某上念司が勧めていた本。 MMTとは違うけど、貨幣量を増やすことがデフレ対策では重要だという理論を、このフリードマンという人が昔から提唱していて、アメリカでは実際にリーマン・ショック後の金融政策で実施、大きな成果をあげたという。
そんな感じでアメリカでは大人気の人らしく、アメリカの経済学者へのアンケートで一番好きな学者はと聞かれ、なんたらケインズと僅差で2位だったとか。それほど有名な人なのに、なぜか日本ではあまり知られていないそうな。
まあ、難しいですよ。文章は易しい感じで語られていますが、なんたって経済用語がわからない。でもね、一度通して読んで、こんなわたしでもなんとなく、なんとなくですよ、大事な点が見えてきた、「気がする」w。
コレ、要点は最後の方に書かれてまして(という気がする、ね)。デフレ時は長期の国債を市中銀行から日銀が買い上げて、日銀の当座預金残高を増やすことが大事だと。いわゆる量的金融緩和ってヤツですな(と知ったかぶり)。
なんでも市中銀行はこの当座預金残高を限度に街の会社や人々に融資ができるらしい。でもさ、ずっと5%くらいだったこの預金残高が、9.11テロの後に増え続け、2003年中には30%を超えているのに、その時は全く効果がなかったんですよね。2006年には緊縮に走ったのでガタ落ちしてるけど、要は安定性というか長く続く政策としての信頼性がなかったから?、なんでしょうか???。
てな具合に色々とわからないことが多すぎます。もう一度読もうかな?。日本経済のことが色々研究してくれていたフリードマンさんに、感謝の気持ちを込めて。