- 出版社/メーカー: VAP,INC(VAP)(D)
- 発売日: 2007/10/03
- メディア: DVD
- クリック: 28回
- この商品を含むブログ (49件) を見る
雰囲気が良かったのは序盤のちょっとだけ。アルゼンチンババアが正面切って現れたところあたりから崩れだす。どうやらかなり汚いハズのばあさんなんだが、鈴木京香がキレイ過ぎ。服も汚れている風には見えない。建物もソコソコ。つまりですよ、この監督はスクリーンにどう映るかってのが見えてないんじゃないか!?、と思えちゃうんだよね。
ともあれキモであるばあさんの設定が見えてこない。役所が惚れるってことらしいんだけれども、ばあさんですよ、どっかにピリッ!と光るところをつくらないと、視聴者は納得できません。そりゃ鈴木京香だからってハナシにしちゃうと、おそらく原作とは大違いってことになるでしょ。とにかく色がわからないキャラ。
そもそも年齢不詳。ババアは俗称だとしても、それなりに年を取っているハズ、だと思うんですが、どうなんですかね。戦争云々のハナシはフォークランド紛争(1982)があるから、なんとも言えないし。終盤のことを考えても...、60歳くらい???。
おかげでまわりがボケまくり。そのボケが感染していく感じ。縁者&住人があ〜だこ〜だと騒ぐんだけれども、なぜ騒ぐかさえわからせてもらえない。役所の妹役の森下愛子に至っては、完璧に空回りキャラにされちゃってます。鬱陶しいだけ。ココリコ田中は存在意義さえ疑わしい。
とまあ、久々にコレだけ文句を言いたくなる映画になろうとは。よしもとばななの原作は何カ国にも翻訳されているとか。う〜ん、とりあえず長尾直樹監督に責任ありだと思う。