- 出版社/メーカー: ポニーキャニオン
- 発売日: 2008/03/19
- メディア: DVD
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よ〜くあるハナシ。おそらく作品的にも現実的にも。肺がんを患った働き盛りの男。会社でも部長として活躍中で、家族にも恵まれ、豪勢な一軒家を構える、いわゆる(超こそ付かないが)エリートと呼ばれる人種。
で、彼は抗がん剤などの治療を拒否。やっても直る見込みがないワケで、その選択もわかる気がする。余命は約半年。働ける間はそのまま働き、終盤は痛みを抑えるためホスピスへ。そして...
辛いよね、自分がそんな立場になってしまったら。がんが身体を蝕んでいく苦しみたるや、想像を絶すると思う。もちろん映画としてその全てを表現できるわけではないけれど、役所がそれなりに体重を落としたようで、終末感こそなかったものの、悲壮感は伝わっております。
ネタとしては最初に書いたとおりよくあるものだと思う。目新しさはほとんどなし。気になる人に会うのもしかり、実は愛人がいたというのもしかり。だからといってツマらないかというと、そうでもない。役者さんとか作り方も当然あるんだけれども、やはり誰もが現実の問題として、いつしか対峙しなければいけないテーマだからだと思う。
というわけで、覚悟の予行演習として観ておく意味はあると思います。