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koyanの明石

Mac、TV、映画、カメラ、イタチ、猫等についてボチボチ語ります。書いているのはおっさんです。

「八つ墓村」(ドラマ)の忘備録

 

八つ墓村 [DVD]

 この作品はあとで知ったのですが、2019年のドラマ版でした。その前に映画版が2作ほど?あったそうで、たぶん観ているとは思うのですが、まるで覚えておりません。

 で、今回の作品もいつも通り3度ほどに分割視聴したためもあって、内容の方がどうも頭に入っておらず、とりあえず観たよという証拠のために忘備録として残しておきます。

 金田一耕助役は吉岡秀隆。過去作の役者さんたちとの比較は一瞬のことで、個人的になんの問題もなく、しっかりと役にハマっていたと思います。若干の斜視があるようですが、それはそれでいい味として受け取りました。

 書き残したかったのは主人公の井川辰弥を演じた村上虹郎。金田一以外のキャラはほとんど記憶がないので、過去作と比較のしようがありませんが、しっかりといい演技をしていたと思います。好きなんですよ、彼。前にもコチラで↓

koyan.hatenablog.com

とてもいい役をもらっていたので、うれしくなって多めに書いたのですが、もっと活躍してほしい若手の役者さんです。

 そうそう、もう一人。あの真木よう子。いや~、相変わらずの活舌振り。今回はそれが妙にマッチしていて良かったですよ。奇麗な人ではあるので、辰弥が惚れたのも無理からぬことと納得してしまいました。

 あと付け加えるとするならば、「八つ墓村」と言えば田治見要蔵役をやった音尾琢真です。あの蠟燭でしたっけを頭に頭に二本括り付けて村人を殺しまくった、あの役です。でもね、今作では蝋燭ではなくて、懐中電灯wでしたが。てかね、この田治見要蔵とですよ、その長男の田治見久弥役を彼が二役で演じたものだから、適当に観ていたわたしとしては、え~???、なんで稀にみる凶悪殺人犯のおっさんが、実家の布団の中で療養しているんだよ?って。バカですね~、わたし。

 記憶の中で整理されているわずかなことは、もう書きつくました。あとは不明瞭な断片ばかりで、書くことすら憚られます。

 というわけで、あくまでも忘備録です、失礼しました。原作でも読めばしっかり内容を把握できるのだろうか?、とたぶん無理と思いつつ呟いてみました。ごめんなさい。

「家族八景」(筒井康隆)は七瀬が主人公ではない

 

 さて問題の「家族八景」です。なにが問題かというと、以前ココに感想を上げた↓

koyan.hatenablog.com

にて、この作品の主人公である七瀬をメインとした三部作のシリーズものということを解説で知り、なおかつ、この「七瀬ふたたび」は題名が表すように1作目ではなく、シリーズの2作目であることが判明したからであります。で、その1作目ってヤツが今回読んだ「家族八景」であると。ね、問題でしょ?w。

 そこで今回のお題。そうです、この「家族八景」を読んでわたしは感じました。この作品の主人公は七瀬にあらず、それぞれ8つの章に登場する家族こそが主人公なのでした。七瀬は各家庭にお手伝いさんとして住み込みで働き、主人公であるそれぞれの家族の構成員の心の中を浮き彫りにするために存在する、という結論に達したわけです、個人的に。あ、七瀬は人の心の中を読める特殊な超能力をもっており、その能力を自分以外の人間に知られることを恐れ、住居を固定せずに、比較的短期間で入れ替わる、お手伝いさんという職業を選んだわけ。

 わたしは当然のように1作目ということで、七瀬の生まれや育ち、如何にして超能力に目覚めたか?とか、その能力をどのように研ぎ澄ましていったか?とか、人に知られまいと心の中の葛藤はどんなものであったか?、などの七瀬の半生というには短いですが(「家族八景」の作品の中で20歳を迎える直前)、それらを期待していたわけです。

 その期待は裏切られ、逆に1作目を読まずに2作目である「七瀬ふたたび」を読んだことを、後悔せずに済みました。たしかに1作目から出会っていれば、2作目の七瀬の活躍ぶりにより感動できただろうことは、否定できませんが。「大人になったね~、ナナちゃん」と。

 閑話休題。長くなりました、ココから「家族八景」の簡単な感想です。この直前に読んでいた本がコチラの↓

koyan.hatenablog.com

でして、2015年の作品です。しかも好きになってしまった三浦しをん。そして今回の作品は1972年のもの。その隔たりは43年ですよ、恐ろしい。さすがに古臭い感じは否めません。なんか文体が硬く、失礼ながら筒井康隆、三浦しをんより文章下手じゃんと思ってしまうわたしがいました(超個人的感想)。続編である「七瀬ふたたび」の方がより読みやすかった記憶があります。

