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koyanの明石

Mac、TV、映画、カメラ、イタチ、猫等についてボチボチ語ります。書いているのはおっさんです。

タイガー電気ポットとく子さんの修理顛末記

 2004年の1月5日に購入した電気ポットのとく子さん。型番はPVF-A400。すでに型遅れになってるけど、現行のPVF-G400とほとんど同じだと思う。以前のがめっちゃ古くて、いかにも電気喰いまくりっぽい雰囲気だったので、省エネのために購入したのが唯一の動機。とはいえ、見た目もキレイで使いやすく、とても愛着を持って使用していたんです。ところが我が家に来て約1年を経過したある日、つれあいの悲鳴が部屋中に響き渡ったのです。「と、とく子がぁ〜〜〜!」。
 あわてて駆けつけると、そこには上ブタを開けたままのとく子の姿が。当然、水を入れる口とその中のお湯が見えてるハズのところが、見たこともないような物体で塞がれています。それがコレ。

 すぐに事態は把握できました。その物体の正体は上ブタの内側に付いてるハズの金属の内ブタです。みなさんもおうちの電気ポットを見てください。上ブタを開けると、内側にゴムのパッキンで囲われた金属の丸い部品が付いているハズです。「ははぁ〜ん、つれあいが乱暴に上ブタを閉めたから、その弾みで金属の内ブタが取れちゃったんだな」、最初はそう簡単に考えたんです。すぐに浮いている内ブタを手に取り、上ブタの所定の位置にはめ込もうと...。
 どうせ「パカっ」となり、回転させるなりで簡単にハマると思ったんですよ、内ブタ。だって簡単に落ちちゃったんだから。でも何度合わせてもハマらない。というか、ひっかかりそうなところがない。そこで上ブタの接合部と内ブタとをよ〜く見比べてみると…。あらまビックリ!、ネジ止めじゃあ〜りませんか。写真をよく見てください。4本のネジが見えますよね。それによって取り付けられていたことが判明。
 そっか、ドライバーがいるんだな、と思いつつ内ブタの反対側(上ブタと接合する面側)を見たわたしは、この世のモノとも思えぬ恐ろしい事態にしばし凍りついたのでありました。見てください、コレがその写真です。

 なんと信じられないことに、内ブタを上ブタに固定しているネジの土台部分(写真では白いプラスチックっぽく見えるヤツ)が、すべて、4本ともに、情け容赦なく、ネ・ジ・切・れ・て・いたのです、す、すぅ〜〜〜!。血の気が引きましたよ、マジで。
 なんたって冬真っただ中。それこそとく子が一番ありがたい季節。その時期に修理だなんて。でも直すほかありません。何日かかろうと。しかしです、どうしても納得がいかないんです。なんでこんな部品が壊れたのかが。直接人の力がかかる場所じゃない。だから使い方に問題があるとは考えられない。部品の寿命?、そんなわけありません。使用してたかが1年ですよ。どう考えても、もともと土台部分に欠陥があったとしか思えない。
 とく子さんの購入日を確認すると、悲しいことに1年のメーカー保証が切れたわずか1ヶ月後でした。買った店に電話で確認したのですが、お店独自の5年保証にも入ってなかった...。だからってこの故障は断じてユーザーのせいではない!と確信するわたしは、傷ついたとく子とともに購入店へ乗り込んだのです。
 ハナシは簡単でした。店の係りの人はわたしの主張を理解してくれて、とりあえず無償修理扱いでメーカーに渡してくれるとのこと。メーカーの人に「何故こんな故障が発生したのか、理由を解明して欲しい」と伝えてくれることを約束して、とく子はしばしの里帰り。これがけっこう長い別れだったのです。
 その別れからちょうど2週間後のことでした、購入店から電話連絡が入ったのは。長かった。とく子のいない冬は、とても長かった。連絡が入った日の翌日、仕事帰りに購入店に直行するわたし。係りの人からとく子を受け取る。辛かったかい、元気になってよかったね、とても寂しい思いをしたよと心の中で声をかける。実際に声に出していたら無事に帰って来れないからさ(病院送りか)。
 どうやらこちらの願い通り、メーカーは無償修理に応じてくれたようです。故障の原因については別紙参照してくれとの記述。とりあえずそのまま家に帰り、とく子に火を入れた後、ゆっくりと封書に入った1枚の紙に目を通しました。そこには丁寧なお詫びの言葉とともに、予想以上に詳細な原因解明について記されていました。
 大筋はこうです。組み立て工場でラインに不具合が生じ、いつも使用している電気ドライバーではなく、応急措置としてエアドライバーを使用したとのこと。うちのとく子はそのときの製品で、エアドライバーにより規定よりも強いトルクで締め付けてしまい、そのせいでネジの土台部分に亀裂が生じたと考えられる。本来なら締め付けトルクが正確に管理されている電気ドライバーを使用するべきであった、という感じ。
 ふふ〜ん、ロットNo.でそこまでわかっちゃたの?とすこ〜しだけ疑う気持ちがまったくないとは言えないけれど、わたしはタイガーを信じますよ。素直に自社の非を認め、原因を究明し、丁寧に謝罪する態度にしばし心打たれました。これからもとく子を大事に使います。そして近々買おうと思っているIHの電子炊飯器もタイガーに決めました。いいメーカーです、タイガー。