく、ぐいぐい読み進めてしまう宮部みゆきらしい作品でした。文章的な魅力はとてもあるんですよ。ただただ、オチの仕掛けが...。それと最後の最後のキーワード、わたしには意味わからん。ごめんなさい。でも面白いからおススメしておきます。

「ノーゲーム・ノーライフ ゼロ」はわからんけど泣ける

 

 昔、というほどじゃないですが、前にアニメで観ていた記憶のある題名。ゲーム好きな男と、なんかちっちゃい女の子が主人公だったような、という記憶しかない。他はほぼ覚えていない。

 でも、観始めれば思い出すだろうと思ったのが甘かった。主人公っぽい男のことも覚えてないし、ちっちゃい女の子がさ、ロボット、しかも戦闘ロボットやん???。そう、お題をしっかり見て欲しいぞ、オレ。「ゼロ」が付いてます。これはきっと、アニメの時代より前のおハナシなんだよね~、たぶん。

 しかしま~、ロボットちゃんのかわいいこと。シヴィとか言ってたかな(風呂場で観ているので、音の細かいところが聞き分けできない)、案の定お気に入りになって最後には.....。

 世界観的には、もう絶望しかありません。エルフとかドワーフ?とかなんとかかとか?、という神クラスの強者が三つ巴で争う世界。人間なんて弱すぎて存在価値なしみたいな。で、簡単に死ぬんですよ、人が。多くの人を犠牲にしつつ生き延び出来たという過去。もう、それだけで泣けます。

 そしてシヴィとの出会い。あ、主人公の男は人々の集団の長ね。誰も死なないゲームをしようと目論むわけですが、さてどうなるか?。

 一応の決着らしきものがついた後、おそらく、おそらくですがアニメのときの登場人物たちが出てきたの?。それでもやはり思い出せませんでした、アニメの内容。

 というわけで、ともかくしっかりと泣かせてくれたので、わたしにとってはありがたい作品です。劇場版なのでクオリティーも文句ありません。おススメです。

「エディプスの恋人」(筒井康隆)でとうとう神が現れる

 

 読んでからだいぶ日が経ったのは内緒。なぜかね、いや、答えは簡単、読みながらやたらメモを書きまくったから、これをどうやって記事にまとめるか自信がなかったからです。メモも適量を守らないと後が辛い。

 前の記事でも書いた通り、これはシリーズ3部作の中の最終作品。第1部は↓

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読んだのは2番目。で、最初に読んだ第2部が↓

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読んだのは最初。なんかごちゃごちゃ。ともあれ、七瀬シリーズの流れとしては、お手伝い時代の傍観者である七瀬から、一躍主役として謎の敵と戦う七瀬ときたわけです。

そしてですよ、最期の七瀬は...

 解説で読んでいたので、神という存在が出てくることは覚悟していました。とはいうものの、ここまで来るとはさすがの筒井康隆、ぶっちぎり方が半端ない。それが正直な感想。

 第2部の最後で死んだはずの七瀬。その彼女がなぜか高校の教務員をやっている。これも神のお導き。その学校の2年生男子。何かが特別。でも、彼自身の能力ではないっぽい。何かとても強大な力で守られているといった感じ。

 メモの内容をいちいち書いていると、とてもじゃないけど終わらないので、簡単に書きます。いろいろあるんですが、ホントにいろいろあるんですが、とにかくとんでもない存在ってヤツが顔を出します。おいおい、なんで七瀬シリーズでそこまで行くか?感は否定できませんが、まさに筒井康隆の独断場、大暴走、好きにやってくれ、と表現に困ります。

 ここまで来ちゃうと心配なのは落としどころ。まあ、そこはみなさん自身で確認してください。

 というわけで、とても簡単に書きましたが、ホントはもっとガシガシ書きたいのですよ、なんたってとても面白かったから。そうそう、エディプスですが、わたしの個人的な記憶では、エディプスコンプレックスって、男の子の去勢不安だと思っていたのですが、なにやら母親を愛し父親を排除する心の葛藤みたいな感じで扱われています。

