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koyanの明石

Mac、TV、映画、カメラ、イタチ、猫等についてボチボチ語ります。書いているのはおっさんです。

「武士の一分」のメモ

武士の一分 [DVD]

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 WOWOW録画。キムタク主演ですからね〜、いつもより辛口になりますよ(なんでさ?)。ご存知のとおり、山田洋次監督による三部作の最後。『たそがれ清兵衛』の真田広之はとってもイイと思う。『隠し剣 鬼の爪』は観た記憶があるのに感想書いてないっすね。さて、キムタクはというと...
 最初に誉めておきましょう。目が悪くなってはじめて、庭で木刀を振るう。イイ振りです。このへんのセンスの良さは、素直に認めます。道場開こうっていう武士らしく見えました。上手い。
 奥さんがキレイ。なんたってあのキュプルンの人ですから。キレイかつ甲斐甲斐しいおかげで、この映画が成り立っている、といっても過言じゃないくらい。家来のじいちゃんもイイ味出してる。
 もうひとつ、食事が終わるところでお茶だかお湯を所望。一切れ残したお新香で茶碗を擦る。『たそがれ清兵衛』ですよ、あのシーン好きだったな〜。それをちゃんと入れてくれたのがうれしい。
 さて文句です。まず感じるのは「軽さ」。自分の仕事(お毒味役)を軽く見ている。釣りをしている子供を脅かす。原作がどうなっているか知らないんですが、この軽さにすごく違和感を感じます。少なくとも「武士の一分」というお題の映画の主人公とは思えないキャラ設定。
 致命的なのが貝にあたったシーン。もう意味不明。主人公の仕事って我慢することじゃなくて、その異常をいち早く知らせてお殿様の命を守ること。仕事軽視も甚だしい。 こんな男は武士にあらず、否、男として信用できん。原作がどうなっているのか知りたいところ。
 つまりですね、主人公が「武士の一分」などとおこがましいことを言うんじゃないよ!、と言いたくなっちゃうキャラなんです。奥さんがとってもイイ人だから、彼女を失う悲しみだけは同情できるだけ。
 いや〜、ちょっと辛口過ぎますか?。だってほら、あの映画のリメイク版が公開されたでしょ?。だから敏感になってるんですよ、ちょっと。
椿三十郎<普及版> [DVD]

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 「椿三十郎」は黒澤作品の中でも断トツに好きな映画。森田が黒澤に、織田が三船に敵うワケないのは、あまりに明白。でもやっちゃったんだから、せめて、作品に対する「思い」だけは感じさせて欲しい、欲しい、ほしい。