 お題にある通り8章構成でして、超能力感応者である火田七瀬がお手伝いさんとして、転々と、そうまさに短期間の雇用として、8つの家族を渡り歩く。

 例えば1章。心の全く通わない家族。2章。13人家族のやたら汚い家。ここまで読んで冒頭にあるような感想を抱きました。主役は七瀬にあらず、その家族の生き様なんだと。その生き様を鮮明に浮き立たせるために、七瀬のテレパスとしての能力が活かされていると。

 3章で初めての感応中の死を経験する七瀬。4章くらいから七瀬の個人的感情に踏み込んだ記述が入ってきます。自分の能力との向き合い方で悩む七瀬。でも、より個人的な情報は開示されません。父親が七瀬に対し水蜜桃のイメージを抱くのですが、さすがわ筒井康隆、エロおやじです。

 5章。心理学の助教授の家。七瀬の能力がバレるかもしれないという危機が訪れます。が、最期は何とも悲惨で最悪な終わり方。エロおやじはこういう展開も好きなんでしょうか?。

 6章はスワップものかと思ったら、前章と打って変わって円満な結末。7章は結局親子3人ともクズだったという...。最後の8章はまたまたエグイ終わり方。棺桶の中で焼け死ぬなんて、ホントにあるんだろうか?。

 七瀬が働いていた期間が約2年。もうすぐ20歳の誕生日を迎えるところで終わります。当初は痩せぎすな少女だった七瀬も、しっかりと女性の体に変身しているようです。さすがエロおやじ。そういう記述は落としません。

 というわけで、章を重ねるごとに徐々に面白くなってきた印象。この連載で筒井康隆は主人公である火田七瀬を気に入ったのでしょうか?。だから2作目の「七瀬ふたたび」を書いたと。そんな風に思える流れを感じました。その流れを含めてオススメしたい作品です。

 実は今、シリーズ3作品目を読んでいる途中なんですが、これがまたかなり良いんですよ。読み終えたら感想書きますね。そうそう、あと、ちょいとググったら、このシリーズもドラマ化(映画?)されてたんですね。「家族八景」の七瀬役はあの木南晴夏ちゃんですよ。観たい、観たいよ~。

「あの家に暮らす四人の女」(三浦しをん)はとても好き、ファンになりました

 

 古本屋で目に留まった本。わたしは男なのでけっきょく女性のハナシが読みたいんでしょうか?。ハツラツとしたJKが主人公のハナシも好きだし、この作品の裏表紙にあるように、女性のみが四人暮らす杉並の古びた洋館、ってだけで心惹かれるところがあります。三浦しをんは初だと思う。

 お嬢様然とした母親の鶴代。お年はいくつなんだろう?、娘の佐知が37歳だからわたしと同じような年齢であろうか?。佐知は事実上の主人公、というかこの作品の登場人物のハブのような存在。刺繡がお仕事という珍しい職業。刺繍教室も開いてます。お家での作業がほとんどなので、あまり外出しないタイプ。

 この佐知と渋谷のハチ公前で何とも言えない出会いを果たしたのが、友人の雪乃。同い年。保険会社勤務でヨーガが趣味。美人系なのになぜか印象に残らない顔という、これまた面白い設定。

 雪乃の会社の後輩である多恵美。27歳。三人の中で唯一男との話題に事欠かない。というか、本条という元カレに現在ストーカー、とういうかストーカーとも言い難い微妙な位置取りが不安の種。以上が杉並の洋館に同居しております。

 そうそう、離れの掘っ立て小屋には山田という血のつながりの全くないじいさんが住んでます。いぶし銀の存在。高倉健ファン、笑える。

 さて、ストーカーの本条ですが、このマメではないストーカーに対する苛立ちの表現がとっても面白かった。この文章でわたしは三浦しをんのファンになったと言っても過言ではない、かもしれない。

 もうひとつ、シルバーパスで渋谷と池袋間のバスに、一日中乗車を続けるおじいさんのハナシ。彼に対する佐知の想いが面白く、さらにファンとなったしだい。読み終わった後から思うと、この二つのハナシがこの作品の文章表現のピークだったと思う。

 おっともうひとつ。壁紙貼りのという男が、タペストリーに興味があると聞いた後のくだり、ヤキモキさせる長さがとても上手でした。

 後半で突然現れるカラスの善福丸。なんやお前という感じでしたが、この布石は終盤で活かされます。ただし、その種明かしも「そう言われるとそうともとれる」程度の表現に対する説得力しかわたしには感じられませんでした。もちっとそれ臭さを入れておいてもよかったのでは?、と。

 この作品、ベースはあの谷崎純一郎の「細雪」だそうです。四人の名前がね、ちゃんと細雪の四姉妹と似ていると。谷崎の~~周年の記念として依頼されて書かれた作品だとか。その辺は末巻の解説に書いてあります。

 というわけで、なかなかにお気に入りになってしまいました、三浦しをん。ちょこっとググったのですが、あの「舟を編む」の作者さんとか。本は読んでませんが、アニメと映画を観た記憶があります。今の在庫が軽くなったら、また買おうと思います、三浦しをん。おすすめです。てか、ドラマあるんですね、この作品。でも、河童のミイラのくだりを読みながら、頭の中でドラマ化のイメージを浮かべたのですが、日本のドラマじゃこの面白さもちゃっちくなっちゃうね、という結論しか出ませんでした。でも、観てみたい、ドラマ。

「青い炎」はそんなにいいっすか?