 Wikipediaによると、わたしの記憶も合っていたようで、父親に対し去勢される不安を抱くとあります。そう、男の子って初めて女の子の性器を見たときに、ペニスがないことに衝撃を受けるんです。きっと悪いことをしたバツとして、親にペニスを取られてしまったのだと。怖いですね~、父親が恐怖の対象としてどれだけの存在感を持つか。他の成人した男たちも恐怖の対象です。

 わたしが高校生の頃、小さな甥っ子が居まして、外部の共同トイレ等でわたしのする様子を覗き見る時期があったのです。その直後、彼はわたしとお風呂に入るのを拒否するようになりました。怖かったのでしょう、ペニスをもった大人の男の前で裸になるのが。

 閑話休題ってか、ハナシがズレすぎ。ともあれ、とても面白いんです。ぜひ、シリーズ3部作、順番通りに読んでみてください。

「ドント・ブリーズ2」は続編なのに面白い

 

 あるじゃないですか、~~~2ってヤツに面白いものはない!、ってジンクス(ジンクスなのか?)。でもね、これは十分に面白かったですよ、良かった、よかった。

 前作の感想↓、ってアレ?、書いてなかったみたい。簡単に内容を書くと、目の不自由な老人が1人で住む家に、お金を欲した若者たちが強盗に入ったのだが、この老人が戦争経験者のとんでもないツワモノで、逆にやられまくっちゃうというモノ。

 Amazonプライムを覗いてて、続編を発見。即視聴。そうそうこのおじいさん。顔ははっきりと覚えてました。だけどなんで娘が居るの?。それも孫みたいに小さい子。後々の説明で、8年前の火事で焼け出された少女を云々ってあったけど、この子の親って前作と関係してた?。まったく記憶なし。

 てなわけで、娘が居ます。それは当然のように弱点になるわけで、その娘をごろつきどもが何故か襲うという、今思えば理由は何だっけ?、覚えてないw(書いてて思い出した)。そうそう、その前に帰還兵でもあるかわいい感じの女性が、いともあっさりとコイツらに殺されるシーンあり。怖い恐い。

 家を見つけられ、とうとうゴロツキどもがやってきます。最初に飼い犬が犠牲に。この時点で許し難し。前作でどうだったか忘れましたが、今作では相手がそれなりに強い&数が多いので、かなりの苦戦の強いられる老人。そして娘は.....。

 というわけで、オチがちゃんと用意されております。なんてひどい親なんだと憤ること間違いなし。今作もとてもハラハラドキドキ、痛そうで目をつぶるシーンも多々ありましたが、面白かったです。おススメしましょう。

 おっと、最期のテロップが始まったからって映画を止めてはいけません。最後の最後までちゃんと観ましょう。わたしは何度か巻き戻してそのシーンを確認しました。ほんんのちょっと、ほんのちょっとだけホニャフニャホニャ。3、ありますよw。

「チョコレートドーナッツ」は悲しいけど観てほしいと強く思う

 

 ダウン症の子供をゲイのカップルが育てる...、そんな説明を読んで予約録画。予兆は当然のようにありました。きっときっと、悲しいおハナシなんだろうと。そしてそれは現実となります。

 ストーリーはまさに冒頭に書いた通り。子供はアパートのお隣のネグレクト母親が1人で育てていた子。名前はマルコ(アイザック・レイヴァ)。彼女は麻薬を常用していたということで刑務所へ。母親が居ない期間だけ子供を預かる署名を、隣のゲイの人が母親からもらって云々。

 まず主演のルディ役のアラン・カミング。最初、ゲイバーの歌謡ショーのシーンのせいか、ちょっと独特な雰囲気のゲイさんかと警戒したんですが、慣れてくるとヤバい。ゲイやおかまの人って、お店で見るとすごく良い人って感じの人が多いのですが、それは何故でしょう?。今までの人生でマイノリティーとしての辛いことをさんざん経験しているから?、なんでしょうか?。

 それにしても、アランの演技には脱帽です。彼のマルコへの愛情の深さ、ゲイとして差別されることへの悲しみと怒り。もうとんでもなくすばらしい。とにかく好きにならずにはいられないくらい。

 ルディの相手役であるポールギャレット・ディラハント)は弁護士の人なんですが、彼もいろいろと苦悩しながら最終的にはルディと心ひとつとなるんですが、アランがあまりにもアレなんで、アレですよね~、こればかりはしょうがない。

