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koyanの明石

Mac、TV、映画、カメラ、イタチ、猫等についてボチボチ語ります。書いているのはおっさんです。

「防空壕跡」

 中学生4人が命を落としたニュース、みなさんもご存知だと思います。なんで防空壕跡のような危険な場所に?、しかも中で火を焚くなんて?と不思議に思う方もいるでしょう。でもね、中学生だったら平気でそのくらいのことやっちゃうんだよね。わたしにもそんな経験があるんです。
 場所は東京の杉並区。今から30年以上むかしのハナシ。小学6年生の頃だったと思う。近所のススキぼうぼうの空き地に不思議な穴を発見!。人2人が同時に入ったらハマちゃいそうなくらい小さな穴。おそるおそる中を覗くも、奥の方までは暗くて見えない。いったい何の穴なんだ!?。みんな大興奮。そんな穴が一番近い民家からわずか数メートルの距離に口を開けていたんです。
 この年頃で、この穴を見て、探検したいと思わない男の子はこの世の中に存在しませんて。さっそく懐中電灯で中を照らし、1.5mほど下のところに横穴があるのを見つけます。お〜、けっこう広そう!。ドキドキしながら降りてみると、横穴の先には小部屋。横穴は3つほどあったので、合計3部屋。1つの部屋の大きさは子供4人でいっぱいになるほどの狭さだったと思います。
 もう大発見です。だれもしらない自分たちだけの秘密基地。次の日には理科の実験で使う小さなろうそくを学校から無断で頂いてきて、照明がわりに。ね、危険でしょ。さすがに火を燃やすと空気が薄くなるっていう知識くらいはあったので、穴に入るのはごくごく短い時間。わたしゃその中で歌を歌ってたら「酸素が無くなるぞ!」って怒られましたさ。
 3、4回くらい潜った頃でしょうか、秘密基地から出てくるところを近くの民家のおばあちゃんに目撃されました。「こぉらぁ〜!、なにやってるぅ〜!」、むかしの大人は恐かった。もう蜘蛛の子を散らすように逃げましたとも。幸い面が割れることはなかったので、誰も怒られずに済みました。あとでその秘密基地を覗きに行くと、穴は何枚かのベニヤ板で塞がれており、すでに「秘密」基地でなくなっていたのです。
 あそこが防空壕だったと聞いたのはそのすぐあと。かなりこじんまりとしていたので、ホントかよ?って思ったのを憶えてます。内部には何の支えもなく、周りの土はすべて粘土質。おそらく個人的に掘ったものじゃなかろうかと。
 今思えば入ることさえ命がけですよ、いつ崩れてもおかしくないのに。それでも入っちゃうのが男の子なんです。秘密基地という言葉に弱いですから。その穴の存在がすでに公になっていて、「危ないから近づくのは止めましょう」なんて言われていたら、興味もちません。あくまでも「秘密」にこだわるんです。
 そんな危険な防空壕跡が全国にはまだたくさんあるそうです。なんで潰さないの?って思いますよね。しかしそれにはそれなりの理由が。今朝のニュースで言ってました。一つの防空壕を埋めるのにかかる費用が約2,000万円だそうです。お金がなきゃなにもできない世の中なんですね〜、ホントに。