太宰治の「人間失格」(簡易メモ)はかなり前に読んだのですが、どこかでそれと対になる作品があると。でも、それがどうしても思い出せない。確か有名な作品名だったような。というわけで、なんとなく「斜陽」を読んでみることに。
「人間失格」はどうしようもない男のハナシでしたが、コチラは?。何やら宮家?、貴族?らしき家のおハナシ。戦争で没落して、それでも叔父さんか誰かにどこかの見晴らしの良い別荘を用意してもらって。さすが、貴族。
お母様はなかなかの面白そうな人で、しかも美人らしい。庭の茂みの中に入って行き、顔だけ出して「何してるかわかる?」ときた。娘や息子がわからずにいると、「おしっこ♪」だってさ。しかも立ったままだとか。嫌いじゃないよ、このお母さんw。
で、娘は30前くらい。何やら怪しげな妻子持ちの芸術家に惚れ込んだようで、恋文乱発。でも返事がこない。仕方なしに押しかけて、ウンタラカンタラ。
息子は戦争へ。阿片にやられて死んだと思っていたら、帰国。コチラに帰ってからも薬がやめられなくて、ウンタラカンタラ。
う〜ん、読んでいて面白かったのでどうでもいいんですが、よくわからんおハナシです。この作品が「人間失格」と対をなすものかどうかも、よくわからない始末。しょうもない、わたし。
というわけで、いいんじゃないですか、面白ければ。という結論しか言えません。