 マルコがね、15歳になるんですよ劇中で。その年齢まであの母親のもと、どれほどの我慢を重ねて生きてきたのだろうか?。それでも母親の言うことは聞くんですよ、男と寝るために廊下に出てろと言われても。反抗したっていいじゃないか?。

 そのマルコが、最終的にはあの母親よりもルディやポールを選ぶんです。どれだけ彼らの愛情が深いかってことです。でもね、自由の国アメリカなんでしょ?、って頭が爆発しそうに怒れるほど、世の中はゲイに対して差別を平然と行うのです。そう、裁判所でさえも、差別をするんです、平然と。

 というわけで、結末は書きません。書けません。そう、最後になりましたが、アランの歌。最高です。彼の気持ちのこもった熱唱。もう涙なしには聴けません。おススメです。ぜひぜひみなさんに観てほしい作品です。

「SING」で歌の上手さに泣く

 

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  • マシュー・マコノヒー
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 なぜこの作品を録画する気になったのかは記憶にないのですが、録画されたものをチラっと覗いて、うわっCGアニメじゃん!と思ってしまったのも事実。でもね、予感はしていたんですよ、ヤバいって。

 アメリカでしょうか、制作国は。見た目云々言う前に、しっかりとお金をかけて、丁寧にきちんと作ってあるんですよ、この手の作品って。てか、お金が恐ろしくかかるのは当たり前でしょうから、変なものを作るわけがないんですよ、アメリカって国が。

 その予想は見事に的中し、しばらく観ているうちにすっかりとハマってしまいました。父親から継承した劇場を経営する若きオーナーのコアラ。でも、どうにもうまくいってない様子。銀行からは負債の返済を迫られ、次の興行で当たるからと言っても「あなたの企画で当たったものなんてないでしょ?」と言われる始末。

 そこでお金をかけずにみんなの興味を惹く企画として、歌のオーディションをおこなうことに。ま、いろいろあって街の歌上手な仲間たちが集まってきます。

 で、わたしが観た作品は日本語吹き替え版。ごく一部で元音声の歌唱シーンがありましたが、他はほぼ吹き替え担当の日本の人が歌ってます。それがものすごく上手なんですよ。もう、ワンフレーズ聞いただけで、胸がキューンとするくらい。

 原音の人が上手いだろうことは当然のように予想していましたが、まさかほぼ全吹き替えでこれほどの歌声を聴けるとは。なんかね、聴いてるだけで涙が出てきてしまいました。

 わたし、実はカラオケが趣味で、しかもお家でカラオケができるよう環境を整えておりまして(ゲーム機やらPC用の家庭的なヤツ)、休みの日になると遊んでいるのですが、どうにも歌唱力とやらが向上しません。もともと下手くその部類なので、歌の上手な人に対する憧れが強く、少しでもそういう人々に近づきたいと、採点機能も駆使していろいろと歌い方を考えながらやっているのです。

 が、録画した自分の歌を聴く限り、何年も前の自分とたいして印象が変わらない。点数を上げるコツみたいなものは、なにかしら掴んできたのか、点数自体は徐々にですが上がっているのですが、なんたって第三者的に聴いてみると、特に上手くなったなんて印象は得られないのです。あ~、くやしい。

 だからこそこの作品の吹き替えの人のように、先にも書いたワンフレーズ聴いただけでゾクッと来る上手い人特有のオーラを目の当たりにすると、それだけで感動してしまうのです。自分からあまりにもかけ離れている存在として。

 閑話休題。というわけで、とても感動できた作品でした。子供から大人までだれでもが楽しめる、素敵なアニメです。おススメします。

「八つ墓村」(ドラマ)の忘備録

 

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 この作品はあとで知ったのですが、2019年のドラマ版でした。その前に映画版が2作ほど?あったそうで、たぶん観ているとは思うのですが、まるで覚えておりません。

 で、今回の作品もいつも通り3度ほどに分割視聴したためもあって、内容の方がどうも頭に入っておらず、とりあえず観たよという証拠のために忘備録として残しておきます。

 金田一耕助役は吉岡秀隆。過去作の役者さんたちとの比較は一瞬のことで、個人的になんの問題もなく、しっかりと役にハマっていたと思います。若干の斜視があるようですが、それはそれでいい味として受け取りました。