 

青の炎

青の炎

  • 二宮和也
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 Amazonプライム。古い作品だよね、主演の二宮がメッチャ若い。ホントの高校生くらいか?。で、同級生の女の子にあの松浦亜弥が。コレがメチャクチャかわいいんだ。若さって恐ろしいよね。

 なぜ観たか?、それは★★★★評価だったから。あとでググった映画サイトでも、91%の人が高評価しているそうな。で、わたし?。う~みゅ、ごめん、印象に残したいのは松浦亜弥の目の表情だけ。他はどうでもいい。

 いかにも、いかにもあの頃の角川映画なんですよ。二宮を超高校生級のヒーローとして描きたかったんだろうけど、何をやるにしても詰めが甘い。離婚した暴力亭主が家に居座る変な家。まずその暴力や無謀さの描写がない。二宮がやたら嫌ってるだけで、元亭主のキャラクタ像が浮かんでこない。だから敵としての存在感がまるで出てこない。

 二宮が完全犯罪を狙ってその元父親を殺すんだけど、どこが完全犯罪なのさ。父親を殺すという日に、いつものチャリンコ通学をやめて電車で来た?。もう、それだけで怪しいじゃん。しかも犯行時刻の美術の授業をひとり抜け出して、校庭で描いていた?。なんでその大事な日に限っていつもと違うことを平気でするの?。ホント、意味わからん。

 母ちゃんの秋吉久美子はひどい大根役者だし、新人っぽい妹役も然り。まともに演技していたのって刑事役の中村梅雀だけでしょ。そうそう、松浦亜弥はいい味出してたよ。彼女を主人公に映画を撮れば良かったのに。

 というわけで、わたし個人としては完全にハズレ作品でした。だったらドラマの「アオイホノオ」が観たかったんだけど、有料レンタルだったんですよ、残念。

「続・夕陽のガンマン」はエンタメやね

 

 なぜ?、突然「続」なのか。それは続なしのを録ってなかったから...。

 というつまらないハナシは置いといて、クリント・イーストウッドです、ハイ。思い起こせばわたし、初めてレコードのアルバムを買ったのが西部劇&マカロニ・ウェスタンのサントラでした。写真残ってるかな~?。って検索して見つけました、コレです↓

www.snowrecords.jp

 このレコード、二枚組で表紙がこのクリントの渋顔のアップ。この顔にかなり惹かれて高校生のなけなしのお小遣いで買いました。たしかパクリモノじゃない豪華版だったので3,000円以上したと思う。

 閑話休題。さて、この作品。もう、のっけからエンタメしてます。この作品の主人公3人の紹介で、「オレ、酷い奴」「オレ、悪い人」「オレ、いいひと」みたいな手慣れた紹介。Uglyの役者さんは顔はよく見た人だけど名前まで覚えてません。悪い人はあのリー・バン・クリーフ。薄い頭に鷲鼻の有名人ですね。そしてなぜかクリントがいい人なんですよ。3人の中での相対的な立場ってことだから仕方ないか。

 南北戦争の時代で、どっちだったか忘れたけど、軍の資金がとある墓地に隠されているってことで、三つ巴の争奪戦、ってほどじゃないんだけれど、そんな感じのストーリー。先にも書いたけど、ほんと手慣れた作り。そういえば、今作では美女が出てこなかったね、それって珍しいのか?。

 というわけで、お気楽に楽しめる西部劇です。そうだ、マカロニ・ウェスタンって知ってます。なぜかアメリカの西部劇がイタリアで量産されていたんですよ。だからマカロニ・ウェスタンって言うんです。有名どころでは「荒野の一ドル銀貨」、あのジュリアーノ・ジェンマ(モンゴメリー・ブラウン)が主演でした。またまた閑話休題。おススメです、かっこいいクリントをお楽しみください。

「孤狼の血 LEVEL2」もなかなかでしたよ

 

 Amazonプライム。前作の感想はコチラ↓

koyan.hatenablog.com

 さすが忘備録だけあって、まるでたいしたこと書いてありません、我ながら。ただ、良かったことは確かでした。その続編てことで、逆に不安が付きまといつつ恐る恐る鑑賞。

 役所広司演じる大上刑事亡き後、その後継者として松坂桃李演じる日岡刑事が広島のやくざの世界をコントロールしておりました。おかげで三年間ひとりの死者も出なかったと。

 で、ここ大事なんですが、大上と同じ目線で日岡見ちゃだめなんですよ。なんたって違う人間なんですから。もちろん日岡も前作の頃の優等生刑事と打って変わって、かなりの迫力出してますが、そこはちゃんと違いは違いとして微妙ながらも描かれております。

