学生時代から作品名と作者の名前は覚えていたものの、全く読む気にもならなかった「蟹工船」。せっかくなので読んでみようとダウンロード。
プロレタリア文学との認識はあったのですが、途中、ロシア人に助けられるところで、まさにそれ、我々はブルジュアジーによって搾取されている!、みたいな昔高校生の頃によく聞かされた(どっかの誰かにね)、絵に描いたような資本主義批判が書かれています。
話のほとんどは、蟹工船に乗せられた人々の過酷な労働や生活が、これでもかってくらい描写されております。そしてとうとう、労働者たちが一致団結して。
思いの外、読みやすかったです。時代を感じました。でも、それほど古くは感じなかったのは、なぜでしょう?。