 書き残したかったのは主人公の井川辰弥を演じた村上虹郎。金田一以外のキャラはほとんど記憶がないので、過去作と比較のしようがありませんが、しっかりといい演技をしていたと思います。好きなんですよ、彼。前にもコチラで↓

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とてもいい役をもらっていたので、うれしくなって多めに書いたのですが、もっと活躍してほしい若手の役者さんです。

 そうそう、もう一人。あの真木よう子。いや~、相変わらずの活舌振り。今回はそれが妙にマッチしていて良かったですよ。奇麗な人ではあるので、辰弥が惚れたのも無理からぬことと納得してしまいました。

 あと付け加えるとするならば、「八つ墓村」と言えば田治見要蔵役をやった音尾琢真です。あの蠟燭でしたっけを頭に頭に二本括り付けて村人を殺しまくった、あの役です。でもね、今作では蝋燭ではなくて、懐中電灯wでしたが。てかね、この田治見要蔵とですよ、その長男の田治見久弥役を彼が二役で演じたものだから、適当に観ていたわたしとしては、え~???、なんで稀にみる凶悪殺人犯のおっさんが、実家の布団の中で療養しているんだよ?って。バカですね~、わたし。

 記憶の中で整理されているわずかなことは、もう書きつくました。あとは不明瞭な断片ばかりで、書くことすら憚られます。

 というわけで、あくまでも忘備録です、失礼しました。原作でも読めばしっかり内容を把握できるのだろうか?、とたぶん無理と思いつつ呟いてみました。ごめんなさい。

「家族八景」(筒井康隆)は七瀬が主人公ではない

 

 さて問題の「家族八景」です。なにが問題かというと、以前ココに感想を上げた↓

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にて、この作品の主人公である七瀬をメインとした三部作のシリーズものということを解説で知り、なおかつ、この「七瀬ふたたび」は題名が表すように1作目ではなく、シリーズの2作目であることが判明したからであります。で、その1作目ってヤツが今回読んだ「家族八景」であると。ね、問題でしょ?w。

 そこで今回のお題。そうです、この「家族八景」を読んでわたしは感じました。この作品の主人公は七瀬にあらず、それぞれ8つの章に登場する家族こそが主人公なのでした。七瀬は各家庭にお手伝いさんとして住み込みで働き、主人公であるそれぞれの家族の構成員の心の中を浮き彫りにするために存在する、という結論に達したわけです、個人的に。あ、七瀬は人の心の中を読める特殊な超能力をもっており、その能力を自分以外の人間に知られることを恐れ、住居を固定せずに、比較的短期間で入れ替わる、お手伝いさんという職業を選んだわけ。

 わたしは当然のように1作目ということで、七瀬の生まれや育ち、如何にして超能力に目覚めたか?とか、その能力をどのように研ぎ澄ましていったか?とか、人に知られまいと心の中の葛藤はどんなものであったか?、などの七瀬の半生というには短いですが(「家族八景」の作品の中で20歳を迎える直前)、それらを期待していたわけです。

 その期待は裏切られ、逆に1作目を読まずに2作目である「七瀬ふたたび」を読んだことを、後悔せずに済みました。たしかに1作目から出会っていれば、2作目の七瀬の活躍ぶりにより感動できただろうことは、否定できませんが。「大人になったね~、ナナちゃん」と。

 閑話休題。長くなりました、ココから「家族八景」の簡単な感想です。この直前に読んでいた本がコチラの↓

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でして、2015年の作品です。しかも好きになってしまった三浦しをん。そして今回の作品は1972年のもの。その隔たりは43年ですよ、恐ろしい。さすがに古臭い感じは否めません。なんか文体が硬く、失礼ながら筒井康隆、三浦しをんより文章下手じゃんと思ってしまうわたしがいました(超個人的感想)。続編である「七瀬ふたたび」の方がより読みやすかった記憶があります。

 お題にある通り8章構成でして、超能力感応者である火田七瀬がお手伝いさんとして、転々と、そうまさに短期間の雇用として、8つの家族を渡り歩く。

 例えば1章。心の全く通わない家族。2章。13人家族のやたら汚い家。ここまで読んで冒頭にあるような感想を抱きました。主役は七瀬にあらず、その家族の生き様なんだと。その生き様を鮮明に浮き立たせるために、七瀬のテレパスとしての能力が活かされていると。