 今作の主人公はなんと言っても鈴木亮平演じる上林。最初刑期を終えて出てくるときに、刑務官にお世話になりましたと頭を下げているシーンがあります。そのときの刑務下院の対応が???だったのですが、のちのちそういうことねと、思い知らされますよ。

 それにしても鈴木亮平、相変わらず役への没頭ぶりはすさまじく、上林という昔ながらというか、それさへ当てはまらないようなぶっ飛んだやくざを演じてくれました。

 そしてもうひとり、日岡の弟分のような役で、やくざのスパイをやっていたチンタ役の村上虹郎、久々に見た気がする役者なんですが、とてもいい演技を見せてくれました。昔ね、彼が不良高校生の役をやってたドラマを観ていたんですが、独特の雰囲気があって気になっていたんですよ。今回は当たり役もらってよかった、よかった。

 ストーリー的には日岡のおかげか、やくざさんたちビジネス方面に暗躍しておりまして、表立った騒ぎはなしだったのですが、出所してきた上林のおかげでシッチャカメッチャカ。って感じでしょうか。アクションは迫力あるし、あの裏切り、背筋がゾゾっとしましたよ。怖いですね~、誰とは書きませんが。

 というわけで、前作を推薦してくれた床屋のマスターは、役所広司が死んだんで続編は観ないと言っておりました。その作品をハナシのネタに観てみたのですが、とても楽しめましたよ、いろんな意味で。おススメです。

「さんかく窓の外側は夜」は良かったんじゃない?

 

 これね、アニメで観ていたんですよ。正直内容はよく把握してなかったんだけど、実写映画観て、あ~こんな感じだったっけ、と。

 幽霊が見えるせいで、子供の時から孤独を味わってきた青年と、なにやら怪しげな商売をしている男がタッグを組んで、除霊みたいな仕事をするおハナシ。

 岡田将生は好きな俳優です。テレビドラマのゆとりみたいな題名のヤツ、すごく面白かったし。志尊淳のイメージは、アニメの人と違ったんだけど、いいんじゃないですか、BL臭を醸し出すには適役だと思うし。

 あと、何も感じない、霊なんて信じない刑事役の人(滝藤賢一)の髪型が気になったんだけど、演技は上手な人だし、霊能力者の女の子も役者(平手友梨奈)の方がアニメキャラより尖っていた気がします。

 不思議なのは、北川景子。ちょろっと出て、あっという間に...。友情出演なのでしょうか?。

 そんな感じで、いい役者さん揃えてるんで、それなりに楽しめました。終盤の宗教関係の事件がなんかグタグタしてたような感じだったのが、ちょっとアレだけど、焼き肉が好きな理由もわかったし。

 というわけで、評判の方はあまり芳しくないらしいのですが、細かいことにこだわらないわたしとしては、それなりに楽しめたので、良かったとします。おススメしますよ、怖いの観たい人に。

「21グラム」はヤバすぎる重さ

 

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  • ショーン・ペン
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 これね、なんとなく題名で避けていたような気がします。ほら、命の重さみたいな作品あったでしょ?。それと類似のヤツかな?なんて。でも21グラムって微妙ですよね。作品のメインイベントでもある心臓の重さかなとも思ったのですが、ちょっと軽すぎますよね、たぶん。もっと500グラムとかありそう(適当)。

 で、なんで予約録画したかというと、おそらくショーン・ペン主演の文字情報に目が行ったから。そんなことも忘れて観始めて、あらショーンさんじゃないと喜んだのは内緒。しかもですよ、あのナオミ・ワッツも出てる。大好きなんです、あの人の口もと。

 めっけもん、めっけもんと喜びながら鑑賞。そうそう、最初に監督があの↓

koyan.hatenablog.com

レヴェナント:蘇えりし者」の人だとか。いや~、この映画↑最高に良かったですよ。だから期待はどんどん高まります。

 しかしその期待に対して苦しい展開を突き付けられる。この作品、時間軸がとんでもなく動きまくるんです。そう、メチャクチャに時系列が前後します。最初の方なんてホントわけわかめ。メイン出演者の3家族。彼らの描写がくるくると時間の中を泳ぎまくる。しかも接点のわからないうちに、一緒に行動していたりしている。いや、マジわかりづらい。

 でもね、逆に言うと3つの視点にだけコチラも集中すればいいんです。中盤辺りから理解が深まる。あ~これは接触のあとだとか、手術はもう終わってるんだねとか、ほぼラストに近いんじゃん!、とか。

 こうなればこっちのもの。面白いですよ、ハイ。しかもテーマが重い、重い、重すぎる(風が語りかけます)。どうもがこうと対応しきれない悲しみ。その罪の重さにつぶされている人。その絡みで命を授かった男。本当に、重い。

 というわけで、とても悲しく、そしてただただ投げかけられる重さに、なすすべもなく観ているだけのわたし。ずっしりとした感触の作品です。そうそう、モーテルでショーンがテラスに座っているシーン、ナオミが声をかけに来るのですが、このシーンを見てはじめて思い出しました。この作品、前に観ています。なぜかこの、この景色だけしか覚えていませんでした。あまりに重すぎると、脳が記憶を排除してしまうのでしょうか?。おススメです。ぜひ、観てください。

「七瀬ふたたび」(筒井康隆)はなぜふたたびなのか?

