「ゼア・ウィル・ビー・ブラッド」のメモ

ゼア・ウィル・ビー・ブラッド [DVD]

　WOWOW録画。ダニエル・デイ＝ルイスです。ただただそれだけ。「ギャング・オブ・ニューヨーク」（メモ）でわたしを虜にした男。やっとこさ新しい作品を観ることができました。
　暗い穴の中でひたすら掘り続ける男。なんかすごく地味。冒頭の映像を観て、こりゃ私が期待していた役どころじゃないかも？、と疑問に思ったのもつかの間、彼はやはり彼。徐々にビシバシと男臭さを放出しはじめます。
　いい俳優さんですよ、ホント。あとで知ったんですが、この映画でアカデミー賞まで取ってるじゃないですか（主演）。監督（ポール・トーマス・アンダーソン）もこの役は彼でなければダメと決めていたとか。まさに彼のための映画。
　いわゆる石油屋。石油の出そうなところを掘って、一発当てれば大金持ち、みたいな。生き方自体が男臭い。サラリーマンな自分が悲しくなるほど、かっちょイイ。世の社長さんたちはこういう心意気でガンバっているんだろうなと思う。
　石油発掘の成功、息子の事故、妖し気な宗教野郎、等がこの作品の要素。でもね、正直に書くけれど、観終わったあと、この作品で監督が訴えたかったことがわからなかったのです。ダニエルの魅力、映像の美しさ、音楽の迫力はそれぞれ堪能させてもらいましたが、肝心の作品の意味がわからない。わたしの理解力はどんだけ低性能なんでしょか...
　というわけで、意味もわからないヤツがなにを！？、と思うでしょうが、それはそれ、ダニエル好きにはたまらない一品になっております、とだけ書かせてくださいませ。