 3章で初めての感応中の死を経験する七瀬。4章くらいから七瀬の個人的感情に踏み込んだ記述が入ってきます。自分の能力との向き合い方で悩む七瀬。でも、より個人的な情報は開示されません。父親が七瀬に対し水蜜桃のイメージを抱くのですが、さすがわ筒井康隆、エロおやじです。

 5章。心理学の助教授の家。七瀬の能力がバレるかもしれないという危機が訪れます。が、最期は何とも悲惨で最悪な終わり方。エロおやじはこういう展開も好きなんでしょうか?。

 6章はスワップものかと思ったら、前章と打って変わって円満な結末。7章は結局親子3人ともクズだったという...。最後の8章はまたまたエグイ終わり方。棺桶の中で焼け死ぬなんて、ホントにあるんだろうか?。

 七瀬が働いていた期間が約2年。もうすぐ20歳の誕生日を迎えるところで終わります。当初は痩せぎすな少女だった七瀬も、しっかりと女性の体に変身しているようです。さすがエロおやじ。そういう記述は落としません。

 というわけで、章を重ねるごとに徐々に面白くなってきた印象。この連載で筒井康隆は主人公である火田七瀬を気に入ったのでしょうか?。だから2作目の「七瀬ふたたび」を書いたと。そんな風に思える流れを感じました。その流れを含めてオススメしたい作品です。

 実は今、シリーズ3作品目を読んでいる途中なんですが、これがまたかなり良いんですよ。読み終えたら感想書きますね。そうそう、あと、ちょいとググったら、このシリーズもドラマ化(映画?)されてたんですね。「家族八景」の七瀬役はあの木南晴夏ちゃんですよ。観たい、観たいよ~。

「あの家に暮らす四人の女」(三浦しをん)はとても好き、ファンになりました

 

 古本屋で目に留まった本。わたしは男なのでけっきょく女性のハナシが読みたいんでしょうか?。ハツラツとしたJKが主人公のハナシも好きだし、この作品の裏表紙にあるように、女性のみが四人暮らす杉並の古びた洋館、ってだけで心惹かれるところがあります。三浦しをんは初だと思う。

 お嬢様然とした母親の鶴代。お年はいくつなんだろう?、娘の佐知が37歳だからわたしと同じような年齢であろうか?。佐知は事実上の主人公、というかこの作品の登場人物のハブのような存在。刺繡がお仕事という珍しい職業。刺繍教室も開いてます。お家での作業がほとんどなので、あまり外出しないタイプ。

 この佐知と渋谷のハチ公前で何とも言えない出会いを果たしたのが、友人の雪乃。同い年。保険会社勤務でヨーガが趣味。美人系なのになぜか印象に残らない顔という、これまた面白い設定。

 雪乃の会社の後輩である多恵美。27歳。三人の中で唯一男との話題に事欠かない。というか、本条という元カレに現在ストーカー、とういうかストーカーとも言い難い微妙な位置取りが不安の種。以上が杉並の洋館に同居しております。

 そうそう、離れの掘っ立て小屋には山田という血のつながりの全くないじいさんが住んでます。いぶし銀の存在。高倉健ファン、笑える。

 さて、ストーカーの本条ですが、このマメではないストーカーに対する苛立ちの表現がとっても面白かった。この文章でわたしは三浦しをんのファンになったと言っても過言ではない、かもしれない。

 もうひとつ、シルバーパスで渋谷と池袋間のバスに、一日中乗車を続けるおじいさんのハナシ。彼に対する佐知の想いが面白く、さらにファンとなったしだい。読み終わった後から思うと、この二つのハナシがこの作品の文章表現のピークだったと思う。

 おっともうひとつ。壁紙貼りのという男が、タペストリーに興味があると聞いた後のくだり、ヤキモキさせる長さがとても上手でした。

 後半で突然現れるカラスの善福丸。なんやお前という感じでしたが、この布石は終盤で活かされます。ただし、その種明かしも「そう言われるとそうともとれる」程度の表現に対する説得力しかわたしには感じられませんでした。もちっとそれ臭さを入れておいてもよかったのでは?、と。