 

 やられましたね~。本を選んでいるときにとある事情(後述)でこの作品を手に取ったのですが、最後まで読んでも題名の「ふたたび」の意味がわからない。悪い予感を持ちながら最後にある解説読んだら...。やられた!、やられたよ!。七瀬シリーズという三部作があって、これは第2部だったのです。だから「ふたたび」。1部から読みたかった、という気持ち、お判りいただけますでしょうか?。

 昭和53年の作品です。西暦では1978年。わたしが花の高校生のときですよ。55年も前の作品ですが、若干の古さを感じるものの、すんなり読めたのはさすが筒井康隆ってところでしょうか?。と書きつつまるで詳しくありません、筒井康隆。

 ところで、冒頭に書いたこの作品に興味を惹かれた理由ですが、それは「七瀬」という名前。わたし「虚構推理」という漫画が好きで↓

 

 この作品の中に「鋼人七瀬」というアイドル?の亡霊が暴れるおハナシがあるんですよ。それで七瀬という単語に引っかかったわけです。この原作者と漫画家のペアの作品でですね、コレも大好きでした↓

 

 おハナシとキャラクター、どちらも大好きです。

 閑話休題。そうそう、3部作でしたね。残りはコチラ↓

 

 コチラが第1部で、

 

 コチラが第3部。もちろんコレを知った次の日にAmazonで発注しましたとも。届くのが楽しみ。

 さて、「七瀬ふたたび」の感想ですが(やっとかよ)、おハナシ的には超能力者です、主人公の火田七瀬テレパスという人の心が読める能力を持ちます。そんな彼女が生まれて初めて同じ能力を持つ男の子と夜汽車の中で出会います。その後、また違う能力を持った男性とも。

 当然のように彼女たちは自分の能力をひた隠しにしております(男の子は能力自体にも気づいてさへいなかったけど)。もしこの能力が公になれば、どんな運命が待っているか想像するだけで恐ろしいですよね。

 でですよ。このあとの展開がなんとも昔っぽいのですが、彼女ら能力者を始末しようとしている謎の組織との戦いになります。筒井康隆ってこんな感じのストーリーが得意だったのでしょうか?。ちょっと意外と勝手に思ってしまった。もっと星新一井上やすしのようなコミカルなSF短編のイメージを勝手に抱いてました。

 さてここから読書中に書き残した(気になった)メモです。細かいですよ、内容。

 一つ目は、何故七瀬はそれほどまでに紛失したダイヤモンドの件で、疑いをかけられることをそれほどまでに恐れたのか?。ホステスやってまして、同業者の女が更衣室で失くしたダイヤモンドを、他のホステスが拾うのをテレパスで見ちゃったのですが、その後処理にやたらとリスクを冒してます、七瀬。なんか変?。

 二つ目は、敵のおハナシ。空港で初めて命を狙われたのですが、敵は決して自分らのような超能力者ではないと。だけど訓練しているので自分の心を閉ざすのが上手く、かつ、「相手の思考にも少しは感応できる」と。いや、心を閉ざすのはなんとなくわかるが、いくら訓練したからって、他の人の心の中を覗くことは超能力でもないと不可能でしょ?。表情から読み取るって次元じゃないのだから。

 三つ目は、ピストルが安易に出てくるところ。空港ではサイレンサー付きのピストルで撃たれるし、護身用にと仲間からデリンジャーをもらうとか、いつの時代やねん!とつい思ってしまいました。古いから、ですよね、きっと。

 四つ目は、北海道で隠れ住む七瀬たちの仲間を、敵が刑事として町民に「殺人犯が居るから気をつけろ」って言いふらします?。ありえないでしょ?。

 みたいな、たいしたこともないメモが残ってました。ってことは、なかなかに面白かったということです。涙も流れ落ちましたよ、何度か。

 というわけで、オススメしておきます。残りの1部と3部も読み終えたら感想を上げますので、お楽しみにってか、これから読めるわたしのお楽しみってことですよ。そういうこと。

「戦国自衛隊」は千葉真一のための映画

 

 なつかしさから予約録画。薬師丸ひろ子も出てるしね。前にも何度か観ているハズだし、タイムスリップのことも知ってるから、大筋は大体予想できます。てかさ、なんで本人たちが予想できないんだよ、今後のことを。

 そもそもタイムスリップで過去に戻ったんだから、帰ることも可能だろう。なんて楽天的な考え、よくできるね~。とわたしは思いながら観てました。そして圧倒的な火力。そりゃもう戦国時代の武将だろうがなんだろうが、簡単に勝っちゃうね?。とわたしのような稚拙な野郎は考えちゃいますが、そんな甘くはない。そこのところの描写はちゃんとしています。そこがこの映画の美点ですよ。

