- 出版社/メーカー: 松竹
- 発売日: 2007/06/01
- メディア: DVD
- 購入: 1人 クリック: 55回
- この商品を含むブログ (148件) を見る
最初に誉めておきましょう。目が悪くなってはじめて、庭で木刀を振るう。イイ振りです。このへんのセンスの良さは、素直に認めます。道場開こうっていう武士らしく見えました。上手い。
奥さんがキレイ。なんたってあのキュプルンの人ですから。キレイかつ甲斐甲斐しいおかげで、この映画が成り立っている、といっても過言じゃないくらい。家来のじいちゃんもイイ味出してる。
もうひとつ、食事が終わるところでお茶だかお湯を所望。一切れ残したお新香で茶碗を擦る。『たそがれ清兵衛』ですよ、あのシーン好きだったな〜。それをちゃんと入れてくれたのがうれしい。
さて文句です。まず感じるのは「軽さ」。自分の仕事(お毒味役)を軽く見ている。釣りをしている子供を脅かす。原作がどうなっているか知らないんですが、この軽さにすごく違和感を感じます。少なくとも「武士の一分」というお題の映画の主人公とは思えないキャラ設定。
致命的なのが貝にあたったシーン。もう意味不明。主人公の仕事って我慢することじゃなくて、その異常をいち早く知らせてお殿様の命を守ること。仕事軽視も甚だしい。 こんな男は武士にあらず、否、男として信用できん。原作がどうなっているのか知りたいところ。
つまりですね、主人公が「武士の一分」などとおこがましいことを言うんじゃないよ!、と言いたくなっちゃうキャラなんです。奥さんがとってもイイ人だから、彼女を失う悲しみだけは同情できるだけ。
いや〜、ちょっと辛口過ぎますか?。だってほら、あの映画のリメイク版が公開されたでしょ?。だから敏感になってるんですよ、ちょっと。
- 出版社/メーカー: 東宝
- 発売日: 2007/11/09
- メディア: DVD
- クリック: 48回
- この商品を含むブログ (97件) を見る