 この作品、ベースはあの谷崎純一郎の「細雪」だそうです。四人の名前がね、ちゃんと細雪の四姉妹と似ていると。谷崎の~~周年の記念として依頼されて書かれた作品だとか。その辺は末巻の解説に書いてあります。

 というわけで、なかなかにお気に入りになってしまいました、三浦しをん。ちょこっとググったのですが、あの「舟を編む」の作者さんとか。本は読んでませんが、アニメと映画を観た記憶があります。今の在庫が軽くなったら、また買おうと思います、三浦しをん。おすすめです。てか、ドラマあるんですね、この作品。でも、河童のミイラのくだりを読みながら、頭の中でドラマ化のイメージを浮かべたのですが、日本のドラマじゃこの面白さもちゃっちくなっちゃうね、という結論しか出ませんでした。でも、観てみたい、ドラマ。

「青い炎」はそんなにいいっすか?

 

青の炎

青の炎

  • 二宮和也
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 Amazonプライム。古い作品だよね、主演の二宮がメッチャ若い。ホントの高校生くらいか?。で、同級生の女の子にあの松浦亜弥が。コレがメチャクチャかわいいんだ。若さって恐ろしいよね。

 なぜ観たか?、それは★★★★評価だったから。あとでググった映画サイトでも、91%の人が高評価しているそうな。で、わたし?。う~みゅ、ごめん、印象に残したいのは松浦亜弥の目の表情だけ。他はどうでもいい。

 いかにも、いかにもあの頃の角川映画なんですよ。二宮を超高校生級のヒーローとして描きたかったんだろうけど、何をやるにしても詰めが甘い。離婚した暴力亭主が家に居座る変な家。まずその暴力や無謀さの描写がない。二宮がやたら嫌ってるだけで、元亭主のキャラクタ像が浮かんでこない。だから敵としての存在感がまるで出てこない。

 二宮が完全犯罪を狙ってその元父親を殺すんだけど、どこが完全犯罪なのさ。父親を殺すという日に、いつものチャリンコ通学をやめて電車で来た?。もう、それだけで怪しいじゃん。しかも犯行時刻の美術の授業をひとり抜け出して、校庭で描いていた?。なんでその大事な日に限っていつもと違うことを平気でするの?。ホント、意味わからん。

 母ちゃんの秋吉久美子はひどい大根役者だし、新人っぽい妹役も然り。まともに演技していたのって刑事役の中村梅雀だけでしょ。そうそう、松浦亜弥はいい味出してたよ。彼女を主人公に映画を撮れば良かったのに。

 というわけで、わたし個人としては完全にハズレ作品でした。だったらドラマの「アオイホノオ」が観たかったんだけど、有料レンタルだったんですよ、残念。

「続・夕陽のガンマン」はエンタメやね

 

 なぜ?、突然「続」なのか。それは続なしのを録ってなかったから...。

 というつまらないハナシは置いといて、クリント・イーストウッドです、ハイ。思い起こせばわたし、初めてレコードのアルバムを買ったのが西部劇&マカロニ・ウェスタンのサントラでした。写真残ってるかな~?。って検索して見つけました、コレです↓

www.snowrecords.jp

 このレコード、二枚組で表紙がこのクリントの渋顔のアップ。この顔にかなり惹かれて高校生のなけなしのお小遣いで買いました。たしかパクリモノじゃない豪華版だったので3,000円以上したと思う。

 閑話休題。さて、この作品。もう、のっけからエンタメしてます。この作品の主人公3人の紹介で、「オレ、酷い奴」「オレ、悪い人」「オレ、いいひと」みたいな手慣れた紹介。Uglyの役者さんは顔はよく見た人だけど名前まで覚えてません。悪い人はあのリー・バン・クリーフ。薄い頭に鷲鼻の有名人ですね。そしてなぜかクリントがいい人なんですよ。3人の中での相対的な立場ってことだから仕方ないか。

 南北戦争の時代で、どっちだったか忘れたけど、軍の資金がとある墓地に隠されているってことで、三つ巴の争奪戦、ってほどじゃないんだけれど、そんな感じのストーリー。先にも書いたけど、ほんと手慣れた作り。そういえば、今作では美女が出てこなかったね、それって珍しいのか?。