 てかさ、火力が強かろうが、ガソリンとか弾薬などの消耗品の補充はできないのだから、短期間のあいだにすべての火器を失いことになるだろう、くらいのことは最初からみんなで合意しておかないとダメでしょ?。そこって一番大事なところじゃない?。

 その上でどうやってこの時代で生きていくかを考える。考えたくもないけれどね。そういう視点で脚本を書くと、また違った作品ができて面白いかもしれない。

 で、お題。千葉真一は格好いいですよね。見た目やアクションはハリウッドでも通用するくらい。でもね、演技がね、わたし個人的な意見なので起こらないでほしいのですが、あまりよろしくない気がします。おしい。

 でもね、こういうアクション作品では映える映える。もう、千葉真一のためにつくられた映画と言えるくらい、映えてます。それはそれでいいんじゃないでしょうか?。

 そうそう、薬師丸ひろ子ですが。登場して振り向いた瞬間の顔、そこで時が止まります。そこだけこの作品から浮いちゃうほど、いいシーンになってます。これはだれの意向?、だれのなせる技?。ご本人のオーラ?。なんとも不思議。

 ついでにゴリさん。子供だからって撃つのを躊躇したんだから、自分が槍で刺されたからって、その子供を撃っちゃダメでしょ。なんのために躊躇したの?。

 というわけで、これだけ長く書いたのだから、それなりに面白かったんですよ。楽しめました。でもね、ひとつだけダメ出しさせて。銃器の音がもうこれ以下はないってくらい、最低。なんであんなチャチな音なんでしょう?。そこだけSEを変えてくださいませ。

「図解でわかる ニーチェの考え方」(富増章成)は面白いよ

 

 やっとニーチェです。わたしサブスクで漫画読んでるんですが、前にニーチェがパグ?に生まれ変わって現代に復活するという漫画があって、このパグをJKだったかが飼うことになるんだけれど、いい事言うんですよ、このパグ、てかニーチェか。

 JKのまわりで人間ドラマがあるんですが、そんな悩んでいる人に対して、すごく納得できるというか、腑に落ちるというか、含蓄のあるアドバイスをくれるんです、このパグ、じゃなくてニーチェ。

 ちょっと検索。え、ええええ、ええええええええ!?。コレですか?↓

 

 マジか!。リアルタイムで間違えてたわ。ニーチェじゃなくて、サルトルやん!?。こりゃもう、笑うしかない、ハハハハハハ(涙。

 歳は取りたくないものです。でもね、ニーチェ、面白かったからいいんだもん。あとでサルトルも読むんだもん。

 閑話休題。前段、無視。ニーチェって。正しいってどういうこと?。この答えはまさにわたしがサルトルから学んだことそのもの。ひねくれた心のルサンチマン。その先にあるのはニヒリズム。まさにわたしは能動的ニヒリズム

 目標である永劫回帰にはまだまだ到達できませんが、運命愛もイマイチ実感がわきませんが、超人にあこがれて生きるのもいいもんだと思いました。ニーチェ、好きです。

 というわけで、前にもアレですよ、図解のヤツ↓

で思ったんですが、図解、要りません。見なくていいし、読まなくていいです、図解。ホントに意味がない、まったくわかりやすくしてくれてない図解です、ピケティもニーチェも。

 実はこのニーチェ、2回読んでます。1回だけじゃよく理解できなかったもので。もちろん2回目は図解のページはすべてすっ飛ばしましたよ。おかげでスムーズに読むことができました。アレですね、きっと。編集が勝手に後追いで描いてるんじゃないでしょうか、図解。だから的を射てないし、わかりやすくもなってない。

 というわけでの2回目ですが、いいもんです、ニーチェ。「ツァラトゥストラ」なんかも読んでみたいけど、難しいんだろうな。それより、サルトルの入門書、読みます。

「蒼き鋼のアルペジオ 」

前にメモったコレ↓

 この最後にも書いてたんですが、劇場版には二つあって、今回の方が最初のヤツで、前回、後編の方を先に観てしまったんですね。というわけで、今回はこの前編扱いのご紹介。

 さて、前編的なDCですが、これを観てなぜわたしがこれほどまでにこのアルペジオが好きなのか、明確に認識することができました。それは、です。かわいい、から。フルCGの作品ですが、出てくる女の子(メンタルモデル)がみな、かわいい。しかもですよ、ここ大事。とてもエロいんです。かわいくてエロい。最強ですよ、最強。

 この前編。霧の出現から、メンタルモデルであるイオナ。そして他の仲間たちが、どうしてそうなったかの、まさに王道のあらすじ編。いや~、初見のイオナ、は〇かだったんですね、恥ずかしい~。

 ついでにわたしイチ推しのハルナ。登場シーンがヤバすぎる。YouTubeだったらコマ送りでスクショ撮りまくっていたでしょう。そして、例の、シャッキーン!。聞かせていただきました。仲間を守るやさしさの塊のようなハルナ。大好きです。

 で、最期はあの、武蔵登場で終わります。それと、お父さんもね。そうそう、後編はこの武蔵と戦ったんだっけ。と、書きながら、内容はすでにほとんど忘れていますが。

 というわけで、とてもとても、大好きな作品です。おススメ以外、ありえません。

「雪月花黙示録」(恩田陸)はライトノベル?

