- 出版社/メーカー: ポニーキャニオン
- 発売日: 2005/04/06
- メディア: DVD
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いや〜、見応え満点でした。たけしの体を張った演技、たいしたもんです。時代背景とかお国のハナシなどにはいっさい焦点を当てず、あくまでも金俊平(たけし)という人物の生き様を描いた作品。現代社会では存在し得ない粗暴な人間ではあるものの、彼が見せてくれる「強さ」に惹かれてしまう気持ちを禁じ得ないのが正直なところ。
逆に娘(田畑智子)の亭主の弱者による弱者に対する暴力の方が憤りを感じるでしょ。コレがあくまでも映画の中のハナシであって、そう感じられるように描かれているワケなんだけど。ともあれ、肯定はできないけれど、なにかしらの魅力をたけし演じる金俊平から感じてしまう、そんな世代のわたしです。もっと上の年代の人なら違うんだろうな〜。
セットもイイですよ、金もかかってそう。むか〜しのことだと思いながら観ていると、終盤でちあきなおみの「喝采」って曲がかかってたりする。そういう年になったんだなと、シミジミしたりして。
邦画が元気なのがイイ。こういう映画を観ると、ハリウッド映画が一時的に薄っぺらく見えたりする。一時的にね。ビデオレコーダーにはもう1本、ヨサゲな邦画が入ってるんですよ。それを観るのが楽しみ。というわけでこの映画、じっとりとした濃いぃ〜作品だから、その手の邦画を望んでる方にだけお勧めしておきます。