 というわけで、お気楽に楽しめる西部劇です。そうだ、マカロニ・ウェスタンって知ってます。なぜかアメリカの西部劇がイタリアで量産されていたんですよ。だからマカロニ・ウェスタンって言うんです。有名どころでは「荒野の一ドル銀貨」、あのジュリアーノ・ジェンマ(モンゴメリー・ブラウン)が主演でした。またまた閑話休題。おススメです、かっこいいクリントをお楽しみください。

「孤狼の血 LEVEL2」もなかなかでしたよ

 

 Amazonプライム。前作の感想はコチラ↓

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 さすが忘備録だけあって、まるでたいしたこと書いてありません、我ながら。ただ、良かったことは確かでした。その続編てことで、逆に不安が付きまといつつ恐る恐る鑑賞。

 役所広司演じる大上刑事亡き後、その後継者として松坂桃李演じる日岡刑事が広島のやくざの世界をコントロールしておりました。おかげで三年間ひとりの死者も出なかったと。

 で、ここ大事なんですが、大上と同じ目線で日岡見ちゃだめなんですよ。なんたって違う人間なんですから。もちろん日岡も前作の頃の優等生刑事と打って変わって、かなりの迫力出してますが、そこはちゃんと違いは違いとして微妙ながらも描かれております。

 今作の主人公はなんと言っても鈴木亮平演じる上林。最初刑期を終えて出てくるときに、刑務官にお世話になりましたと頭を下げているシーンがあります。そのときの刑務下院の対応が???だったのですが、のちのちそういうことねと、思い知らされますよ。

 それにしても鈴木亮平、相変わらず役への没頭ぶりはすさまじく、上林という昔ながらというか、それさへ当てはまらないようなぶっ飛んだやくざを演じてくれました。

 そしてもうひとり、日岡の弟分のような役で、やくざのスパイをやっていたチンタ役の村上虹郎、久々に見た気がする役者なんですが、とてもいい演技を見せてくれました。昔ね、彼が不良高校生の役をやってたドラマを観ていたんですが、独特の雰囲気があって気になっていたんですよ。今回は当たり役もらってよかった、よかった。

 ストーリー的には日岡のおかげか、やくざさんたちビジネス方面に暗躍しておりまして、表立った騒ぎはなしだったのですが、出所してきた上林のおかげでシッチャカメッチャカ。って感じでしょうか。アクションは迫力あるし、あの裏切り、背筋がゾゾっとしましたよ。怖いですね~、誰とは書きませんが。

 というわけで、前作を推薦してくれた床屋のマスターは、役所広司が死んだんで続編は観ないと言っておりました。その作品をハナシのネタに観てみたのですが、とても楽しめましたよ、いろんな意味で。おススメです。

「さんかく窓の外側は夜」は良かったんじゃない?

 

 これね、アニメで観ていたんですよ。正直内容はよく把握してなかったんだけど、実写映画観て、あ~こんな感じだったっけ、と。

 幽霊が見えるせいで、子供の時から孤独を味わってきた青年と、なにやら怪しげな商売をしている男がタッグを組んで、除霊みたいな仕事をするおハナシ。

 岡田将生は好きな俳優です。テレビドラマのゆとりみたいな題名のヤツ、すごく面白かったし。志尊淳のイメージは、アニメの人と違ったんだけど、いいんじゃないですか、BL臭を醸し出すには適役だと思うし。

 あと、何も感じない、霊なんて信じない刑事役の人(滝藤賢一)の髪型が気になったんだけど、演技は上手な人だし、霊能力者の女の子も役者(平手友梨奈)の方がアニメキャラより尖っていた気がします。

 不思議なのは、北川景子。ちょろっと出て、あっという間に...。友情出演なのでしょうか?。

 そんな感じで、いい役者さん揃えてるんで、それなりに楽しめました。終盤の宗教関係の事件がなんかグタグタしてたような感じだったのが、ちょっとアレだけど、焼き肉が好きな理由もわかったし。

 というわけで、評判の方はあまり芳しくないらしいのですが、細かいことにこだわらないわたしとしては、それなりに楽しめたので、良かったとします。おススメしますよ、怖いの観たい人に。