 

 恩田陸です。でもね、コレはいつもと違う。この表紙絵見てくださいよ。なんですか、コレ?。ライトノベル?。ってわたし、ライトノベル読んだことないんですが、よくアニメの原作になってますよね、あんなイメージ。

 で、実際に中身もアニメっぽいです。未来の日本ですか、それとも違う世界線の日本。帝国主義?という今の日本に近い浮かれたエリアと、ミヤコと呼ばれる昔の時代の日本を良しとする古めかしい世界に、日本自体が分かれている模様。

 主人公は、ちょっと待って、誰だろ?。う~ん、一応紫風(しふう)という学校の生徒会長。なんと彼がこのミヤコを統べているんです。その、なんだろ?、従妹かな?、可愛いイメージの蘇芳、となんでもできちゃう萌黄。どっちもとびきりの美人らしい。この3人を中心に、外部から、つまり帝国側からやってくる意味不明の敵と戦い?、を描いでおります、たぶん。

 終盤、いつものように、コレ、どうやって収めるんだろ?と心配になりつつ読んでましたが、なんかね、そう行くの?、あっそうって感じで終わりました。変わらなくちゃってことなんだろうけど。

 というわけで、いつもと違う恩田陸です。最初は違和感バリバリでしたが、読んでいくうちにキャラに愛着が湧いてくるじゃないですか?。だから最後までずずっと読めましたが、やはり違和感は残ります。なんか知らないけど違う恩田陸を読みたい人に、オススメしておきます。

「劇場版 ハイスクール・フリート」は女の子だね

 

 バカみたいなお題を付けましたが、単なる忘備録としてご了承ください。なんですかね、艦これっていうのがあったのですが、あれの登場人物を学生にしてた感じでしょうか?。詳しくないのでよくわかりませんが。

 セーラー服の女の子たちが、どこぞの島の訓練学校みたいなところで、海軍というか、軍艦の乗組員としての教育を受けている?、んでしょうか。みんなかわいいんだけど、なんで女の子だけやねん!って疑問が鎌首をもたげてくるのは、わたしがおじさんだからでしょうか?。

 戦艦、格好いいですね。大和とか武蔵くらいなら知ってます。そうそう、46サンチ砲でしたっけ?、アレの交互射撃、ちょうどYouTubeで見たばかりだったので、ふむふむとどや顔しておりました、わたし。

 事件がおきて、学生だけれど突入!みたいな。そんなストーリー。飯が美味そうに表現されてたのは、良かったと思う。

 というわけで、セーラー服のかわいい女の子が見たい人にはオススメしておきます。ま、マニアをうならせるようなサービスシーンはないですけど。

「シーア派 台頭するイスラーム少数派」(桜井啓子)はいい本です

 

 例の上司から借りたコーラン三部作のメモはコチラ↓

「コーラン 上」(井筒俊彦訳)は不思議な本 - koyanの明石

「コーラン 中」(井筒俊彦訳)は宗教を考えさせる - koyanの明石

「コーラン 下」(井筒俊彦訳)は面白い - koyanの明石

 その後に借りたのが、お堅そうな本↓

「「イスラム原理主義」とは何か」(山内昌之編)は難しいけど勉強になる - koyanの明石

 さらにその後に借りた本が一番わかりやすかったというオチ↓

「イスラムの怒り」(内藤正典)はわかりやすく面白い - koyanの明石

 そして次に借りたのが↓

「タリバン」(田中宇)でアフガンのお勉強 - koyanの明石

 今度はイスラーム国ですよ、その本がコチラ↓

「イスラーム国の衝撃」は読みやすいけど難しい - koyanの明石

 そしてそして、久々に借りたのが今回の↓

 シーア派ですよ、シーア派。少数派と言われてますが、世界的には1億人の信徒がいるらしいです。イメージ的には過激派。これは欧米が我々の頭の中に強制的に埋め込んだイメージ、とは思いつつも、どんな感じなのかすらわからなかったわたしには、これでスンナ派との違いを知ることができると、期待して読みました。

 で、内容は素晴らしいです。何がって、わたしが知りたかったシーア派とスンナ派の違い、じゃなくて、イスラムの国々のそれぞれの情報がいろいろ書かれております。読みやすく、内容も濃いのですが、なにせ国がいろいろ出てきますので、正直わたしの脳みそはオーバーヒート。とてもじゃないけどこなしきれません、残念ながら。

