- 出版社/メーカー: 角川エンタテインメント
- 発売日: 2006/03/17
- メディア: DVD
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2作目って難しいですよね、大概の作品は2作目でコケてるし。だから作る側もそうならないよう一生懸命ガンバってる、そんな気持ちが伝わってきます。1作目同様、どこかの部屋(家)に監禁されている人々。そして2作目ではそれをモニターしている警察の人たちが。さらにそこにはなんと犯人のジグソウ本人までもが、が、が!。
この2重の構成をヨシとするか、はたまたダメとするかで評価が分かれるんじゃないでしょうか。そして肝心の監禁状況。1作目はひとつの部屋で行動をほとんど制限されていたんですが、今回は部屋だけじゃなく家となっております。監禁されている人数も多い。と言う具合に2作目は、ひたすら拡大方向へと向かってます。
たしかに1作目のシンプルさに大いなる美点があったのは事実。だからといって次も同じシンプルさで勝負するのはあまりに芸がなさすぎる、って考えるのは至極当然のことなんでしょね。当然ついでに、ヌルくなりがちなモニター側にもちゃんと緊迫感を与えるストーリーになっております。
そう、たしかにそうなってはおるんですが、やっぱイマヒトツ緊迫感に欠けてるんですよね、モニター側。この際、設定自体はOKとしときましょう。そこに文句付けるとキリがないから。じゃ〜なにが気になったかというと、警察としての動きのヌルさ。
ジグソウのアジトに突入して、モニターの存在に気付かされるまではイイですよ。ダメなのはその後。って、こんなに書いちゃってイイんだろうかと、今になってフト思ったり。いちおうココまでは序盤扱いになってるから、ネタバレじゃないってことで。
ともあれ、警察の仕事ってのはもっとテキパキしてなきゃダメなんです。日本のドラマや映画みたいにトロトロやってちゃダメなのよ。あっ、コレってジグソウ絡みの方じゃなくて、背景としての警察の動きのことね。背景にされちゃってるけど、本来はソッチの方に力を入れるべきだから、警察は。ソコがすご〜くもったいないな〜、うん。
自由度が上がっちゃったにせよ、監禁された人たちの恐ろしい体験はちゃんと楽しめるんで、全体としては好きな作品です。期待の2作目ということで、その他にも気になるところがチラチラ目についたけど、あまり細かいこと並べてもね。
で、あの人で次の作品つくるんだろか?。こういうおハナシって、犯人が謎(動機も含めて)なところに面白味があると思うんだけど、どうするんだろ?。なんて不安を抱きつつも続編に期待させられちゃう、そんな作品です。この手のジャンルが好きな人に、強くお勧めしておきます。