- 作者: 恩田陸
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2001/01/30
- メディア: 文庫
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ちなみに、未読の方を無視してガンガンネタバレいきますんで、よろしく!。
頭の中を整理したい
最後のなって津村紗世子の動機が語られました。ふむふむ、呼ばれたんですね、手紙で。出したのは、そう、黒川しか思いつきません。がしかし、どうやって彼女の父親がコチラに転勤になったことを知ったのか?。なんで二番目のサヨコと同姓同名の、高校2年の頭の良い娘が居たことまで?。
ましてや、その彼女がわざわざハナシに乗って転校してくる確率たるや…。そりゃ、外から眺めていて、ちょっと弄ってやるのが黒川の趣味だから、そんなカスカスの確率にかけちゃうのもわかる気がするけれど、例え100人の高2の頭の良い津村紗世子が居たとしても、おそらく100人が100人ともこんなハナシ、無視すると思うんですが。まっ、いいか。
いちおう、いちおう確認。舞台劇である「六番目の小夜子」の脚本を書いて送ってきたのは、黒川でいいんですよね?。ワープロが証拠ということで。加藤であるわけがないし。
黒川って
こうして書いてみると、ほぼ黒川の独り舞台。いちおう、彼の考えは秋を前にして語られておりましたが、どうにも動機が理解できない。
そもそもサヨコというイベントが、3年に一度の合格率を占うものであるのならば、黒川が仕掛けている意味がわからんと、本編でも何度か書かれてますよね。それってどゆこと?。
そもそも?
どうにも春の章、初っ端の描写が気になる。「彼ら」とは?。複数形だから「学校」のことじゃない?。まさか桜の木?。否、生徒が集まるから学校のことを彼らと呼んでいる?。う〜ん、わからん。
というわけで
わからん、わからん、だけの感想ですいません。読んでいてけっこうドキドキ、ワクワクしましたよ、この作品。一番気になっていた津村紗世子の謎は語られたのですが、その奥にある本当の謎、彼らの意思だけは読み終えてもわかりませんでした。
もしや、黒川がその代弁をしていた!?、とも考えたくもなりますが、あまりに抽象的というか、曖昧な動機でしかありません。あ〜、これ以上書くとわたしのアホさ加減に嫌気がさしますので、このへんで。