 特に、イランとイラク、タリバンで読んだのかな、アフガニスタンやパキスタン。あとサウジアラビアですね、よくわからなかった。他にもいろいろ出てくるんです。

 と喜んでいるってことは、そう、肝心要のシーア派とスンナ派の違いが、これを読んでもよくわからない。なんだろね~、わたしの読解力不足なんでしょうか?。

 ともあれ、読みながらいろいろとメモを取っていたので、それのご紹介。というか、自分用の忘備録(このサイトはすべてがソレでした)。

※ココからメモを抜粋しますが、順番を含めかなり適当なこと書いてますので、その点ご了承ください。

 まず唯一というかなんというか、シーア派の特徴ってんですか?。1つはアーシュラー。これは三代目のイマームであるフサインの殉教日だそうです。お祭りします。その40日後にはアルバイーンといって、追悼行進を行います。コレが体に傷をつけながらの更新って書いてあるんですが、昔よくテレビでやってたやつですかね?、針とか針金とか皮膚にさして飾ってるみたいなの?。違ったらごめんなさい。

 そしてもう1つが12イマーム派。ムハマッドの血筋を引く12人のイマームのみに、宗教的、政治的権威を認めるということ。この2つがシーア派の特徴なのでしょうか?。

 さて派の違いは置いといて、次のメモはあのイラン革命。1979年。そもそもイランという国は16世紀以降、シーア派を国教とする唯一の国だそうです。マルジャア・アッ=タクリードという宗教の最高権威者の1人であるホメイニーが、イランという国の最高指導者になったと。ホメイニーは「イスラーム法学者の統治」を出しますが、その点で他のマルジャア・アッ=タクリードと対立。他のタクリードはウラマーの政治介入に反対の立場なんですよ。

 本来、マルジャア・アッ=タクリードの考えは、信徒が自由に選択できるものでしたが、国の最高指導者となったホメイニーは、他のタクリードを排斥し、自分の考えを信徒に強制する結果になったと。

 同じ年のイランのアメリカ大使館占拠事件で、イランは世界的に孤立。イランは米ソの超大国に抗い、各国のシーア派へ革命を輸出する方針を立てます。これが各国のスンナ派との対立をさらに強めてしまう、と。

 例えばパキスタン。スンナ派のイスラーム化?により、喜捨(ザカート)の2.5%のお金が政府に入るように。本来喜捨はイマームの代理人に払われるべきであるし、強制されるものでもないと反発。ホメイニーに支援を要求。イランは革命の輸出をするわけです。

 1988年にイラン・イラク戦争が終結。イランの革命の輸出は後退し、スンナ派が優勢となる。前述のパキスタンやアフガニスタンでは、シーア派の排斥が顕著に。

 1989年、ホメイニー死去。「イスラーム法学者の統治」賛同の人を無理やりマルジャア・アッ=タクリードに昇格させる。まさにタクリードに任意に従うという教えが崩れていきます。

 その後、ハーメネイーがイランの最高指導者になり、「イスラーム法学者の統治」が唯一ではなく、多様な解釈の共存が許容されるべきという考えで対立することに。

 そもそも「イスラーム法学者の統治」という政教一致の考えは若い世代に反発が多かったそうで、信教が政治的枠に組み込まれ、政治利用されるようになるのを嫌う傾向にあると。

 1990年、フセインがクェート侵攻。これ?、なんで侵攻したのでしょうか?。以前、違う本で、イラン・イラク戦争でフセインがアメリカからいろいろ支援を受けて、借金がヤバいことになったので、石油を求めてクェートを攻めたって書いてあったけど、それホント?。

 1991年。多国籍軍がイラクを空爆してクェートを開放。湾岸戦争ですね。湾岸戦争以降、サウジアラビアのシーア派も、イランの動向を見て穏健になったとか。がしかし、クェートのシーア派はまだマシな待遇だったが、バハレーンやサウジアラビアのシーア派への宥和政策はまだ限定的だったとか。

 1994年、ターリバーン登場。彼らはスンナ派だったんですね。1996年にアフガニスタンの首都カーブルを制圧。だけどビン・ラディンをかくまったのでアメリカに空爆され、2001年にターリバーン政権崩壊。その後、アメリカが敵視したのはスンナ派の過激派だったそうな。

 2003年、米英軍がイラク攻撃。あれだよね、フセインが大量破壊兵器を隠していたとかで、ブッシュが攻撃させたんだよね、9.11の報復とかもあって。

 湾岸戦争以降、アメリカへのテロを行ってきたのは、スンナ派のワッハーブ派で、このワッハーブ派ってのがアメリカの友好国サウジアラビアの公認宗教なんだとか。矛盾ってヤツ?。

※メモはここで終わり。

 なんかすごく間違ったまま書いたりしてそうで、怖い。あくまでも自分用メモなので、間違っていても怒らないでください。

 というわけで、ほかの本よりもメモの量が半端なく多かったのが、この本を気に入っていたことの証明にもなる気がします。2006年に出版された本なので、情報はここまで。その先が知りたい。なんか、ターリバーン政権が20何年ぶりに復活したみたいなニュース見た気がするし。まだまだまったく勉強が足りていません。読めば読むほどその思いが強くなります。